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過度なロールが抑えられて、旋回時のアンダーステアも解消できるのか? レヴォーグで徹底テスト「強化スタビライザーに交換すると、ロール量やハンドリングはどう変わる?」

  • 2018/10/01
  • レブスピード編集部
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レブスピード11月号の特集は「最新サスペンションキット試乗テスト&セッティング大研究」。この企画にて、レヴォーグでスタビライザーを交換した効果について興味深い結果が出たので紹介しよう。

 テストはキャロッセの協力のもと行った。車両はVM4レヴォーグ(1.6ℓ)で、装着していたサスペンションキットは、「CUSCO ストリートZERO A」(16万円/税別)。バネレートはF6kg/mm、R6kg/mm。減衰力調整は前後40段階だ。

車高ダウン量は前後25mm。装着タイヤはポテンザS007(225/40R19)

 レヴォーグは車高調整式サスペンションキットに交換するだけで、ノーマルとは比べ物にならないスポーティなハンドリングを得ることができる。しかし、ハッチのガラスなどの重量物により、S字など切り返し時にはリアまわりに重心の高さを感じさせてしまうのも事実。それがドライバーには、「ロールが戻ってくるのが遅い」と感じさせてしまい、操作の「待ち」の時間が生まれてしまう。

 かといって、乗り心地を犠牲にしてまでもハードなレートのスプリングに交換してロール量を減らしていくのは、スポーツワゴンといえどレヴォーグのキャラクターには合っていないだろう。

今回はフロント(手前)、リアを同時に交換した。VM4のフロント用は2万6000円、リア用は2万1000円(税別)。

 そこで、レヴォーグにて強化スタビライザーのテストを行った。
 コの字型のバーを左右のサスペンションと連結することで、抵抗を生み出してロールを抑えるのがスタビライザーの役割。ロールで左右のサスペンションストロークの差が生じた時に、バーが捻じれてその復元力により、左右のストローク量を同一方向に是正する。ノーマルからバーの径をアップさせた強化品の効果とは?

パイプ径はクスコ製がひとまわり太くなっている。純正はフロント24φに対してクスコの強化品はフロント26φ、レートは127%となる。
リアは純正の20φに対して、22φとなる。レートは130%となっており、それだけレスポンスが高まっている。

 直進状態ではテンションが掛からないため機能しないが、旋回時は反力が働くためロールを抑制できる。スプリングレートを高めると乗り心地の悪化を招きがちだが、スタビ強化ならその心配は不要。

 しかし、メリットばかりではなく、逆にスタビを硬くしすぎると曲がりにくくなるデメリットも。実際はどうなのか?

テストしたのは本庄サーキット。比較インプレを担当したのはレーシングドライバーの佐々木雅弘選手だ。交換前のベストタイムは51秒558だった。

キャロッセのスタッフによりスタビ交換の作業が行われた
スタビ交換後はロールが明らかに減った。

 さて、交換後の走りでは、明らかにロールが減っている。ベストタイムは50秒782。車高や減衰力調整は変えていないのに0.7秒もの差が出た!

「このクルマと足まわりならスタビを強化したほうがいい。ハンドル操作に対して忠実にクルマが曲がる。とくに違いを感じたのはS字の切り返しや、ヘアピンの立ち上がり。純正スタビだとアクセルもブレーキも入れられない空走時間が長いうえにアンダーステアが出たが、強化スタビでロールが抑えられて、車体が安定するようになった。荷重を分散せずに4輪を使えるから、よく曲がる」(佐々木雅弘選手)

 強化スタビライザーに交換すると、車体が水平になるまでの時間が短くなる。つまり、4輪のタイヤに荷重を分散しやすくなるということ。コーナリングにおいて、コーナー外側のフロントタイヤに荷重が集中してしまい、アンダーステアが発生する要因を減らすことができる。

 乗り心地を悪化させずに、ハンドリングを向上させたいなら、適正な強化スタビライザーに交換する手段があることを知っておきたい。特に、レヴォーグでは効果的であった。

■取材協力 キャロッセ TEL027-352-3578 https://www.cusco.co.jp

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