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トランスアジア・クラシック2018リポート 灼熱のイランより中東の道路事情をお届けします!【クラシック・ボルボで行くオランダから北京の旅 TAC2018 リポート第3回】

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7月12日のリポートを最後に、続報がプッツリ途絶えて申し訳ありません。実はもうとっくに帰国しています。我らがボルボ122Sアマゾンも無事(とは言えないちょっとしたアクシデントを乗り越えて)北京まで走破し、その後中国天津から海路横浜へ戻り、日本の道路を再び走り出している。他の参加車もすべて北京にゴール、そのうち半数弱はロシア経由でベルリンに取って返し、およそ2万5000kmを走り切った。主催者のひとり、フレッドが自慢していたように、一台の脱落者もなかった。改めて7月上旬のイラン入国時に時計を巻き戻し、お付き合いいただければ幸いです。
REPORT&PHOTO◎高平高輝(TAKAHIRA Koki)

第1回 いざ出発!

第2回 イスタンブールはやっぱりカオスだった!

自転車旅の豪傑もいる

 トルクメニスタンのマリーからウズベキスタンとの国境を目指して走っている途中で、自転車旅行の集団に追いついた。ちょっと並走して声をかけたら、我々と同じく北京まで走るという。さらにその先では、やはり自転車でトルコからキルギスまで行くというベルギー人カップルにも出会った。とんでもないでしょ? 炎天下、砂漠の中、果てしなく遠い目的地目指して人力で走るその強力な意思に感服する。それに比べたら私たちは、古いとはいっても車でただ走っているだけ、暑いとか過酷とか言ってられないじゃないですか。
 
 それにしても、考えてみれば6月末にオランダを出発してから一度も雨に降られていない。それどころか、トルコからこっちは、もう毎日がカンカン照り。イランに入ってからは特に暑さが強烈で、ジワジワと体力を奪っていった。

手続きに2時間あまりかかったものの、心配したほど厳重なチェックも受けずトルコからイランに無事入国(無論イランの旅行エージェントの協力あり)。
イラン側から遠くにアララット山を望む。

 もちろん我らがアマゾンにはエアコンなどついていない。イランでは車内に取り付けた玩具みたいな温度計は時に50℃を超えていたが、後で聞いたら実際に外気温は55℃ぐらいになっていたという。

 夏の日本では耐えられないほど暑い、と思っていた熱気のこもるアマゾンの室内も、このぐらいになると中のほうがまだ耐えられる状態になる。熱風が三角窓から吹き込んでくるので、朝9時ぐらいになったら窓をすべて閉めて走ったほうがまだマシなのである。とにかく熱中症にならないよう、休憩と水分摂取を心がけて走った。

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。

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