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  • 2019/02/22
  • MotorFan編集部

エンジン車(!?)で何度も走っている道が、別の道に感じられるくらい新鮮::テスラ・モデルX 100PD

TESLA Model X 100PD

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テスラ・モデルX 100PD 価格○1780万円
どこからどう見ても、普通のクルマに見えないテスラ・モデルX。デザインも、ドアの開きかたも、もう「テスラ」というジャンルのクルマに見える。テスラ初のSUV(もちろんEV)であるモデルXにジャーナリスト世良耕太が試乗した。

TEXT & PHOTO:世良耕太(SERA Kota)

 初めてテスラ・ロードスターを見たのは、2009年のフランクフルト・モーターショーだった。正確に記すと、見たのはボディが被さっていないシャシーの状態で、接着剤による接合を多用したアルミモノコックフレームの後端に、巨大なバッテリーパックが積んであった。このバッテリーパックには、18650規格(直径18mm、長さ65mmの円筒形)のリチウムイオンバッテリーが6831個収まっていた。

 1225kgの車重に対して、バッテリーパックの重量は450kgもあった。「よくもまあこんなものを作ったなぁ」というのが正直な感想だった。のちに、このクルマがヒットしたことを知ることになるわけだが、「一過性だろう」と高を括っていたように記憶する。

 予想が外れたことは、4ドアセダンのモデルSが登場して証明した。2013年に少しだけ乗った。フル液晶のメーターパネルに衝撃を受けたが、もっと驚いたのはセンターコンソールを占拠するタッチパネル式の17インチ液晶ディスプレイで、いまから思えばトヨタ・プリウスPHVや、新型が発表になったばかりのルノー・クリオのインターフェイスを先取りしていたことになる。

「ベンチャー企業にクルマが作れるか」という醒めた目もあったが、モデルSに乗ってみればしっかりとしたクルマだった。むしろ、運転が楽しかった。300kWを超える高出力のモーターがもたらす圧倒的な加速フィールは衝撃的だった。車窓を流れる景色に目が追いつかないとはこのことで、このままワープして異空間に瞬間移動するのではないかとさえ錯覚した。電磁音をともなう静かな、しかし激しい加速も新鮮な体験だった。

 アクセルペダルを戻すと強烈な減速Gが発生したが、これも、国産電気自動車で体験したものとは異質だった。メーターには減速側に60kWの目盛りが刻んであり、相当に強烈な減速Gが発生することを約束していた。最新の日産リーフやノートe-POWERなどの電動車両で採用され、支持者が増えているワンペダルドライブの先駆けである。運転が楽だと思う前に、楽しかった。

 モデルSの次に登場したのが、クロスオーバーSUVのモデルXである。写真から想像していたより実物は大きく感じた。22インチサイズのタイヤ&ホイールを装着してタイヤが大きく見えないくらいボディにボリュームがあるということだ。全長×全幅×全高は5037×2070×1680mmである。

 現時点で選択可能なタイプは2種類あり、100DとP100Dだ。100の数字が示すようにバッテリー容量は100kWh。Dはデュアルの意味で、前後それぞれの車軸にモーターを配置した4WDであることを示している。NEDCドライビングサイクルでの最大航続距離565km、最高速度は250km/hだ。

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