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驚愕の速さと安定感! 新型ポルシェ911初試乗!

  • 2019/02/23
  • GENROQ編集部 永田 元輔
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常にスーパースポーツカーの目標として君臨するポルシェ911が新型に生まれ変わった。今回も基本的なデザインやメカニズムを受け継ぎながら、各部を大幅に進化させてきている。その実力を早速試してみた。

 タイプ992となる新型911は、外観を見る限りあまり変化はないように見える。だが最も変わったと思えるのはリヤまわりだろう。左右のテールライトが細いラインで繋がるという方式はすでにパナメーラやカイエンなどにも導入されているが、これが新型911でも採用された。フロントまわりは特に大きな変化はないようだが(もちろんデザインはすべて刷新されている)、フロントトレッドが46mm拡大されているのが大きな違いだ。そのため、先代のタイプ991よりも視覚的にもかなりワイドに見える。

 インテリアも今までの雰囲気を受け継いでいるが、新型ではさらに原点回帰を意識したようだ。5連の丸型メーターは空冷時代をイメージさせるデザインとなり、メーターバイザーもクラシックなテイスト。中央のタコメーターはアナログのままであることも、911ファンには歓迎されるだろう。

 そしてメカニズムも大きく進化している。まずエンジンはボア×ストロークはそのままながら、ふたつの吸気バルブのリフト量に差をつけてスワールを発生させ燃焼効率をアップ。またピエゾインジェクターの採用、新型ターボチャージャーの採用、インタークーラーの移動による効率改善など、様々な改良が加えられている。

 具体的にいうとターボチャージャーはタービン径を3mm拡大して48mmに、コンプレッサー側を4mm拡大して55mmとなり、エキマニの形状は左右で完全に対称となった。またインタークーラーの位置は先代はリヤタイヤの後ろだったが、新型ではエンジンの上に移動。これにより面積は14%拡大したという。出力としては今回のカレラSで450ps/6500rpm、530Nm/2300〜5000rpmを達成している。これは先代よりも30ps、30Nmアップしている数字だ。


 PDKは新たに8速となった。レシオカバレッジを広げ、各ギヤをより近づけている。7速と8速は実質クルージング用で、最高速には6速で到達するという。ボディはアルミの使用率を大幅に上げた結果、スチールの使用比率は先代の63%から30%まで減少。外板パネルはほぼすべてアルミ製となっている。

 走り出した瞬間、ボディのしっかり感が伝わってきた。フロアやステアリングまわりの剛性の高さにより、各部の動きの精度が非常に高い感触だ。クルマ全体のグレードが大きく上がったという印象を受ける。エンジンはどの回転からでも即座に分厚いトルクを生み出してくれるので、ストレスのない走りが可能で、街中での乗り心地も非常に快適だ。

 ペースを上げていくと、まず感じるのはステアリングのリニアリティの高さ。特に中立付近における感覚が優れていて、路面と前輪の感触がしっかりと把握でき、またわずかな操舵に対しても素早く、素直にクルマが反応する。試乗車はリヤアクスルステアリング付きだったこともあり、ボディの大きさをまったく感じさせない、俊敏な反応が楽しい。

 エンジンのフィールやレスポンスはまるでターボを感じさせず、まるでNA時代に戻ったかのようだ。その性能を引き出す8速PDKの制御も素晴らしい。複数のデータから判断した先読み制御も行う機能もあり、ドライバーの意図を見透かしたかのようなシフトチェンジを行なってくれるので、オートモードでも十分だ。

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