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ホンダNSXで東京〜北海道往復1500km走破! 旅行用の荷物は積めるのか? そして実燃費と意外な弱点

  • 2019/09/14
  • GENROQ編集部 永田 元輔
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 4時間後の15時25分に青森到着。ここからまた約350km走って仙台まで行かなければいけません。考えただけで憂鬱ですが、相棒がNSXであることはまだ幸いです。別に飛ばすわけではありませんが、パワーとトルクが十分にあって思うがままに動いてくれるクルマというのは、長距離移動では実にラクです。

青森行きフェリーを待つNSX。
狭い船内ですがトラックもたくさん。みなさんお疲れさまです。
フェリーから本州に上陸。

 とはいえ、NSXに不満がないわけではありません。まずひとつはクルーズコントロールが前車追従式ではないこと。最初はそうとは知らずにクルコンを設定して走っていたら、みるみる前車との距離が縮まって慌ててブレーキを踏む羽目になってしまいました。今どきアダプティブでないクルーズコントロールなら、むしろないほうがマシではないでしょうか。まして2000万円を超えるクルマなのですから……。

 もうひとつはシートのハイト調整ができないこと。平均的な体格なら問題はあまりないですが、小柄な人はベストポジションが取れないのではないかと思います。

 そして車高リフターがないこと。最近はほとんどのスーパースポーツカーがスイッチひとつで瞬時にフロントの車高を数cm上げるリフターを標準もしくはオプションで用意していますが、NSXにはオプション設定すらありません。コンビニやガソリンスタンドなどにはゆっくりと斜めにアプローチすればほとんど問題はありませんが、やはりリフターがあれば精神的にもラクですし、街中での利便性は飛躍的に高まります。ついでに駐車場にバックで停める時には輪止めがリヤのカーボンディフューザーに当たらないよう、かなり手前で止めなくてはいけないので、リヤの車高も上げることができればベストです。

青森港で乗ってきた「3号はやぶさ」をバックに。

 さて、夜に無事に仙台に到着して翌日に用事も済ませ、夕方に東京に向けて出発。途中、豪雨にも見舞われましたが、SH-AWDはまるで雨など降っていないかのようなスタビリティを発揮してくれたので、安心してアクセルを開けることができました。結局5日間の走行距離は約1550km。北海道からすべて自走で東京まで走ったのは初めてでしたが、思ったより疲労も少なく、楽しみながら走っているうちに目的地に到着してしまった、という感じでした。これもクルマと一体になれるNSXだからこそでしょう。

 ちなみに今回はほとんどをスポーツモードで走って平均燃費は11.9km/L。ちなみにNSXは街中でも10km/L以上走ります。これほどの好燃費をマークするスーパースポーツカーはほかにないでしょう。

燃費の良さはNSXの美点のひとつ。モーター走行の割合も高いです。

ホンダNSX
ボディサイズ:全長4490×全幅1940×全高1215㎜ ホイールベース:2630㎜
車両重量:1800㎏
エンジン形式:V型6気筒DOHCツインターボ
総排気量:3492㏄
エンジン最高出力:373kW(507㎰)/6500~7500rpm
エンジン最大トルク:550Nm(56.1㎏m)/2000~6000rpm
モーター最高出力:Ⓕ27kW(37㎰)×2 Ⓡ35kW(48㎰)
モーター最大トルク:Ⓕ73Nm(7.4㎏m)×2 Ⓡ148Nm(15.1㎏m)
トランスミッション:9速DCT
駆動方式:AWD
サスペンション形式:Ⓕダブルウイッシュボーン Ⓡウイッシュボーン
ブレーキ:Ⓕ&Ⓡベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ:Ⓕ245/35ZR19 Ⓡ305/30ZR20
JC08モード燃費:12.4㎞/ℓ
車両本体価格:2370万円

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