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意外? 予想通り? フォルクスワーゲン・アルテオンで250km走って実燃費を計ってみた〈VW ARTEON〉

  • 2019/11/12
  • MotorFan編集部 小泉 建治
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フォルクスワーゲンのフラッグシップサルーン、アルテオン。流麗なファストバックスタイルで、発売から2年経った今でも新鮮さを失わず、スタイリッシュなセダンとして高い人気を誇っている。そんな、ともすると見た目ばかりが注目されがちなアルテオンだが、「買ってみたらかなりの実力派だった」という声もここ最近はよく聞かれる。走りも、快適性も、燃費も、ユーティリティも、フォルクスワーゲンらしくかなり真面目に追い込んだ、正統派セダンでもあるのだ。今回は、そんなアルテオンの燃費にフォーカスしてレポートしたい。

REPORT&PHOTO●小泉建治(KOIZUMI Kenji)

典型的なワンデードライブを再現するコースで計測

 最初にアルテオンのスペックを簡単におさらいしておこう。

 エンジンは直列4気筒2.0L直噴ターボエンジンで、インタークーラーが付く。最高出力は280ps、最大トルクは350Nmで、7速DCTを介して4輪を駆動する。車重は1700kgで、試乗車両のR-Line Advanceは20インチのアルミホイールを履く。JC08モード燃費は13.3km/Lとなっている。

 テスターの体重は76kgで、乗員は一名だ。とくに燃費を意識せず、流れに乗った運転を心掛ける。

直列4気筒2.0L直噴ターボエンジン。最高出力は280ps、最大トルクは350Nmで、7速DCTと組み合わされる。

 まずは編集部からほど近い初台インターチェンジから首都高速4号線に乗る。三鷹の料金所あたりまでは交通量も多かったが、中央自動車道に入ってからは流れも良く、前走車がいなければ80km/hを目安にペースを保てた。

 八王子の料金所を過ぎてからは登り坂が多く、とくに小仏トンネル手前の約5km、そして上野原インターチェンジから談合坂サービスエリアまでの約5kmは、高速道路としては最もきついレベルの登り坂となっていて、平均燃費計の数字がみるみる悪化するのが通例となっている。

 大月インターチェンジで中央自動車道を出る。ここまでの平均燃費は14.4km/Lとなった。

試乗車両は20インチの大径アルミホイールを履く。グレードによっては19インチの設定もある。
LED製デイタイムランニングランプがグリルの横桟とつながるデザインは秀逸と言うほかない。

 大月からは一般道で、「タイトで勾配のきついコース」と「穏やかなカーブの続くコース」という2種類のワインディングロードを走る。

 今回の燃費テストでは同時に動画の撮影も行っていたのだが、「タイトで勾配のきついコース」で事実誤認の台詞(スペックの数値を間違ってしまいました)を喋ってしまったり、極めてペースの遅い軽トラックに引っかかってしまったりと、何度も撮り直す羽目になってしまい、結果的に最も燃費に厳しいセクションの距離が伸びてしまった。

 後半の「穏やかなカーブの続くコース」は比較的燃費に優しいセクションということもあり、なんとか平均燃費は10km/L台を割らず、128kmを走って10.8km/Lとなった。

 そして相模湖インターチェンジから再び中央自動車道に乗り、東京を目指す。ここは相模湖インターチェンジから小仏トンネルまでの間と、調布インターチェンジから三鷹料金所(実際にブースがあるのは反対車線のみ)までの間に登り坂があるが、それ以外は全域において下り坂で、燃費が大きく伸びるステージだ。

 調布インターチェンジ付近では一時的に平均燃費計が21km/L台を示していたほどだったが、初台インターチェンジを降りた時点で18.0km/Lに落ち着いた。いや、「落ち着いた」というより「大幅に伸びた」と表現するべき好結果だ。

 初台インターチェンジからは、交通量の多い幹線道路を夕方の渋滞に巻き込まれつつ18kmを走行。距離が短いので参考程度にしかならないが、平均燃費は8.8km/Lとなった。18kmのうち半分くらいは渋滞だったが、残りの半分は意外と流れがよかったことは付け加えておこう。

大きな開口部がもたらす積み下ろしのしやすさは5ドアハッチバックならでは。ラゲッジスペース容量は5名乗車時で563L。
リヤシートは6:4の分割可倒式で、両方倒せば1557Lになる。左右壁面がえぐられていて、ゴルフバッグも積みやすい。
大きなトノボードは途中で折れ曲がるタイプ。それぞれ凹みが設けられていて、トレー状になっている。
リヤシート中央のアームレストの部分のみをトランクスルーとすることも可能。長尺物の収納に便利だ。

 こうして全行程273kmを走り終え、総合燃費は12.4km/Lを記録した。JC08モード燃費の達成率は93%となった。

 ただ、総合結果だけを見て一喜一憂することに意味はない。全行程のなかにおける高速道路の割合次第で、総合燃費などどうにでもなってしまうからだ。

 アルテオンの結果を見てわかるのは、「高速道だとものすごく伸びる」とか「一般道での落ち込みがかなり少ない」といった特徴的な傾向があるわけではなく、燃費の変動がわかりやすいというか、予想通りになるということだ。

 世の中には、飛ばしても燃費がそれほど落ちなかったり、逆に速度を抑えて走ったのに意外と伸びない、というクルマもあって、それはそれでなかなか興味深かったりするのだが、アルテオンの場合は「一般道よりは高速道が伸びる」「飛ばすよりも穏やかに走った方が伸びる」といったように、一般論として誰もが知っていることが当たり前に結果として出る。

 とはいえ、動力性能にまったく不満を感じさせないラグジュアリーなフラッグシップサルーンが、こうしたワンデードライブの典型的コースでマークした12.4km/Lという平均燃費は、多くのオーナーが満足する好成績と言っていいだろう。

フォルクスワーゲン・アルテオン TSI 4MOTION R-Line Advance
全長×全幅×全高:4865×1875×1435mm ホイールベース:2835mm 車両重量:1700kg エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ 総排気量:1984cc ボア×ストローク:82.5×92.8mm 圧縮比:9.6 最高出力:206kW(280ps)/5600-6500rpm 最大トルク:350Nm/1700-5600rpm トランスミッション:7速DCT タイヤサイズ:245/35R20 車両価格:618万円 

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