レーザー式ばかりがなぜモテる? ちょっと異常な移動オービス選択率の偏重は、「スピード取締民間委託」への布石?? 最新移動オービス怪情報! 高知県警が導入する移動オービスは、またもやレーザー式!?【交通取締情報】
- 2020/01/08
- 「東新宿交通取締情報局」

着々と全都道府県に行き渡りつつある、可搬式移動オービス! 沈黙を守っていた高知県警も、昨年12月中旬、ついに移動オービスの導入に向け、予算が計上されたことが報道された。その予算を見ると、どうやらターゲットはレーザー式。果たして入札が行われるのか、それともレーザー式の決め打ちになるのか、結果が楽しみなところではある。いずれにしてもこれで38都道府県に移動オービスが配備されることになるが、異常なのは、その機種選択率。高知県警がレーザー式をチョイスしたとすると、その選択率は90%弱!民間ならまだしも公の機関である都道府県警の物品調達において、こんな偏りが許されるのか、その辺を検証してみよう!
導入都道府県の86.8%が、レーザー式をチョイス!まさか「スピード取り締まり民間委託」への布石?

警察庁が移動オービスの導入に踏み切るきっかけを作ったのは、スゥエーデンの計測器メーカー、センシス社(当時)だと言われている。同社の高性能なレーダー式移動オービス(SSSとMSSS)を売り込んできたわけだが、しばらくして、レーザー式移動オービスを急遽開発し、そこへ参入してきたのが、LHシステムなどの固定式オービスを製造していた東京航空計器㈱。つまり、当初はレーダー式とレーザー式の競合になると見られていたのは言うまでもない。
ところが、ふたを開けてみれば、レーダー式を導入したのは埼玉県警と岐阜県警の2県のみ。次々と増えていく導入都道府県はすべてレーザー式を導入し、その後、北海道、香川県、千葉県がレーダー式をチョイスしたものの、結局は、ほぼ東京航空計器㈱の一人勝ちという状況になってしまっているのだ。
捉えようによっては、なんだかきな臭い話ではある。
もちろん、レーザー式には、機器を扱うにあたってレーダー式には必要とされる無線免許が不要というメリットがあり、それが選択率偏重の原因であるという説もあるが、某計測器メーカーの話では、警察官はほぼ強制的に無線免許を取得させられるため、ほとんどが免許を持っているということだ。つまり、免許不要というのは決定的なメリットとはならないのでは? ということになる。しかも、価格は明らかにレーダー式の方が安い(レーダー式:600~900万円 レーザー式:1,000万円)のにも関わらずだ。
が、その実態は、どう見てもレーザー式偏重としかいいようがない。事実、各都道府県(警)の入札の仕様書を見ても、レーダー式という競合があるにも関わらず「レーザー式等」といういかにも「欲しいのはレーザー式ですよ」といった感じの文章が並んでいる場合があるし、当初からレーザー式以外には目もくれず、いわゆる資格さえあればだれでも参加できる一般入札が行われないケースもある。果たして、警察庁が暗に「レーザー式」購入を指示しているのか、それとも両社の営業力の差なのか? まさかとは思うが、無線免許を持っていない一般人でも取り扱えるように、つまり、駐車違反同様、速度取り締まりの民間委託への布石である可能性も考えられないわけではない。その辺は、今後、さらに調査を進めてみたい。
いずれにしても、残り9県となった未導入県にも、今年中にいずれかの機種が配備されることに、まず、間違いはない。茨城県、鹿児島県あたりが、次の有力候補だ。

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