Motor-Fan[モーターファン]|自動車最新ニュース・速報、試乗記など、クルマとカーライフを楽しむサイト

  • モーターファンテック
  • モーターファンバイクス[Bikes]
  1. TOP
  2. カタログ
  3. 三菱|MITSUBISHI
  4. エクリプスクロス

【連載】クルマに乗って「オイシイモノ」を食べに行こう!⑧三菱 エクリプスクロス 三菱 エクリプスクロス ディーゼルに乗って大内宿まで往復570km「このクルマはふたり乗り!」アナログ派・ヒトシ君×助手75の言いたい放題本音インプレ

このエントリーをはてなブックマークに追加

那須から会津若松へ


助手75:ふーん。よくわかんないけど、ひと言でまとめるとどうなるの?
ヒトシ君:「やっぱりセンターデフがほしい!」かな。最近話題のGRヤリスもハイパフォーマンスを謳っているけどセンターデフなしの4WDなんだ。このエクリプスクロスもそう。センターデフ付きの4WDは、コストも重量も嵩むからどんどん減っているけど、クルマを自在に操りたい、というならやっぱりセンターデフは必要だな。
助手75:じゃあ、このエクリプスクロスはだめってこと?
ヒトシ君:いや、エクリプスクロスはランエボじゃないけど、こういう低μ路では、頼りになるよ、S-AWC。ところで、会津若松に向かってるけど、どこまで行くの?
助手75:はいはい。会津若松の近くに「生江食堂」っていうのがあるのよ。そこへ行きましょ。
ヒトシ君:ナマエ? ご実家ですか? ナマエなんてそうそうないもんね、苗字。
助手75:違いますっ。でも、なんか親近感がわくじゃな~い。

「先ほど、ラーメンをお召し上がりになっていませんでしたか?」という疑義でも挟もうものなら烈火のごとく反論されそうなので黙っていたが、明らかに胃袋もおかしいふたりに諦めの境地のカメラ担当。エクリプスクロスは目的地「生江食堂」へ向かって進む進む。

目的の生江食堂に到着。かなり珍しい苗字だが、親戚ではないという
煮干出汁にちぢれ麺。これは「少し早めの夕食(ヒトシ君談)」だとか


ヒトシ君:生江食堂、おいしかったね。これお世辞じゃないよ。
助手75:ワンタン麺にすればよかったかなぁ。でも、満足満足。次はデザートね。
ヒトシ君:せっかくだから「大内宿」へ行ってみようよ。ここからそんなに遠くないし。大内宿は、江戸時代に会津若松と日光今市を結ぶ重要な宿場町だったんだ。いまも江戸時代の面影をそのまま残しているんだよ。
助手75:たまには和菓子もいいわねぇ。よしレッツゴー!
ヒトシ君:ナビ、頼むよ。このエクリプスクロスはナビがついてなくて、AppleCarPlayでスマホを繋いで使うんだけど、オレ、ほら、アナログ派だからさ、
助手75:合点承知。

S-AWCの性能は、さすがの一言

美しい景色、さすがヨンクの三菱、という雪上の走りっぷりに大興奮なふたり
このシチュエーションでは、まさに王者。雪山での堂々とした佇まいが頼もしい


 と、Google マップを見ながら道案内する助手75。「ワタシ、地図読めるから」と近道を探すあまり、峠越えのルートを指示。

ヒトシ君:この道、行けるの? 雪も積もっているよ。だんだん積雪量も増えてきたし。
助手75:いけるいける。だって、ほら、前に通ったクルマの轍が残っているじゃん。S-AWCだからいけるよ、うんうん。
ヒトシ君:お、おぅ。でも、どうやら前の轍の主は、ここで諦めてUターンして戻ったみたいだけど……どうする?
助手75:ま、行ってみましょう(若干不安なビビり75)。
ヒトシ君:SNOWモードはなかなかいいね。雪がどんどん深くなってきた。しかも誰も通ってない、バージンスノーだ。一応、言っておくけど、運転席側から外を見ると、絶壁で下は川だよ。
助手75:ヒ~ッ、引き返しましょう~。
ヒトシ君:そうしましょ。
助手75:エクリプスクロスでも走りきれなかったね。ランクルとかレンジローバーなら通れた?
ヒトシ君:いや、道幅が狭いからランクルじゃ無理だね。
助手75:ジムニーだったら?
ヒトシ君:うーん、難しいんじゃないかな。新雪だからジムニーだと軽すぎて雪にのってしまうかも。
助手75:じゃあ、エクリプスクロスのヨンクの性能不足ってことじゃないのね?
ヒトシ君:むしろ逆。エクリプスクロスのS-AWCだから、ここまで登ってこられたんだよ。
助手75:すごいなエクリプスクロス。なんか、さすが雪道にくると王者感が半端なく漂うわね。雪道に来たらとたんに乗り心地も良くなってるし!

自分のナビのポンコツさは置いておいて、雪道走破性能の素晴らしさに感じ入る75。

気づくと、後席でパカッとなにかを開けた音ともに、モグついている気配が。道の駅で買ったいちご大福だ……。胃袋についてはもう、なにも言うまい
そして、かなりの珍道中ではあったが無事に正規のルートへ復活し、陽のあるうちに大内宿へ到着


助手75:え~、大内宿観光協会によりますと、福島県南会津【大内宿】は、江戸時代に会津若松市と日光今市を結ぶ重要な道の宿場町として栄えました。現在も江戸時代の面影そのままに茅葺屋根の民家が街道沿いに建ち並び、昭和56年には国選定重要伝統的建造物郡保存地区に指定されています。とのことですよ。素敵ですね。茅葺の建物。これはデザートにも期待ができそうです。

ヒトシ君:保存のために車両が入れないようになっているのは当たり前なんだけど、もしここで撮影できたらカッコいい写真撮れそうだね。ホッとするよ、こういう景色。クルマでしか来られない場所で、これぞまさにこの連載の真骨頂って場所だよね。

北側の見晴台へ続く石段はかなり傾斜がきつく、冬季は階段の使用は禁止。左側にある迂回路を通って見晴台へ
見晴台そばには子安観音と弁財天が祀られています。お参りお参り。景色を見て、戻ったらおやつ食べましょうね!
通常であれば、この時期はもっとこんもりと雪が積もっているはずなのだが、ここにも雪はナシ。でも、上から見るとこの絶景。江戸時代へタイムスリップしたようです


 お参りもして、絶景も堪能したので戻ります。暖冬で雪がないとはいってもそれなりにはあり、復路の迂回路ではへっぴり腰でヨタヨタと降りる75の姿が見られました。そんな75が待ちに待ったデザートタイムです。
 この地域では、丸ごと1本のネギをお箸代わりに食べる「ネギ蕎麦」なるものが有名らしいのですが、さすがにそれを食べようとは言わず、「お汁粉」という文字を見つけるやいなや、「味処みなとや」さんの店内へ入っていった。

ヒトシ君:たまには和菓子もいいね。いつもアイスクリームをご馳走になっているから、ここはオレが。
助手75:おありがとうごぜーますだ。あ、おしん的な言い方ね。もしくは江戸時代の農民風。

「すみませ~ん。甘酒と、とちもちと、あと、しんごろう? ってやつお願いします。なんだかよくわかないけど、名物ってことだから頼まないとね。ふたりは? え、お汁粉だけでいいの? あげてもいいけど少しだけね」というケチな助手
とちもちは、あく抜きした栃の実をもち米と一緒に蒸したお餅。まぶされた青豆きなこが非常に美味。しんごろうは五平餅を丸くした感じのもの。エゴマの実を使った“じゅうねん味噌” を塗るところが南会津流だとか。昔ながらの郷土料理です


 那須に会津、大内宿の観光とラーメン二杯にデザート(75はいちご大福まで)まで堪能し、すっかり大満足なふたり。さて、そろそろ帰途につきましょうか。
 途中でクルマの細部の写真を撮るため、道の駅・しもごうへ立ち寄り。カメラ担当を残してふたりはまた建物内へ吸い込まれ、ほどなくすると両手いっぱいの荷物を持って戻ってきた。

助手75:買いたいものがいっぱいあった! どんなに買ってもOK(置き場所に困らない)ってスバラシイ!
ヒトシ君:クルマ移動の利点だよね。重いものも気にせずに買える。
助手75:そうそう! ジュースもたくさん買ってきちゃった。

ヒトシ君:ってことで、ちょっとオレ、仕事の電話しなきゃいけないから、75、運転替わって。
助手75:え……?

シートアレンジによって、最大448ℓの容量を確保したラゲッジスペース

誰でも運転しやすいクルマ、なのか

着座位置を見ると問題ないのだが、どうにも大きく感じる。余談だがガーニッシュをドア側に装着することで、ロングスカートでも裾汚れを気にせずに乗り込めるのは、とってもうれしいポイント


 というわけで、運転手は75にバトンタッチ。サイズのわりにとにかく大きく見えるエプリクスクロスにビビりつつ乗り込む。

助手75:このクルマ、見た目もだけど、乗ってみてもかなり大きく感じる。私の体格(身長164センチ)の問題かなぁ。でも、サイズ的には問題なく運転できるサイズなはずなんですけどね。運転に慣れていない人にはなかなかハードルの高いクルマかも。ちょっと今回は早めにチェーンジ希望です。

 と、運転し始めからヘルプを出す。

助手75:このダイレクトなステアリングフィールは好きなんですけど、かなりピーキーですね。スポーツカーみたい。って、聞いてます? え?

 独り言になっていると心配する75。後席からロードノイズに呼応するようになにか音が聞こえる……。そう、ヒトシ君のいびきが。

助手75:え? このアタシの運転でよく眠れるわね! ちょっと。寂しいじゃない!

 文句を言うが、完全に撃沈中のヒトシ君に届くはずもない。

助手75:おいっ、おーい! 寝てんじゃねーよ、電話終わったろ!
ヒトシ君:Zzzzzz 相変わらず口悪いんだからぁ。あ、東北道乗っちゃってねぇ。Zzzzzzzzz……

 そしてヒトシ君のいびきとともにもたもた走り続けること1時間超、上河内SAに到着。

助手75:気がついたら86kmも走っちゃったじゃん!

口を尖らせてフンフ〜ンと鼻歌交じりに運転中(緊張しているときのクセ)

やはり欲しいのは……


ヒトシ君:今日も楽しかったね。給油しなきゃ。よく走った。573.5kmか。
助手75:そのうちの86kmはワタシね、ワタシ。燃費はどうだったかしら。
ヒトシ君:14.7km/ℓだ。エクリプスクロスのモード燃費が

WLTCモード燃費 14.2km/ℓ
 市街地モード 11.0km/ℓ
 郊外モード 14.0km/ℓ
 高速道路モード 16.4km/ℓ

だから、WLTCモードより良かったね。しかもディーゼルだから軽油で安い。いいねぇ。で、今日のエクリプスクロス、どうだった?

自称・後席ソムリエ75の後席評価は……
ヘッドレストのノッチ、かなり厳しいです


助手75:途中でワタシ、後席に乗ったじゃない? 後席ソムリエとして言わせていただくとね、シートが小さくて乗っていて疲れたのよ。身体も振られちゃうから、ドアグリップだけじゃ厳しいくらい。ちょっとあのシートはないんじゃないかな? あと、後席のヘッドレスト。ぜひ改善してほしいポイント。でも、前席は悪くなかった。サイズ以上の大きさを感じることは、乗っているうちに慣れるって前提で、運転もしやすかったわよ。でも、基本的に空いている郊外路と高速だけしか運転しなかったから、池袋みたいなゴチャゴチャした都会を運転するのはちょっと自信ないなぁ。万人が運転しやすいクルマ、ではないかもしれない。
ヒトシ君:そうだね。よく外から見たら大きく感じるけど、乗ったら小さく感じたっていうクルマもあるけど、エクリプスクロスはそうじゃないかも。そのかわり、やっぱりガシっとした質実剛健な感じはするよね。
助手75:うん。まぁ「パジェロの会社のSUV」だもんね。ワタシとしては「ふたり乗りSUV」としてならアリかな。
ヒトシ君:オレは、あの雪の峠道で見せた走破性は買うね。エンジンはいいよ! 気に入った。あとは……。
助手75:あとは?
ヒトシ君:センターデフがほしいっ! ないものねだりってわかってるけど、やっぱり三菱にはセンターデフ付きの本格ヨンクを出してほしいよ。パジェロの会社でもあるけど、オレにとっては「ランエボの会社」だからね。三菱さん、ここはひとつ、よろしくお願いします!

【本日のルート情報】
東新宿(会社)が出発点。東池袋~東北自動車道へ。那須街道~県道17号で那須IC。県道17号を進み道の駅・那須高原友愛の森へ。17号~那須高原スカイライン(県道266号)那須街道(県道17号)、ロイヤルロード(県道21号)などを経由しマウントジーンズスキー場を目指すが、通行止めとなり、那須高原ビジターセンター前駐車場にて撮影を少々。「とらや食堂」にて朝ラーを堪能した後は、県道290号~289号、国道121号、県道23号で「生江食堂」へ。そこから県道23号~131号で大内宿に向かう。帰路は大内宿~道の駅・しもごう(国道289号経由)~東北自動車道~上河内SA~首都高で早稲田。

【本日のオイシイモノ&オミヤゲ情報】
※おまけ写真が、ギャラリーに入っていますので、ぜひそちらもご覧ください。

道の駅・那須高原友愛の森
栃木県那須郡那須町大字高久乙593-8
「観光交流センター」
0287-78-0233
8:00~18:00(4月~9月)/9:00~18:00(10月~3月)
無休
「ふれあいの郷直売所」
0287-78-7166
9:00~16:00 8:30~16:30(7月~8月)
木曜日(12月~2月)/年始定休

メロンパン工房「Santa Fe」
栃木県那須郡那須町高久甲5288-1
0287-73-8103

とらや食堂
栃木県那須郡那須町大字湯本108
0287-76-2386
10:00~14:30

殺生石
栃木県那須郡那須町大字湯本182
0287-76-2619 (那須町観光協会)
無休

生江食堂
福島県大沼郡会津美里町字高田甲2835
0242-54-3322
11:00~18:00
木曜定休

味処みなとや
福島県南会津郡下郷町大字大内宿字山本34
0241-68-2933
9:30~17:00

道の駅・しもごう
福島県南会津郡下郷町南倉沢字木賊844-188
0241-67-3802
8:00~18:00(売店/12月~3月は8:00~17:00)

※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください

三菱エクリプスクロス Gプラスパッケージ

全長×全幅×全高:4405mm×1805mm×1685mm
ホイールベース:2670mm
車重:1680kg

サスペンション:
F|マクファーソンストラット式
R| マルチリンク式

タイヤ&ホイール:225/55R18

駆動方式:
エンジン形式:2.3ℓ直列4気筒DOHCディーゼルターボ
型式:4N14型

最小回転半径:

排気量:2267cc
ボア×ストローク:86.0×97.6mm
圧縮比:14.4
最高出力:145ps(107kW)/3500pm
最大トルク:380Nm/2000rpm

燃料供給:コモンレール式燃料直接噴射(DI)
燃料:軽油
燃料タンク:60ℓ
燃費:
JC08モード燃費15.2km/ℓ
WLTCモード燃費 14.2km/ℓ
 市街地モード 11.0km/ℓ
 郊外モード 14.0km/ℓ
 高速道路モード 16.4km/ℓ
トランスミッション:8速AT

車両本体価格:347万4900円
※試乗車はオプション込み

apparel(75)|Down vest:Max Mara/tops:ara/skirt:woadblue/shawl:JOHNSTONS OF ELGIN/shoes:Ghibli/bag:State of Escape

三菱エクリプスクロス ディーゼル:エクリプスクロス買うならガソリンかディーゼルか。2.3ℓの4N14型に乗って燃費も含めて考えた

三菱のSUV、エクリプスクロスには、1.5ℓ直4ガソリンターボ(いわゆるダウンサイジング過給エンジン)と2.3ℓ直4ディーゼルタ...

あわせて読みたい

おすすめのバックナンバー

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。 一覧へ

会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ

会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ 一覧へ

Motor-Fanオリジナル自動車カタログ

自動車カタログTOPへ

Motor-Fan厳選中古車物件情報

中古車TOPへ