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大人数で移動可能な新感覚リムジン、トヨタ・グランエースの使い勝手を徹底チェック!

  • 2020/04/07
  • ニューモデル速報
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〈居住性&乗降性〉ステップで登る高いフロアが開放感のある視界を提供 「G」は4列すべてが異なるシートを備える

1列目

床も着座位置も一般的なミニバンより高くて見晴らし良好。アップライトな運転スタイルだが、基本的な運転姿勢はミニバンと変わらず違和感がないから心配はいらない。シートは全車とも本革張りで、電動調整機能(運転席8ウェイ+助手席4ウェイ)とシートヒーターを組み込んでいる。

シート高:960mm〜990mm ステップ高:390mm

高い床が一般的なミニバンと異なる乗降性を生んでいる。乗り込む際は“登る感覚”が強く、Aピラーに備わるグリップをつかんで身体を持ち上げると比較的楽だ。

2列目

2列目は全車とも「エグゼクティブパワーシート」を組み合わせる。サイズが大きく、リクライニングとオットマンの角度調整は電動。国内線航空機のファーストクラスと思えばいいだろう。写真のシート前後位置は、4列シート車で各席のスペースを均等にした状態。3列車はさらに広い。

シート高:1030mm ステップ高:430mm

床面の高さは地上670㎜程度と一般的なミニバンに比べると高く、乗降性はそれを反映。地面、ステップ、そして床と段差が大きいのがウィークポイントと言える。

3列目

「G」の3列目は「リラックスキャプテンシート」を組み合わせる。骨格はヴォクシー/ノアと共用しつつクッションや意匠はグランエース用に進化したものだ。スライド量は608㎜。「エグゼクティブパワーシート」と違いリクライニングは手動調整となる。

シート高:1030mm ステップ高:430mm

3列目へのアクセスはウォークイン機構を使って2列目を前へ畳んで行なう。スライドドアの開口幅が1000㎜と広いおかげで、通路幅は十分に確保されている。

4列目

「G」だけに備わる4列目は、3列目までと異なりベンチタイプ。着座可能状態でのスライド量は240㎜だ。2列目より3列目、3列目よりも4列目の方が車両の中央寄りにオフセットされる「V字レイアウト」で前方視界が開放的なのもポイント。3人掛けではなく2人掛けなのはゆったりと座るため。

4列目へのアクセスは3列目の左右シート間の隙間を歩いて移動する。大人が立てるほどの室内高はないので腰を曲げることが求められるが、通路幅は大人が通るのに十分。
「G」の3列目に備わる「リラックスキャプテンシート」は可動式のセンターアームレストを個々に装備している。
エグゼクティブパワーシートは大型の固定式アームレストも特徴。背もたれとオットマン角度の電動調整とシートヒーターのスイッチも設置。
前後スライドはすべてのシートで手動式。2列目のスライド量は608㎜(固定されない可動領域を除く)と多い。側面上部はそのレバーで、下部にあるのはウォークイン機構のレバーだ。
シートの後部にもウォークイン機構のレバーがあり、引くと背もたれが瞬時に前に倒れて、同時にスライドがフリーになる。
シート下にあるペダルもウォークイン機能を働かせるもので、機能としては上部にあるレバーと同じもの。3列目の人が下りる際に、シート後方からこれを操作して2列目を折り畳むのだ。
スライドドア開口部の前方(Bピラー)にはアシストグリップを用意する。これを握って身体を支えることで乗り降りが楽になる。

エグゼクティブパワーシートのヘッドレストは左右部分が可動式。角度を付けることで頭をしっかりとホールドし、快適に寝られる。

Premiumの2&3列目エグゼクティブパワーシート

「G」に比べて座席が1列少ない「Premium」は、足元スペースが格段に広がってゆったり感が魅力。写真はシートスライドを最後部にした状態で、驚きの広さ。
エグゼクティブパワーシートを組み込むだけでなく、3列目まで広いのが「Premium」の特徴。ここまで豪華な3列目を用意した市販ワゴンはかつてなかった。
3列目も2列目と全く同じサイズ&機能で、3列目でも2列目と同じ快適性を備えるのだ。シートはアルファード用の骨格を使うが、クッションや意匠は専用設計。

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