Motor-Fan[モーターファン]|自動車最新ニュース・速報、試乗記など、クルマとカーライフを楽しむサイト

  • モーターファンテック
  • モーターファンバイクス[Bikes]
  1. TOP
  2. ニュース・トピック
  3. トピック

スバルはどこへいくのか? 水平対向エンジン、そしてアイサイトの進化は?次の10年もSUBARUが「らしい強み」を維持し続けるために

このエントリーをはてなブックマークに追加
「CセグSUVから市場投入」とあるBEVが、トヨタと共同開発を進めている車両だ。ハイブリッドはトヨタのTHSを水平対向エンジンと組み合わせた縦置きに組み替えて開発中。このストロングハイブリッドを「20年代中盤よりちょっと前に投入したい」意向を示した。
次期レヴォーグが搭載する予定の1.8ℓ水平対向4気筒ターボは、希薄燃焼を実現する

 スバルらしさを際立たせる技術に位置づける「安心と愉しさ」については、スバルグローバルプラットフォーム(SGP)を知能化と融合させて進化させると説明する。SGP で本格的に取り入れた「動的質感」に関しては、車両応答の速さ、車両応答の正確性、外乱に対する直進性の高さに加え、「人体構造にも着目していく」との説明があった。マツダしかり(マツダ3以降)、ホンダしかり(新型フィット)で、人体構造への着目は、シートの構造に限定せずクルマの動きを突き詰めていくうえでのトレンドとなっているのを、スバルの情報発信からも感じる。
 車両応答の速さについての解説があった。ステアリングを切ってからリヤタイヤが横力を発生するまでを実測したところ、ステアリングギヤボックスや車体、サスペンション、タイヤと力が伝わるのに0.45 秒かかったという。このうち65%がハードウェア起因であり、この応答遅れの短縮を目指しているのがSGPだ。20年代前
半の投入を見込む仕様は、ボルトの締結を見直してステアリングシステムの摩擦を減らすこと。さらに、車体のヒステリシスを改善すること。これらの改善により、レーンチェンジでの収束時間が短縮され、振幅も減るという。
 車両応答の正確性は車体やサスペンションの精度向上により行なう。これは、AD/ADAS の安心感を高めるためにも必要だ。直進性の高さについては空力を活用するが、イギリスのCARFと協力し、2.74kmの直線を持つ実走風洞で試験を行なう計画が興味深い。
 スバルらしさを際立たせるもうひとつの技術は環境技術だ。「ガソリンエンジンについては、スバル特有の技術である水平対向エンジンをさらに進化させる」との言及があったが、20 年中の発売が予定される新型レヴォーグへの投入が決まっている、新設計の1.8ℓ水平対向4 気筒エンジンがそれだ。「リーンターボ」という興味深いワードを聞くことができたいっぽうで、詳細の説明はお預けだった。どのような技術でリーン燃焼を実現しているのか、NOx 後処理はどうするのかといったさまざまなことが気になる。本誌で詳細を追いかけていくことになるだろう。新設計のこのエンジン、最大熱効率は40%を超えるそう。30年には45%を目指すという。

SUBARU 技術ミーティング』で公開されたバッテリーEV のスタディモデルで、トヨタと共同開発している。スバルが長年培ったAWDのノウハウと高応答なモーター制御を組み合わせているという。

 その30年には、EVとハイブリッド車の比率が40%になる予定だと、電動化のロードマップについて説明があった。しかし、トランスミッションに関しては一切の情報開示がなかった。まだ隠している?(ことを期待したい)。

スバルはステレオカメラを生かして性能を高めていくと断言した。なぜなら、独自の認識アルゴリズムを使うと、カメラに映るすべてを高精度に立体化することができ、形を捉え、距離や速度を測り、位置を特定できるから。AIを活用し、白線がない道路でも通れるところを認識(左)。先行車が急ブレーキをかけた際、自動で回避ルートを見つける(右)。

スバルのアイサイト、便利で安全だけじゃない。かゆいところまで手が届く最新アイサイトの仕組み

ぶつからないクルマ?として大きなインパクトを与え、人々のクルマの安全性能に対する意識を大きく変革させたスバルのアイサ...

あわせて読みたい

おすすめのバックナンバー

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。 一覧へ

会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ

会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ 一覧へ