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【毎日更新・輸入車ベスト3(まるも亜希子編)】第1位:メルセデス・ベンツ300SL/第2位:ランドローバー・レンジローバー/第3位:シトロエンC6 【人生最高の輸入車を選ぶ】現在の市場価格は1億円以上! 超名車メルセデス・ベンツ300SLで大渋滞を経験(まるも亜希子)

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これまでの人生において、所有したり試乗したりした輸入車のなかからベスト3を業界人に選んでいただく本企画。まるも亜希子さんがチョイスした3台は、クルマだけでなく試乗場所や同乗者などの記憶も濃厚に残っているものばかり。第1位のメルセデス・ベンツ300SLは、その中でも特に印象深い1台だという。

TEXT●まるも亜希子(MARUMO Akiko)

第3位:シトロエンC6(2005年-)

「固めのベッドマットレスからハンモックに移った瞬間のような心地よさ」

人・場所・クルマ。そしてたまに、良くも悪くも衝撃的な料理。これらがガッチリとタッグを組んで現れたときに、私の頭には「人生最高のクルマ」が深々と刻まれるような気がしています。

そんなインパクトが3番目に強烈だったのが、2006年10月に登場したシトロエン・C6。当時、日本ではプジョー607がなくなってしまったり、ルノーのアヴァンタイムがさっぱり売れなかったりと、フランス車の大型プレミアムカーがことごとく失速していたころで、そんな中にシトロエンが久々にこの大型サルーンを送り出してきたという状況に、イタフラ好きたちはそれだけで色めき立っていたのを覚えています。

古巣のTipo編集部を卒業して2年、ペーペーのジャーナリストとして活動し始めた私でしたが、なぜか、北海道のトマムリゾートで開催されたC6の特別試乗会の末席に居場所をゲット! バブルの残り香に包まれた豪華なホテルに佇む、独創的で奇抜な、だけどむちゃくちゃエレガントで凛としたC6の存在感に、一瞬で釘付けになったのでした。

サッシュレスのドアを開ければ、「走るラウンジ」思想に基づく上質でゆったりとしたインテリアが広がり、座ればそこはもうパリのクラシカル&オーセンティックなホテルのよう。日本仕様のエンジンは3.0ℓV6のみで、電子制御の油圧とエアを併用する独自のサスペンション「ハイドラクテイブ・アクティブサスペンション」が採用されています。そしてその乗り味が、それまで乗ったどのクルマとも違うではないですか。

よく昔のシトロエンの乗り味を表現する「絨毯の上を走っているような」ともまた少し違って、なんというか、水面に少し浮きながら走っているかのような、固めのベッドマットレスからハンモックに移った瞬間のような、それはそれは心地のいいものだったんです。

今でも、このC6を超える「心地よい驚き」には出会っていない。そう思える1台です。

第2位:ランドローバー・レンジローバー(2013年-/4代目)

「レンジローバーの内側にさえいれば大丈夫だという安心感」

これが本当に、あの時と同じサハラ砂漠なのか? にわかに信じられないほど微塵の恐怖も不便さもなく、見るものすべてが美しいと感じる余裕さえある時間をくれたのが、レンジローバー・ヴォーグでした。

“あの時”とは、2004年と2005年に無謀にもサハラ砂漠ラリーに挑戦し、ズタボロになりながらも命からがら完走した時のこと。それまでの人生で、多少なりとも蓄えてきたと思っていたモノが、なにひとつ役立たないほど無力な自分を痛感させられた体験でした。

その後再びサハラ砂漠を訪れた時に、私は幸運にもレンジローバー・ヴォーグのステアリングを握っていました。ちょうど、現行となる4代目にフルモデルチェンジした2013年に、国際試乗会の舞台となったのがサハラ砂漠だったのです。そこで試乗中のコンビを組ませてもらったのが、今では現役最年長モータージャーナリストの山口京一さん。日本のモータースポーツ黎明期から活躍してきた山口さんのお話は、もう面白くて興味深いことだらけで、個人授業をしていただいたような貴重な時間となりました。

荒れた路面が延々と続く砂漠で、そんな時間がいただけたのは、世界中のあらゆる悪路と極限状態を走り抜くための、タフな骨格とシャシー、最新テクノロジーを50年以上も積み上げてきたレンジローバーだからこそ。砂嵐がこようと、スコールで一瞬にして地面が沼地に変わろうと、何mの砂丘が立ちはだかろうと、レンジローバーの内側にさえいれば大丈夫だという、人生最高の「安心感」を感じさせてくれたクルマです。

第1位:メルセデス・ベンツ300SL(1954年-)

「テレビで見た石原裕次郎が愛したクルマに触れた、夢のようなドライブ体験」

幼い頃、母とドライブする時のBGMはいつも、石原裕次郎さんでした。裕次郎さんが愛してやまなかったクルマということで、テレビで紹介されていたのが300SL。1950〜1960年代に現在のSLクラスの初代として登場したオープンスポーツで、羽を広げるように開くガルウイングのドアを初めて見たのも、この300SLだったと記憶しています。私は丸目のヘッドライトやセクシーなボディラインにも目を奪われて、いつか実物を見てみたいなぁ、乗ってみたいなぁなんて憧れていたものでした。

でもクルマ業界で仕事をするようになってからも、なかなかそんなチャンスは巡ってこなくて、すっかり忘れていたんですね。それがいきなり叶うことになったのは、2012年のイギリスでのことでした。その年はSLの50周年記念の年にあたり、なんとなんと、イギリスのモータースポーツ発祥の地であるブルックランズから、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードという名車の祭典会場まで、メルセデス・ベンツがドイツ本国で大切に動態保存している300SLをドライブさせてもらえることに! ジャーナリストの先輩である佐藤久実さんと2人1組で、いろんな意味で緊張感は最高潮(笑)。

当時の私のブログを見てみると、「ガルウイング開けて、ヨイショと幅広サイドシルを乗り越えてシートに座れば、そこは1950年代☆ 窓は三角窓しか開かないし、シートは意外とふかふかだし、カルチャーショック満載でしたよ」と書いてあります。

しかも道中、グッドウッドに向かうクルマで大渋滞になり、ジリジリと上がる水温に心臓がバクバク! 車内にはモワーッとした熱風が出てきてたまらず、ガルウイングを広げたままノロノロと走ったのを思い出します。それでも、細くて大きなステアリングで、今からすればグニャグニャ感のある足まわりをいなしながら、音と排気の匂いに全身が覆われたままエンジンの鼓動をダイレクトに感じて走るあの感覚は、忘れられないインパクト。走っているうちに、自分では生きたことのない時代を少し身近に感じさせてくれた、夢のようなドライブ。これが人生最高のドライブです。

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