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火曜カーデザイン特集:最近のトヨタ・カローラを直接見て、あらためて日本車らしさの基本を知る MEGA WEBであらためて見た! 制約から生まれる日本的美学がトヨタ・カローラにあった

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10月末現在、MEGA WEBでは中国仕様のカローラ(レビン名モデル)を展示している。別件で通りかかった時に、ふとその中国仕様のカローラに注目してしまった。中国仕様とは欧米と同じワールドサイズということなのだが、日本仕様とは少し違うところがある。顔つきの違いなど、仕向地によって異なるのは理解できるが、決定的に違うのが全幅と全長だ。端的にいえば、日本仕様の方が狭く短くなっている。

ワールドカローラと異なる日本カローラの真実

なるほどプラットフォームが違うのか、と思われるかもしれないがプラットフォームはともにGA-Cと呼ばれる最新のもので共通。この辺りのサイズの違いなどは、カローラの発表当時にかなり報道されているので、ご存知のかたも多いはず。
しかし、今回リアルにじっくりとワールドサイズと日本サイズを見比べてみると、やはり日本仕様の方に日本らしさを感じる、と改めて思った次第。それがどんなことだったのか、今回はここについて解説してみたい。

展示されていた中国仕様カローラで、写真は広州豊田のレビン名を持つ兄弟車。これがワールドサイズのカローラで、ボディサイドの豊かさが魅力。
こちらが日本仕様のカローラ。キャラクターラインの明確さ、控えめのボディサイドの造形などがわかるだろうか。

日本仕様の全幅は1745mm。ホイールベースがワールドサイズより60mm短い2640mmとなっている。5ナンバーサイズは超えてしまったが、ワールドモデルが1780mmなのでその寸法差は小さくない。しかし日本での調査では、3ナンバーはリッチに感じていいものの、車庫に入るかどうか不安とのネガなイメージが多いという。新プラットフォームでは5ナンバーサイズに収めるのは難しいのだが、実質的に近い扱いやすいサイズを探ることになった。
 そこで注目されたのが先代のプリウスだった。その全幅は1745mm。大人気となったモデルながら3ナンバーサイズということだが、全幅に対するユーザーからの問題は大きくなかったという。そこで1745mmとした上で先代カローラのドアの開き幅や回転半径などに遜色ないように開発してきたという。

大陸系デザインを纏うワールドカローラ

中国仕様のカローラを見ると、そのボディサイドは極めて豊かだ。ボディサイドにはうっすらとキャラクターが前傾したウエッジラインを見せるが、その下の張りのあるドア面は比較的水平基調に後方へ伸びる。その力強さと安定感が動感のある造形を見せている。本来、自然にパッケージを活かす造形はこのような形になるはずだ。おそらく、大陸系の光は日本とは異なり、とりわけカリフォルニアなどの光の中でもくっきりと造形がわかる形なのだと思う。

上が中国仕様、下が日本仕様のツーリングとセダン。日本仕様の方がホイールベースも60mm短い。

対する日本仕様は、ワールドモデルと同じピラー形状を持つことからウインドウの格納エリアは同一。その中で全幅を狭めなければならない。またデザイナーとしては、単にワールドサイズの抑揚を縮小するだけでは喜びを得られないとして、独自の造形を構築している。ドアセンター部分ではショルダーのエッジを強めながら中央の張り出しを抑え、さらにサイドシルも狭める。また、リヤフェンダー面あたりではショルダーの張り出しは日本仕様の方が張り出しつつ、リヤフェンダーフレアは内側に入る。ワールドモデルよりショルダーからフェンダーフレアの抑揚を強めることで、豊かさを表現している。
そうした日本仕様を見て、改めて実感されるのがどことなくその佇まいに、日本車らしさを感じることだ。不思議なことなのだが、そこには懐かしさすら感じる気がした。

カローラスポーツは、日本仕様もワールドボディを纏うので、よりアグレッシブな存在となっている。

というのも、実は提案モデルから寸法を小さく抑える作業というのは、日本車としては日常茶飯にそしてシビアに行なわれてきた。どうしても理想的なボディを仕立てると狙いの寸法より大きくなりがちで、そこからいかにサイズに収めて行くかが、日本車のデザイン開発のようにも思われる。
「制約の中で作り上げる」ということは、日本の製品にとって得意分野。もちろん自動車もその代表例で、軽自動車の大きな発展は、制約の多さが鍛え上げたともいわれる。

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