フロントウィンドウ用サンシェードは4種類

安価で使い勝手に優れるのはアルミ蒸着シートを貼り付けた蛇腹式サンシェードが筆頭に挙がる。装着時は反射率に優れた銀色の面を外側に向けるのが基本だ。

フロントウィンドウ用のサンシェードの種類は、蛇腹式・ポップアップ式・折りたたみ傘式・車外装着式の4種類に分けられる。

もっとも多く利用されているサンシェードは吸盤固定の蛇腹式だ。蛇腹式は気泡緩衝材の表面に安価で遮熱性に優れるアルミ蒸着フィルムを貼り付けた簡易的な作りで、蛇腹状に折りたたんで収納できるため携帯性にも優れる。安いものでは100円ショップやホームセンターなどで数百円程度で購入可能だ。

ただし簡素なだけあって劣化しやすく、使用していると吸盤が剥がれやすくなったり、形状が保持できなくなったりと不便を感じることも多い。また長く使用していると熱や紫外線によりシェード表面が劣化して粉状のゴミが出やすくなる欠点もある。

アルミ蒸着フィルムの簡易的な蛇腹式サンシェードは、2〜3シーズンごとに買い替えることを前提とした商品と言えるだろう。

おすすめはポップアップ式&折りたたみ傘式! 蛇腹式とは何が違う?

ポップアップ式と折りたたみ傘式は、凝った構造から平均価格は数千円とやや高めとなるが、耐久性は高いため長く使える特徴がある。

ポップアップ式は、シェード内部に柔らかい金属の骨組み(スプリングワイヤー)が内蔵されており、拘束を解くだけで平面状に自動展開されるサンシェードだ。

形状が保たれるため設置性がよくウィンドウへのフィット感も高い反面、ポップアップ式サンシェードは収納時のサイズがやや大きく車内の置き場所に困りやすい欠点がある。

一方の折りたたみ傘式は、その名前の通り折りたたみ傘のような構造をしており、傘を開く要領でフロントウィンドウにシェードを展開できる。とくに運転席とウィンドウ間の距離が長いクルマでは設置性の高さで重宝するはずだ。

そのうえ、不使用時には折りたたみ傘サイズにまで小さくなるため収納性も高い。ただし、折りたたみ傘と同様に使用後の収納作業がやや面倒という側面もある。

ポップアップ式と折りたたみ傘式は、どちらも蛇腹式のアルミ蒸着に比べてシェード表面の耐久性も高いため、長期間の使用にも耐えられる。ただし凝った構造をしているため、平均価格は数千円と蛇腹式に比べて高価な点が唯一のデメリットだ。

車外装着式サンシェードは以上の3種類とは異なり、クルマの外側へ取り付けるタイプとなる。

車体へ取り付けることには多くのメリットがあるものの設置が面倒なうえ、夕立や鳥の排泄物のほか、砂やホコリで汚れやすく清掃や収納も大きな手間となる。また、紫外線に直接さらされることでシェード劣化も激しい。

車外装着式はやや特殊用途向けのサンシェードと言えるため、基本は車内設置型の3タイプから選ぶとよいだろう。

サンシェード使用時の注意点! ドラレコの熱問題と吸盤の色に要注意

ドライブレコーダー装着車には、熱から機器を守るドラレコ対応のサンシェードがおすすめだ。吸盤固定の蛇腹式は、車両火災につながる恐れがある吸盤の色にも注目したい。

車内設置型のサンシェードを使用する際にぶつかる壁が、ドライブレコーダーや運転支援機能のカメラの存在だ。

シェードで覆った状態のまま炎天下に駐車するとシェードとガラスの間に熱がこもりやすく、カメラ周辺の極端な温度上昇を招き、内部基板やSDカードの劣化を早めるリスクが高まる。また、熱によって両面テープが剥がれて走行中にドラレコ本体が脱落する懸念もある。

とくにリチウムポリマーバッテリーが内蔵されたドラレコをサンシェードで完全に覆ってしまう状況をつくることは、車両火災のリスクを著しく高める行為と言えるだろう。

こうしたドラレコ等の熱問題に対しては形状の工夫や、シェードの上部をメッシュ生地として通気性を持たせた“ドラレコ対応”を謳うサンシェードがおすすめだ。

車外装着式サンシェードはウィンドウの外側で遮光するため、こうしたドラレコの熱問題は発生しない。ただし、車外装着式はドラレコの駐車監視機能が使えなくなる点に注意したい。

また、吸盤固定となる蛇腹式サンシェードを購入する際は、透明の吸盤ではないことを必ず確認しよう。透明の吸盤はレンズのように太陽光を1点に集中させることで車両火災(収斂火災)を引き起こす恐れがある。そのため、劣化した吸盤を自分で交換する際も、必ず着色吸盤を用いるべきだ。

加えて、安価な製品に付属する吸盤は海外製である場合が多く、熱や紫外線で劣化しやすい傾向がある。購入するなら高耐久の日本製吸盤を用いたサンシェードをおすすめしたい。

サンシェードの正しい選び方

どの製品を選んでも遮光性能や遮熱性能自体は変わらないため、サイズさえ適切であれば安価な製品を選んでも大きな問題はない。サンシェードごとの価格差は、用いられる展開/格納構造や使用素材の違いによるところが大きい。

サンシェードは設置のしやすさと、片付けやすさに着目して使いやすいものを選ぶとよいだろう。実のところ、遮光性能や遮熱性能そのものは、高い製品でも安い製品でもそれほど変わらない。それ以上に車内の快適性を高めるうえで重要なのは、クルマに適したサイズ選びだ。

わずかでも隙間があると、そこから差し込む直射日光がダッシュボードなどを加熱し、車内に熱源を作ってしまう。シェードのサイズが小さすぎる場合はもちろん、大きすぎても上手く固定ができずに隙間が増える結果となる。

多くの製品は汎用サイズ品となるため、S・M・Lなどの種類からクルマのウィンドウサイズに適したサイズを選ぶ必要がある。購入の際は、事前にクルマのウィンドウサイズを計測しておくとよいだろう。もちろん、理想は隙間なく設置できるように作られた車種専用設計品だ。

高価なサンシェードを購入する際には難燃性についても注目したい。どうしても車両火災のリスクがつきまとうクルマで使う物品は、サンシェードと言えど難燃性を備えていることが望ましい。

アルミ蒸着シートを貼り合わせただけの安価なサンシェードに難燃性は皆無だ。一方、高価なポップアップ式や折りたたみ傘式は難燃素材が用いられた製品が多い傾向がある。

サンシェードの価格は、構造や利便性の違いに加え、難燃素材が用いられているかどうかでも大きく変動することは覚えておきたい。