「大きい」「見やすい」は使いやすい、つまり正義だ
このモデルに触れてみると、本質である「画質がいい」「画面が大きい」ということの前に、その第一の印象としてはやはり「でかい」。しかしその大きさときれいさは、単なる迫力ではなく、車内で使う道具としての安心感につながっていることに気がついた。ナビ画面、案内表示、AV画面、各種情報が同時に存在していても、視線を少し送るだけで内容が把握できる、そして簡単に触って操作できる。カーナビにおいて大画面化は、もはや見栄えのためではなく、運転中の情報整理能力そのものを高める要素になったと感じる。
操作性として注目したいポイントは、新たに採用された「INFO固定モード」だ。これは地図上に必要な走行情報を最小限に固定表示しながら、AV画面も最大7.3インチまで拡大できる。これによりインフォは必要最低限で、サブ画面を小さくして地図をしっかり見たい、というニーズにも応えられるようになった。


やっぱりきれい、だから楽しい
画質面では、アドビRGBカバー率99%の広色域、外光反射を抑えるオプティカルボンディングにより、地図も映像も日中の車内で見やすい。ナビ画面では、文字や道路の輪郭がくっきり立つ。ちょっとびっくりだったのは、映像を最小画面にした時でも、その中に書かれた文字スーパーがほんとうにくっきりと読み取りやすいことだった。この明確な表示は、運転中に必要な情報を「一瞬で認識できる」ことの大きな価値となっていると思う。
加えて印象的だったのが、音質調整画面との相性の良さである。彩速ナビは従来からハイレゾ再生、LDAC、K2 TECHNOLOGY、プロモードEQなど音に強いシリーズだが、10V型のミニLEDとなったことで、調整作業そのものが楽しくなる。どういうことかというと、イコライザー、タイムアライメント、クロスオーバーなどは、もちろん7インチ画面でも操作はできる。しかし細かなポイントを狙い、数値を確認しながら追い込む作業では、大画面の見やすさと押しやすさが圧倒的に効く。
ある意味小さくて苦痛だった作業が、使い倒したくなる環境に変わったのだ。これは、ケンウッドの特徴をさらに理解しやすいものとしている。


