舵角180°までの基本パターンとそれ以上の舵角の応用パターンをマスター
ステアリングに手を添え ゆっくり回して行く

直進状態で、ステアリングの9時15分の位置を握っている。自動車教習所でも教えられる標準的な10時10分付近だと、わずかだが、ハンドルまでの距離が遠くなる。
対して9時15分はそれよりも下側になり、腕が動かせる範囲がやや広くなることでステアリングを多く回せる。

そして、ステアリングの持ち方に注目だ。できるだけ力は抜き、手の甲が気持ち自身に向く角度でグリップに添えている。手はグリップの真横を持っていないし、握り締めているわけではない。
真横を持つ、握り締めるだと、手に力が入り過ぎて、手首も柔軟に動かない。クルマの挙動をステアリングから感じにくくなり、クルマが理想的なステアで進んでいるのに力が入ってステアの動きを止めてしまう。
以上を前提に、操作はふたつのパターンを使い分ける。
ステアリング操作の基本パターン
舵角が180°までは持ち替えずに操作する
初めは基本形。通常のコーナーを曲がる場合で、ステアリングを回す角度が180°までの例だ。ステアリングを右へ、左へと押すように回す。
曲がる方向と逆の手でステアリングを押していく

右コーナーなら左手でステアリングを時計まわりに押して回す。右手は引くようにして、それをサポートする。90°回した状態ではこのように左手が真上、12時の位置にくる。
そのまま左手で押して回し続ける
180 °まで回す場合、手は持ち替えずに左手をグリップに添えたまま、ステアリングを押し続けて回転させる。右手は親指をグリップに掛けるようにして操作をサポートしている。

タイヤはこれくらい角度がつく
ステアリング操作の応用パターン
180°以上の舵角切るヘアピンなどでは「引いてから押す」
応用パターンがヘアピンの旋回など、 大きな舵角が必要になる場合。9時15分の位置から曲がる方向の手でステアリングを90°引いてから、次に反対の手で押す。
急な、速い操作はクルマの動きを乱す。どちらも松井選手は街中の交差点を曲がるときと同じくらい、ゆっくり回す。車速が高くなるほどスローモーションだ。
操作のスタートは180度までと同じ

手はステアリングが直進状態で9時15分の位置に添える。これは操作の基本形であり、大きな舵角がいる場合でも変わらない。上段の180 °までとは回し始めの操作が異なる。
まず曲がる方向の手で引いて回す

第一の操作は、右コーナーなら右手でステアリングを時計まわりに90°くらい引く。左手はガイド役。9時の位置をキープし、グリップに触れる程度。まだ操作には使わない。
90度回したら反対の手で押す

右手で90°引いたら、次に左手でステアリングを時計回りに180 度押して回す。これは上段の180度回す操作と似た要領。引いている右手は手首が返り、手の平が自分に向く。
回し続けると270°回転できる

左手で180°、ステアリングを押したところ。腕が交差している。 ステアリングをはじめに右手で90°引き、続いて左手で180°回したので、結果として約270 度回転できている。
180°の操作より切れ角が増加

ステアリングを180°回した状態に比べて、タイヤのトレッドが多く見える。切れ角が増えた分だけ、ヘアピンをはじめ小さなコーナーの旋回に対応しやすくなるというわけ。
次回(7月31日 19:10~公開予定)は……
ペダル&シフトでの身体の動きはシンプルに
アクセル、ブレーキ、クラッチ、そしてシフトの正しい使い方を伝授。お楽しみに!

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