

サーキット走行にベストなドライビングポジションの決め方をCUSCOのNDロードスターで実践レクチャー。井口卓人がわかりやすく解説、それに合わせて蒲生尚弥が手本を示すスタイルで行われる。

まずは基本となる、シートへの座り方。深く座ることが肝心。
〇井口卓人「バケットシートも純正シートも大事なのは、しっかり体をシートに収めることです。座面とシートバックの角にお尻をしっかり当てる。座ってからお尻に2回程度、力を入れて押しつけてください。一般道ではお尻を角から少し離したほうがラクですが、隙間があると、サーキットではGで体が動く原因になります」
次にアクセル、ブレーキ、クラッチの各ペダルと脚の関係だ。とくにブレーキは相当な力を必要とする。
〇井口卓人「サーキット走行ではABSが作動するくらい、強いブレーキ操作も必要です。ペダルを踏んでも脚が伸び切らない、膝が曲がった状態で強くペダルが踏めるシート位置に合わせます。そうしないと強いブレーキを掛けた際に、体がシートから滑って、持ち上がってしまいます」

続いて、ハンドルと手、腕の位置決め。シートバックの角度が運転のしやすさに大きく関わる。
〇井口卓人「多くの人はシートバックを立てて、ハンドルまでの距離を合わせていると思います。そうすると目線が下に向いて、見える範囲が狭くなる。走るうえで、情報量が減ってしまいます。サーキットでは目線を遠くまで持っていく。そのためシートバックは少し寝かせて、シートの位置を前に動かして、ハンドルを自身に近づけるようにしてください。リクライニング調整ができないフルバケットシートは少し寝かせる角度での取り付けがオススメです」
〇蒲生尚弥「ハンドルは9時15分の位置を握り、ハンドルを180°切っても肩の後ろがシートから離れないことを確認してください。肩が離れると、ハンドル操作をしたときに体勢が不安定になります」
〇井口卓人「ハンドルがたくさん切れても体が動いては、せっかく決めたポジションが台なしです。体がシートに密着しながら、スムーズにハンドル操作ができるポジションを目指してください」
ドラポジが決まったところで、まとめにハンドルの切り方だ。ポイントは、ハンドルは9時15分を握って持ちかえない。操作は1回で完結させる。
〇井口卓人「持ちかえると、クルマが曲がらなくて、たくさん切って戻すときにハンドルのセンターがわからなくなる。サーキット走行では基本的にハンドルは持ちかえません。9時15分の位置を持って、1回で切り込む→戻す操作が完結できるとベストです。それができれば9時15分まで戻すと、自然とハンドルもセンターに戻ります。安全に、ペースも上げて走れるので、意識してください」

基本的なことではあるが、ドライビングポジションを見直すことで、ラクにリラックスして運転に臨め、路面やクルマからのインフォメーションも高まって、的確な操作やリカバリーができたり、疲れにくかったりという恩恵が得られる。つねにおろそかにせず、最適な運転姿勢を心掛けていただきたい。
■ポテンザサーキットミーティング
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