基本特性に優れ FFドライビングを学べる最適な素材

ZC33Sは高いギアでのコーナリングがマッチ

まずはZC33Sですが、FFのターボ車だけに、舵角が残っているとトラクションが抜けやすい。コーナリングでは立ち上がり方向にしっかり向きを変えてから、アクセルを踏むようにしています。

立ち上がり重視としても、V字のライン取りになるような極端なことはしていません。軽量なクルマなので進入で突っ込めますが、行き過ぎないことが重要です。

飛び込み過ぎると立ち上がりでアンダーステアを引きずって立ち上がりまで残る姿勢になってしまうからです。そうなるとトラクションが掛からない。そのため、突っ込み過ぎに気をつけながら、立ち上がり重視でトラクションをつかんでからアクセルを踏んでいくことを意識しています。

ECUのセッティングやタービンによってターボラグの度合いが違います。ESP制御を全OFFしているかでブーストの掛かり方も変わため、これらも加味してアクセルの踏み方も変えています。

ESP制御を全カットするキットを装着していると、ブーストの立ち上がりが速くなるので、よりアンダーステアが出やすくなる。

逆に、キットは未装着で純正スイッチ長押しでの制御が残っている状態だと、アクセルをラフに踏んでも、ブーストが抑えられてトラクションが逃げない。とはいえ、全OFF状態にしたほうがタイム短縮できますので、ドライバーがトラクションをつかんで走れるようにしたい。ABSもしっかり効くクルマです。

しかし、突っ込み過ぎるとABSが介入して、アンダーステアに向わせる。安全ではありますが、曲げたい意志とは逆です。ABSで制動距離が延び、曲げる邪魔をされて向きが変わらない。

ABSを介入させ過ぎないように、ブレーキ踏力を弱目に掛けてから奥で踏力を上げるように、初期でリアを浮かさないように心掛けたほうが止まってくれる印象があります。コーナリングでリア内輪が浮いて、3輪走行になるのも曲がりにくい。

リアのリバンドストロークが短いクルマは、ABSが介入しやすく、制動距離が延びやすい傾向があります。エンジン特性の観点から、シフトタイミングも早めになります。

低回転数からトルクが出ますが、高回転ではブーストがタレてしまう。ブースト計を見ていると、上で数値がタレてくるのが確認できますし、加速力が鈍ってくるのが体感でわかります。

そのためNAのようにレブリミットまで引っ張らずに、6000や5500rpmなど、タービンなどに合わせてショートシフトしています。筑波だと2速は使わずに3、4、5速を使って走る感じです。2速でヘアピンを立ち上がるとエンジンが回り過ぎて、すぐにブーストがタレてしまう。

それよりも低回転でもブーストのピックアップが凄くいいので、それを3速で上手く使う。アクセル踏み出しの領域ではそんなにブーストは要らない。そこで反応がよくてブーストが上がるとトラクションが逃げてしまう。

踏み出しは3速でのダルさを上手く使って合わせてあげて、向きが変わったらしっかりアクセルを踏んでブーストをキッチリ立ち上げる。2速で頑張るよりも、3速でダルく走ったほうが、タイムが出ると思います。

ブレーキも突っ込めて制御介入も少ないZC32S

NAのZC32Sは軽量かつABSの性能が高い。ブレーキは奥まで突っ込めます。全体的にZC33Sほどの制御介入を感じないし、ZC33Sよりストレートスピードも伸びないので、ブレーキは奥まで頑張るイメージです。

軽量でパワーもないので、ボトムスピードも上げていきたい。ZC33Sだとボトムスピードをしっかり落として曲げて立ち上がるのに対し、ZC32Sは旋回スピードを上げていく感じです。

ヘアピンは2速など低いギアを使って、高回転を多用する。コーナリング中の制御介入も少ないので、積極的に向きを変えられます。

もっとも、これまで乗ってきたZC32Sはライトな仕様が多く、サスが軟らかく4輪がしっかり接地して走れるクルマだったったこともあるかもしれません。

両車ともに横Gが大きく掛かるコーナーでも重心の低さを感じますし、ライトウエイトのFF車の中でも、ドライビングを楽しむには最適な素材です。


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