
超希少な「早矢仕」外装をZ50Jに装着
このモンキー最大の見どころは、モンキー工場早矢仕が手がけた希少な外装だ。1970年代後半に製作されたと思われるキットで、販売されたのは限定5セットともいわれている。オーナーの萩原 浩さんは長年探した末、フルカウルを除く外装を発見。モンキーZ50Jの車体に組み合わせ、往年のレーサーを思わせるスタイルへと仕立てた。

フルカウルがない現在の姿も、実は当時の広告に掲載されていたスタイル。角張った燃料タンクからシートカウルへと続く独特のフォルムは、それだけでもノーマルのモンキーとはまったく異なる雰囲気だ。カラーリングは何度か変更を重ねた末、現在の赤、青、白を使ったトリコロールに落ち着いたという。
JRPをはじめ当時物パーツを徹底投入

せっかく希少な早矢仕外装を使うなら、周囲のパーツにもこだわりたい。そこでライトステーやヘッドカバー、フロントブレーキドラム、ポイントカバーなどには、JRPをはじめとする当時物パーツを投入。ホイールも乗りもの館製アルミ、マフラーも当時物のマキシム製と、車体各部に今では入手困難なアイテムが散りばめられている。

コックピットも見逃せない。JRP製の12,000rpmスケール・タコメーターをMRD製トップブリッジにセットし、イノウエ製セパレートハンドルを低くマウント。外装だけを昔風に仕立てたのではなく、ひとつひとつのパーツまで年代感を意識して作り込んでいるからこそ、車体全体に統一感が生まれている。
古いパーツを蘇らせて完成したトリビュートマシン
これだけ当時物を揃えた車両だけに、組み上げるまでの苦労も相当なもの。入手したパーツの多くはそのまま使える状態ではなく、再塗装や磨きを施してから装着しているという。単に希少パーツを集めるだけではなく、ひとつずつコンディションを整えながら現在の姿へと仕上げていったわけだ。
一方、リヤショックは当時物ではなく、新品で入手したコニ製を採用している。希少な早矢仕外装を軸にJRPなど往年のパーツを組み合わせ、トリコロールカラーでレーサーのムードを演出。第一次モンキーブームの空気を現代に伝えながら、萩原さん自身のこだわりもしっかり盛り込まれた一台となっている。
撮影したのはこのEVENT!
「第13回 モンキーミーティングin 多摩」
■日時:2022年4月24日
■開催地:東京サマーランド 第2駐車場(東京都あきる野市)
コロナ禍により中止を余儀なくされていたモンキーミーティングが2022年4月24日、3年ぶりに開催された。多摩テックでスタートし、長い歴史を持つモンキーミーティングは、どこよりもディープなモンキーマニアが集まるイベントとしても有名。開催を待ち焦がれていたファンたちが会場に大挙し大賑わいとなった。
【モトチャンプ】