すでに生産終了したミュルザンヌの「蔵出し」車両が販売される

世界に5台だけのベントレー! 未登録だった幻のミュルザンヌが販売へ

ベントレー ミュルザンヌ グランドリムジン by マリナーのフロントビュー
ベントレー ミュルザンヌ グランドリムジン by マリナーのフロントビュー。
ベントレーのフラッグシップとして10年以上君臨してきたミュルザンヌは2020年に生産を終了した。量産開始から60年を数えた6.75リッターV型8気筒エンジンを搭載し、最高峰のクラフトマンシップを注ぎ込まれた孤高のサルーンの累計生産台数は7300台超。そのすべてはすでに顧客の元に渡ったと思われていたが、今回、未登録のまま保管されていた“幻のミュルザンヌ”の存在が明らかにされた。

Bentley Mulsanne Grand Limousine by Mulliner

これが本当に最後のミュルザンヌ

ベントレー ミュルザンヌ グランドリムジン by マリナーのサイドビュー
ベントレーが5台のみを“蔵出し”販売するミュルザンヌ グランドリムジン by マリナー。1mストレッチされたロングホイールベース仕様で、ルーフ高も引き上げている。

2021年8月2日、ベントレーは「ミュルザンヌ グランドリムジン by マリナー」を5台限定で発売した。これは2015年に製造された車両であり、一度顧客の元へデリバリーされたものの、登録されないまま未使用で保管されていたものであるという。2020年時点ですでに生産を終えているミュルザンヌを購入できるのは、これが本当に最後のチャンスとなる。

今回明らかにされた5台のミュルザンヌは、いずれもマリナーが手掛けた特別なグランドリムジン仕様。全長はベース車比で1mストレッチするとともに、ルーフ高も引き上げてヘッドルームを79mmプラスするなど、余裕溢れるキャビン空間を創出している。フロントに搭載するのは、もちろん伝統の6.75リッターV8ツインターボエンジン。最高出力512ps、最大トルク1020Nmを発揮する同ユニットは、ミュルザンヌとともに生産を終了している。

後席は向かい合わせのレイアウト

ベントレー ミュルザンヌ グランドリムジン by マリナーのリヤシート
ベントレー ミュルザンヌ グランドリムジン by マリナーのリヤキャビンは、向かい合わせのシートレイアウトを採用。もちろんボトルクーラーやシャンパングラスも完備する。

ボディカラーは5台すべてで異なっており、「シルバーフロスト×モロッカンブルー」、深い紫が印象的な「ダムソン×ブラッククリスタル」、「オニキス×キャンディレッド」、「ルビーノレッド×ライトガゼル」の2トーン配色に加え、モノトーンの「ブラックサファイヤ」から選択できる。

プライベートジェットに着想を得た後席は、2座ずつが向かい合うレイアウトを採用。クリスタル製のシャンパングラスやタンブラーグラス、ボトルクーラー、キャビネットを用意しているのはもちろん、化粧板で装飾したピクニックテーブルや、iPad用のアタッチメント及び充電エリアも完備する。また、後方向きのシートの間には、ハンドメイドの計器(時計2個と外気温計)が据えられている。

前席と後席の間にはパーテーションを設置

ベントレー ミュルザンヌ グランドリムジン by マリナーのコクピット
ベントレー ミュルザンヌ グランドリムジン by マリナーは、前後席の間にエレクトロクロミックガラス(電気で色調や濃度を変更できるガラス)のパーテーションを設置。ちなみに同装備を採用したのはベントレー初。

後部キャビンと運転席の間には、プライバシーを保護するためのエレクトロクロミックガラス(電気で色調や濃度を変えることができるガラス)製パーテーションを設置。ドライバーとのコミュニケーション用にインターコムシステムも搭載している。

マリナーにより1台1台ハンドビルドされた特別な5台のミュルザンヌは、1度顧客の待つアラブ首長国連邦へと送り届けられたが、一度も使用されることなく未登録で保管されていたという。当該車両の販売を担当するのはアラブ首長国連邦の販売担当パートナーであるベントレー エミレーツで、世界のどこへでもデリバリーは可能、としている。

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著者プロフィール

三代やよい 近影

三代やよい

東京生まれ。青山学院女子短期大学英米文学科卒業後、自動車メーカー広報部勤務。編集プロダクション…