いまどきのタイヤの買い方、サイズは? 2022年 タイヤの販売動向

タイヤの販売動向をGfK Japan が集計・分析した。
GfK Japan は、全国のカー用品店、タイヤ専門店、ガソリンスタンド、ホームセンター、インターネットの販売実績データをもとに、市場規模相当に拡大推計した2022年のタイヤの販売動向の調査結果を発表した(タイヤはカー用品店、タイヤ専門店(メーカー系列を除く)、ガソリンスタンド、インターネットを集計)。

【タイヤ全体・夏タイヤ】売れてるサイズは?

2022年の国内タイヤ市場は数量前年比7.5%増と堅調で、店頭販売では同2.7%増と微増だったが、インターネット販売では同14.9%増と好調であった(図1)。

図1

2022年、原材料費の高騰等によりメーカーの出荷価格が引き上げられることとなり、その直前期には特需が発生した。月別の販売動向をみると、3月は数量前年比36.2%増、8月は同22.9%増にまで達した。特需後、大きな反動減がみられなかったこともあり、通年でもプラス成長を維持する結果となった。

夏タイヤは数量前年比5.8%増で、店頭販売では2.8%増、インターネット販売では10.1%増だった。上述のメーカー出荷価格引き上げにより、実売価格も上昇した。2022年の平均価格は、店頭販売では前年から5.5%上昇し9,960円、インターネット販売では9.3%上昇し8,394円となった。この結果、夏タイヤの金額前年比は店頭販売では8.5%増、インターネット販売では20.4%増に達した。

図2

夏タイヤでは大きいサイズへの需要が徐々に高まっており、これも価格上昇の一因と考えることができる。17インチ以上の数量構成比をみると、店頭販売では前年の12.4%から13.3%に、インターネット販売では28.7%から29.4%に拡大した(図2)。金額構成比では、店頭販売では30.2%、インターネット販売では52.9%に至った。なお17インチ以上での販売上位3サイズは、店頭販売では215/55/17、215/45/17、225/45/18、インターネット販売では225/45/18、215/55/17、215/45/17であった。

【冬タイヤ】インターネット販売は数量前年比21.5%増

2022年9-12月の冬タイヤ販売は数量前年比3.8%増であったが、店頭販売では同4.3%減と前年を下回った。降雪地域の販売状況をみると、北海道では数量前年比22.8%減と大きく落ち込み、東北では同4.0%減、北陸では7.8%減だった(図3)。

図3

また2022年12月、全国的に急激に冷え込んだことにより、九州でも冬タイヤに対する販売が増加した。特に12月19日週ではタイヤ全体に対する冬タイヤの数量構成比が50%を超えた。インターネット販売は数量前年比21.5%増と好調だった。

冬タイヤでも実売価格は上昇しており、2022年9-12月、店頭販売では前年から5.2%上昇し12,285円、インターネット販売では14.5%上昇し11,740円だった。

【オールシーズンタイヤ】首都圏が約4割

オールシーズンタイヤは国内タイヤ販売の2.0%(2022年、数量ベース)にとどまるが、ここ数年販売を伸ばし続けており、2018年と比較すると2022年の販売数量は1.9倍に達した。また前年からも23.6%増と二桁成長を遂げた。地域別の数量構成比をみると、首都圏で39.3%、東海で17.6%、近畿で11.0%と都市部での需要が高いことが読み取れる。

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