「e-SMARTHYBRID」はエンジンで発電し、その電力を使用してモーターで走行するシリーズハイブリッド。今後は軽自動車にも展開
ダイハツは「良品廉価」「最小単位を極める」「先進技術をみんなのものに」という基本思想のもと、1mm、1g、1円、1秒にこだわり、お客様の生活に寄り添ったクルマづくりに取り組んできた。脱炭素化へのニーズが高まるなか、LCA(Life Cycle Assessment)での環境に優れた小さなクルマに最適な電動化を徹底的に追求。1960年代から取り組んできた電動車の研究開発の財産や、トヨタグループの技術・ノウハウも活用しながら、このほどダイハツならではのハイブリッド「e-SMART HYBRID」を開発。新ロッキーから搭載し、今後は軽自動車にも拡大展開していく。
「e-SMART HYBRID」は、エンジンで発電し、その電力を使用してモーターで走行するシリーズ方式を採用。新開発1.2ℓ直列3気筒エンジンを発電専用として組み合わせたシンプルな機構により、小さなクルマに適したコンパクトなハイブリッドシステムとしている。100%モーター駆動によるレスポンスの良い加速性能と高い静粛性に加え、発電と充放電を最適に制御することで、WLTCモードで28.0km/ℓというコンパクトSUVクラストップレベルの低燃費、そして低価格を実現した。
アクセルペダルの踏み加減を調整するだけで、車速をコントロールすることができる「スマートペダル」の採用もトピック。加減速を繰り返す街中や下り坂、雪道、連続したカーブなどでは、ブレーキへの踏みかえ頻度が減り、楽に運転することができる。出足の力強い加速が特長の「ノーマルモード」に加えて燃費に優しい「エコモード」が選択可能だ。また、低速ではクリープ走行を残すことで、街乗りや駐車時の扱いやすさにも配慮している。従来通りの運転フィールを求るドライバーに向けた、スマートペダルOFFでの走行も可能にしている。
加えて、新型1.2ℓエンジンは、2WD(FF)のガソリン車にも搭載。燃費性能とともに、低回転時のエンジントルクを高めることで、力強くスムーズに加速する日常使いに適したエンジンに仕上げられている。
好評を得ている1.0ℓ直列ターボエンジンも4WD車に継続採用し、ハイブリッドと合わせて3つのパワートレインで幅広いニーズに対応する。安全・安心性能の進化、電動パーキングブレーキやハイブリッド専用デザインの採用などにより、商品力も向上させている。
●ダイハツ「ロッキー」モデルラインナップ
【1.2ℓガソリン(87ps/113Nm)車】
・L:166万7000円(FF)
・X:181万円(FF)
・PremiumG:205万8000円(FF)
【1.0ℓガソリンターボ(98ps/140Nm)車】
・L:194万4800円(4WD)
・X:208万6700円(4WD)
・Premium:231万8200円(4WD)
【1.2ℓハイブリッド(106ps/170Nm)車】
・X HEV:211万6000円(FF)
・Premium G HEV:234万7000円(FF)
※価格は消費税込み