北米日産と米国大学グループがAIクルコンシステムによる燃費向上と渋滞解消を目的とした、世界最大規模の実道路実証実験を実施

日産自動車の北米部門は、CIRCLESコンソーシアム※、テネシー州交通局と共同で11月18日に5日間のオープントラック実験を完了したことを発表した。この実験では、特別装備を施した 日産ローグを使用して燃費向上と交通渋滞緩和を目的とした人工知能(AI)搭載のクルーズコントロールシステム100台が使用された。

この実験は、11月14日から18日にかけて、センサーが設置された米国高速道路24号線で実施された。実験は、以前行なわれたクローズドトラックでの実験結果に基づいて行なわれており、その結果、1台のAI搭載車が周囲の最大20台の車の速度や運転行動に影響を与え、人間が引き起こした交通渋滞を緩和させるというプラスの波及効果があることが判明。CIRCLESコンソーシアムでは、今後数カ月をかけて、実験期間中に収集されたAI搭載車のデータと交通の流れに与えた影響が分析される。

この実験は、最近実装されたI-24 MOTIONテストベッドを用いて行われた。I-24 MOTIONプロジェクトは、コネクテッドカーや自律走行車がオープンロードの環境で交通に与える影響をリアルタイムで研究できる世界初のテストベッドであり、この種のものとしては世界で唯一の実環境での自動車テスト環境となっている。ナッシュビルのダウンタウンから南東に4マイルに伸びるこのスマートハイウェイには、300個の4Kデジタルセンサーが設置されており、年間2億6000万マイルのデータをロギングすることができる。

CIRCLESコンソーシアムの研究は、全米科学財団、米国運輸省およびエネルギー省から資金提供を受けている。また、トヨタ自動車の北米部門とゼネラルモーターズ(GM)からも支援を受けていおり、この実験には、トヨタRAV4とキャデラックXT5の2台のテストユニットが追加された。

※CIRCLESコンソーシアム:ヴァンダービルト大学、カリフォルニア大学バークレー校、テンプル大学、ラトガース大学カムデン校からなる大学グループ。

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