リアフェンダーを短縮せず、アーチのセンターラインを維持。オーナーの美学が詰まった後ろ姿だ。

「リトルカブってこんなにカッコよくなるんだ」

この車両は1999年式のリトルカブ。しかも新車から乗り続けているワンオーナー車だ。

学生時代に乗っていたものの、長らく眠らせていたという。しかし車よりバイク通勤を選ぶようになり、10年以上ぶりに復活。キャブレターをオーバーホールしたのをきっかけに再び走り始めた。

カスタムを始めた理由はシンプルだ。

「ある人のリトルカブを見て、こんなにカッコよくなるんだって衝撃を受けたんです」

そこからローダウン路線へ一直線。今では停車時に“ビターッ”と決まる低いシルエットこそが最大の魅力になっているという。

リトルカブらしいシルエットを守りつつ、足周りとハンドル加工でカスタム感を演出。絶妙なバランス感覚が光る。

約8cmローダウンでも「カブらしさ」は譲れない

このリトルカブ最大の特徴は、純正の雰囲気を残したまま極限まで下げられた車高だ。

ローダウン仕様の要となるOKD製250mm荒巻ショック。4MINIのローダウン仕様で一世風靡したアイテムだ。

フロントフォークはショートストローク加工を実施。リアはOKD製250mm荒巻ショックを装着し、前後トータルで約8cmのローダウンを実現している。

しかし、ただ低ければいいわけではない。

オーナーが絶対に残したかったのがレッグシールドとチェーンカバー。さらにリアフェンダーも短縮せず、本来のアーチラインを維持している。

「レッグシールドがないとカブじゃない」

そんな強いこだわりがあるからこそ、誰が見てもリトルカブと分かる。それでいて低さによる独特の存在感を放っているのだ。

見た目優先。でも通勤でも使う

カブらしさを残すため、あえて純正ハンドルカバー風の雰囲気をキープ。細部までオーナーのこだわりが詰まる。

ハンドルは純正ベースながら幅を詰め、さらに絞り加工を実施。ウインカー取り付け部は削り落としてFRPで再成形し、小型ウインカーを下側へ移設している。

純正ハンドルのウインカー取り付け部を加工。FRP成形によって違和感のない仕上がりを実現している。

ハンドル幅とステップ幅を揃えるという細かな設計思想も面白いポイントだ。

エンジンはより余裕のある走りを求めて、スーパーカブ90用エンジンへ換装。普段の通勤からツーリングまで快適に使える仕様としながら、外観はあくまでシンプルにまとめているのが特徴だ。

乗り心地は決して良くない。それでも現在も片道20kmの通勤にも使用している。

「停まっている姿がカッコいいんですよ」

その一言に、この車両のすべてが詰まっている気がした。長年乗り続けてきたからこそ辿り着いた、愛されまくりのリトルカブなのである。

ディテールチェック

極低車高に合わせて短縮されたサイドスタンドが可愛い。停車姿勢はお気に入りだが、駐車場所は少し選ぶという。
サイドカバーにはグラフィティ風のレタリングを施工。シンプルな車体のアクセントになっている。
純正ハンドルをベースに幅詰めと絞り加工を実施。カブらしい雰囲気を残しながら独特のスタイルを作り出す。
約5000円で手に入れたというモナカマフラー。コストを抑えながら雰囲気のあるスタイルを演出する。
アンコ抜き加工を施したシート。ローダウンスタイルに合わせて全体のシルエットを低く見せている。
ハンドル幅を詰めたことで行き場を失ったフロントウインカーは、ハンドル下へ移設。小型タイプでスマートにまとめられている。

撮影したのはこのEVENT!

「第21回カフェカブパーティin関西」
■日時:2026年6月14日(日)
■開催地:六甲アイランドイベント広場・特設会場(兵庫県)

素敵な参加記念品が用意される、事前申し
込み制の有料イベント。適度な参加台数、
中身の濃いステージイベントなどがカブヌシから好評。これまで琵琶湖で開催されていたが、2025年からは六甲アイランドに開催地が移転された。

EVENT REPORTはこちら!

260台のカブが神戸に集結! 21回目を迎えたカフェカブ関西、その魅力とは? | Motor Fan|自動車情報のモーターファン

朝9時の開場前から長蛇の列! カブオーナーが続々と来場 イベントは午前9時にスタート。 しかし開場前から参加者たちは続々と会場へ集まり、入場待ちの列が形成されていた。 参加車両はスーパーカブシリーズを中心に、クロスカブ、 […]

https://motor-fan.jp/article/1522465/

【モトチャンプ】