『ご近所物語』の世界観をモチーフに製作されたリトルカブ。極太ホイールと超ローダウンによる独特のスタイルは、奈良カブミーティング会場でも抜群の存在感を放っていた。

「ご近所物語」への憧れから生まれた極低カブ

製作テーマはズバリ「ご近所物語」。

1990年代に人気を博した矢沢あい作品に登場する、山口ツトムのスーパーカブに憧れて製作された1台だ。ただし完成した姿は、原作に登場するカブとは似ても似つかないほど攻撃的なスタイルとなった。

フロント3.0J、リア3.5Jのワイドリムに前後80/90-17タイヤを組み合わせ、タイヤを引っ張り気味にセット。さらにフロントフォークのショート加工とステムワイド加工を組み合わせ、低く長い独特のシルエットを作り上げている。

リムが隠れるほど低い“ベタベタ仕様”

3.5Jのリムに80/90-17タイヤを引っ張りで装着。フェンダーは叩いて幅広加工する。270mmショックでリムまでかぶるほどべったり。

リヤショックは270mmのショートタイプを採用。

その結果、リアフェンダーはタイヤに覆い被さるほど低い位置まで下がり、3.5Jホイールのリムがほとんど見えなくなるほどの極低スタイルを実現している。

もちろん見た目だけではない。フェンダーは極太タイヤに合わせて叩き出しによる幅広加工が施され、ワイドタイヤとのクリアランスも絶妙。ストリートカスタムらしい迫力と実用性を高いレベルで両立している。

エンジンはJUN製ビッグフィンヘッドキットを組み込んだ80cc仕様。吸気にはPC20キャブレターを組み合わせ、ルックスに負けない走りも手に入れた。

ステンレスパイプを手曲げして製作されたワンオフマフラー。見た目は直管風だが、エンド部にはサイレンサーを備え意外なほど静かな仕様となっている。

目指したのは「女子と二人乗りしたくなるカブ」

オーナー曰く、シートが短めなのにも理由がある。

「タンデムした女の子と距離が近くなるから」。

そんな青春ど真ん中な理由まで含めて、この車両の世界観は完成しているのだろう。

自転車用の大型フロントバスケットを装着。実用性とストリート感を両立するポイントとなっている。

フロントには実用性の高い自転車用バスケットを装着し、ヘッドライトやウインカー、テールランプといった灯火類はすべてLED化。ストリート感あふれるローフォルムの中にも、しっかり現代的な使いやすさが盛り込まれている。

モテたいから作った。

でも完成したのは、女子ウケを通り越してカスタム好きの男たちがざわつくような、とんでもなく濃いリトルカブだった。

撮影したのはこのEVENT!

「奈良カブミーティングVol.13」
■日時:2022年10月3日(日)
■開催地:唐子・鑓遺跡史跡公園(奈良県)

こちらの車両は日本一参加者が集うカブイベント「奈良カブミーティング」で撮影されたもの。詳細はこちらのSNS(奈良カブ)をチェック!


【モトチャンプ】