「PHIARO」とは?「PHIARO Mobility Hub」とは?
PHIARO(以下、フィアロ)グループは1939年創業の受託開発会社で、主に自動車(モビリティ)分野でクライアントと協力して次世代製品やサービスのコンセプト開発、イベント展示向けの試作開発を担っている会社だ。その技術力で日本の自動車産業に貢献してきたが、自動車も”モノからコト”つまり、製品だけではなく体験も求められる時代になった。

そこでフィアロは蔦屋書店などを展開するCCCとコンビを組み、新たなモビリティ体験空間としてオープンしたのが「PHIARO Mobility Hub」というわけだ。

「PHIARO Mobility Hub」は「Movement is Life」をスローガンに、クルマやバイクを愛する人はもちろん、モビリティに初めて触れる人や、新しい体験を楽しみたいファミリーが多様なモビリティとの関わり方で楽しめる拠点を目指しているという。
「ヒーローしのいサーキット」をリニューアル

「PHIARO Mobility Hub」の大元は、軽耐久や走行会で賑わったミニサーキット「ヒーローしのいサーキット」。惜しまれつつも2025年3月31日をもって営業を終了してからは、フィアロがテストコースとして使用していたが、「PHIARO Mobility Hub」の設立にあわせて大幅リニューアル。「SHINOI RING」として生まれ変わった。

サーキットや復活したダートコースだけでなく、CCCの企画力や演出のノウハウを活かし、多様なモビリティに触れ、体験できる空間となった。

平日は基本貸切のみだが、土日祝日は一般入場が可能となり、サーキットやダートコースの体験走行などさまざまなコンテンツが楽しめる。
テクニカルなオンロードコース
全長1.3kmのショートコースながら、全長200mのメインストレートと2つのヘアピンにシケインなど様々なコーナーを組み合わせ、25mとの高低差と合わせて奥深い設定となっている。特に「DIVE WINDER」と名付けられたピットロード手前の下りシケインは走りごたえのあるコーナーだ。

レセプションではR32型スカイラインGT-RやFD3S型RX-7、AE86型スプリンター・トレノといったJDMの名車で体験走行が行なわれ、コースレイアウトの面白さがアピールされた。




なお、土日祝日の一般公開日は、基本的に先導車ありの体験走行がメインとなる。
新たに整備されたオフロードコース

「ヒーローしのいサーキット」時代には長らく使用されてこなったオフロードコースも改めて整備された。基本的には土のフラットダートで構成され、坂やモーグルも設定。周回コースに加え、枝分かれしたインフィールドも走行可能で、多彩なコースを楽しめるようになっている。バイクやバギー、クロスカントリー車でエンデユーロやクロスカントリーラリーの気分が気軽に味わえる。


ジムニーとバギーが用意され、こちらも一般公開日に体験走行が可能となっている。
プロドライバーの使用するドライビングシミュレーター

また、モーターホームにはドライビングシミュレーターを設置。「SHINOI RING」のアンバサダーを務めるレーシングドライバー・岩佐歩夢選手がトレーニングにも使うプロ仕様で、子供から大人まで本格的なシミュレーションを楽しむことができる。


さらに、「SHINOI RING」のサーキットダートコースを走れるシミュレーターも用意されており、こちらはプロ仕様よりも気軽に楽しむことができる。

新たにカフェをオープン!走らなくても楽しめる空間

ミニサーキットと言えばそのホスピタリティは本格的なサーキットには遠く及ばないイメージだが、「PHIARO Mobility Hub」はそのイメージを完全に払拭。中核施設のひとつとなる「M-TERACE CAFE」はお洒落で居心地の良い空間となっている。


また、ドリンク&フードも充実しており、オリジナルのスペシャルメニューも用意されるなど、カフェも展開するCCCのノウハウが活かされている。


レーシングドライバーとダンサーの共演

レセプションではフィアロの代表・岩﨑晃彦氏がフィアロの歴史と共に「PHIARO Mobility Hub」開設の意義や目的を語ったほか、岩佐歩夢選手によるデモラン、さらにはモビリティの新たな表現として世界的なダンサーであるMiyuと岩佐歩夢選手のコラボパフォーマンスが披露された。


これまでサーキットと言うと走り好きのドライバーやライダーがストイックに腕を磨く場所という印象が強く、同好の士同士ならともかく、ファミリーや初心者には楽しみづらい雰囲気があった。「PHIARO Mobility Hub」はそのイメージを払拭し、誰でもみんなでモビリティをいろいろな形で楽しめる空間と感じられた。

まだ発展途上な部分もあるが、それは伸び代。いわゆる”サーキット”のイメージから外れた楽しみ方も模索するなど、「PHIARO Mobility Hub」の今後に大いに期待したくなる。