SOHC可変動弁を備えるハイテク中型エンジン
三菱4気筒エンジンの主力である4Bシリーズの後継として2011年に登場。トピックは何と言っても世界初のSOHCによる連続可変バルブタイミング&リフト機構を採用したことだろう。
DOHCでなくともロッカーアーム側の工夫で可変リフトは可能だが、可変タイミングと併用するにはカムの吸気側と排気側を別作用にするための大掛かりな仕掛けが必要になるためSOHCにするメリットがなくなってしまう。本機のシステムではリフト量の制御と同時にタイミングが可変となるためSOHC化が可能になった。疑似ミラーサイクルによるポンピングロスの低減も本機構で実現している。
本来不要なはずの可変バルタイ機構は高負荷時に吸排気同時に遅閉じにしてポンプロス低減と燃焼トルク回収のために使う。これもSOHCだからこそできる機構である。1.8ℓでボア86mmという大径(4B11と同一)だが、複雑なロッカーアームを搭載するためにはあまり小さくできなかったと思われる。


可変動弁システム、MIVECの連続可変バルブリフト機構。カムシャフトから吸気ロッカーアームまでの間を中継するスイングカムでロストモーションを生み出し、吸気バルブのリフト量を連続的に変化させる。SOHCでシンプルにまとめたのが特徴。
三菱 4J11 主要スペック
排気量:1998cc
内径×行程:86.0×86.0mm
圧縮比:10.5
最高出力:110kW/6000rpm
最大トルク:191Nm/4200Nm
給気方式:自然吸気
カム配置:SOHC
ブロック材:アルミ合金
吸気弁/排気弁数:2/2
バルブ駆動方式:ロッカーアーム
燃料噴射方式:ポート噴射
VVT/VVL:In◯/Ex◯
