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連載コラム「酷道を奔り、険道を往く」Vol.1 酷道険道は日本の宝である!【顔振峠から秩父へ──奥武蔵グリーンライン(酷道険道:埼玉県)】スズキ・アルト ワークス

  • 2017/12/09
  • MotorFan編集部
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まるで古の昔にタイムトラベルしているかのようだ

 飯盛峠を過ぎると、旅も後半に入る。相変わらず対向車は少ないが、ふと、意外なほど自転車が多いことに気づいた。たしかにこの道幅は自転車向きとも言えるが、それにしてもこんな険しい峠道を人力で走り抜くとは、いったいどんな持久力なのだろうか。路面も荒れているし、ロードレーサーのアルミやカーボンのフレームでは身体にガシガシと衝撃がくるだろう。極細タイヤではパンクも心配だ。

 だが過酷さを楽しむという点では、彼らも我々も同じ。一緒にするなと怒られるだろうけれど。

 ぶな峠を過ぎると、10分ほどで今回の最大の見どころである刈場坂峠に到着する。標高は818mで、天気が良ければ関東平野の北側が一望できる名所だ。

 ここまでさんざん走り続けても、すれ違ったクルマはほんの数台だったのに、この刈場坂峠にはすでに2台のクルマと2台のバイクが先客として停まっていた。弁当を広げているおじさんがふたり、写真を撮っているおじさんがひとり、ただ佇んでいるおじさんがひとりと、みんなおじさんなのだが、そこにカメラマンと私のふたりが加わったのだから、その瞬間の人口密度は奥武蔵エリア随一だったであろう。

 かつては茶屋があったのだが数年前に取り壊され、今は更地になっている。大きな国道や高速道路が発展するのもいいが、こうした林道ならではの趣ある茶屋やドライブインなどが廃れてしまうのは残念でしかたがない。クルマ好きやバイク好き、サイクリストなどが集う食堂があったりしたら、毎週でも通いたくなってしまうのだが......。

 刈場坂峠はT字路になっていて、南に下ればかつての走り屋のメッカである正丸峠に出るのだが、今回の目的地は秩父なので、そのまま西に針路を取り、大野峠から国道299号に向けて南下する。

 大野峠から芦ヶ久保へとは延々と下り坂が続き、みるみると民家も増えてくる。そして国道299号に出ると、そこはもう別世界だ。

 絶え間なくクルマが流れ、バックミラーを見ればトラックが迫ってくる。対向車線にはバイクの集団、そして左側には並行して西武線も走っている。

 田舎から都会に出てきたどころではなく、まるで過去から現代にタイムマシンで戻ってきたような気分だ。

 秩父で名物の豚みそ丼をいただく。幾多の険しい峠を越え、ようやくありつけた食事は普段の何倍も旨い。まぁ、間違いなく電車やバスでラクして行っても旨いですけれどね、この豚みそ丼は。

 帰りはさすがに同じ酷道険道を戻る気力はなく、かといって国道299号では芸がない気がしたので、県道53号でほどほどのワインディングを楽しみつつ圏央道の青梅ICを目指した。これだけ険しい道を走り続けたにもかかわらず、大人2名乗車で燃費が17.1km/Lだったのはたいしたものである。

 いずれにせよ、アルトワークスはあまりにも酷道険道の旅の伴侶としてドンピシャだった。次はどんなクルマにしたらいいか、悩みどころである。

今回の旅では二番目の峠となる傘杉峠。道の両側を深い木々に遮られるために眺望は楽しめないが、寂しげな雰囲気がなんともいえず秘境感を醸し出す。
秩父で食した名物の豚みそ丼。写真は特盛りで、ロースとバラが溢れんばかりにのせられ、ゴハンもたっぷり。業界内のみならず海外でも大食いとしてならしているHカメラマンも、これには大満足。

【スズキ・アルト ワークス】
全長×全幅×全高:3395×1475×1500mm
▶ ホイールベース:2460mm ▶ 車両重量:670kg 
▶ エンジン形式:直列3気筒DOHCターボチャージャー
▶ 総排気量:658cc ▶ ボア×ストローク:64.0×68.2mm
▶ 圧縮比:9.1 ▶ 最高出力:47kW(64ps)/6000rpm
▶ 最大トルク:100Nm/3000rpm
▶ トランスミッション:5速MT
▶ サスペンション形式:(F)マクファーソンストラット(R)トーションビーム
▶ブレーキ:(F)ベンチレーテッドディスク(R)ドラム
▶タイヤサイズ:165/65R15
▶車両価格:150万9840円

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Vol.9「落ちたら死ぬ!!『最凶酷道───国道157号線(酷道険道:福井県/岐阜県)』」はこちら!

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