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あらためてGVCを体験したら予想以上にすごかった 好調マツダの真髄を防府工場と美祢試験場に見た 2018春

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マツダの防府工場は年産40万台を超える生産能力を持つ。多車種混流で流せるフレキシブルラインは現在のマツダ生産技術の強力な武器だ。

自動車の工場見学はクルマ好きなら大人になってもワクワクするものだ。マツダの招きで防府工場と美祢試験場を訪れたところ、最近マツダが好調の理由がわかった。

 19世紀末、日清戦争の頃、広島は瀬戸内海という立地から海軍工場が建てられ、終戦間際の1年間、大本営として軍都であったという。その後も呉海軍工廠は軍港として隆盛を極め、なんとその名残は今でもマツダに受け継がれて、防府工場では水平のことをウォーターラインと呼ぶそうだ。
 
 1920年創業だから東京オリンピックの2020年に100周年を迎えるマツダ。このところ好調な業績しか聞こえてこないが、かつて1990年代のバブル期に5チャンネル体制として1500億円という巨額の赤字を記録し、その後フォード傘下入り、リーマンショック直撃などジェットコースターのような乱高下も一段落し、ここ数年は腰を落ち着けて、日本の自動車メーカーとして高いプレゼンスを示している。

マツダ防府工場
 そんなマツダの、山口県は防府工場見学に招待された。いささか前置きが長くなったが、近年好調のマツダの秘密は「モノ造り革新」にあり、それを披露してくれるというのだ。一般にマツダの好調はスカイアクティブ技術と言われているが、その開発の源泉はモノ造り革新なのである。
 
 市場における商品競争力を高める多様性と、大量生産効率を高める共通性の両立は難しいが、それをモノ造り革新によって理想に近づけたという。たとえばプレス工程において材料(鉄板)の歩留まりをどれだけ高められるか? 

 フェンダーを抜かれた鉄板が大量に余っては材料費も廃棄物処理費も高くなってしまう。それを車体設計から生産技術まで全員が意思を統一し、高効率なモノ造りを行うことで解消する。
 
 端的に言ってフォーディズムとの対極を目指したものだ。フォーディズムとは少品種、大量生産だが、マツダは小規模メーカーによる多品種、少量生産でありながら少品種、大量生産なみの効率を実現し、それを業績に結実させている。

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