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東京〜鈴鹿往復で試す新型パナメーラ。燃費が良かったのは実は…… ポルシェ・パナメーラ・スポーツツーリスモ 選ぶべきはPHEVか素のV6ターボか?

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 ハイブリッドシステムレス、すなわちエンジンのみを搭載した仕様ではどうなのだろうと気になった。往路は都内から鈴鹿サーキット(正確に言うと亀山)までドライブ。復路は3.0ℓ・V6ツインターボエンジン(ハイブリッド・モデルのV6とはストロークが若干違う3.0ℓ・V6エンジン)のみを搭載したモデル(素の「パナメーラ」。後輪駆動)に乗り換えた。

 100km/h巡航時にアクセルペダルを戻してみると、ハイブリッド仕様のようにエンジンは停止しない。しかし回転計の針は600rpmを指しており、クラッチは切り離されてコースティングしていることを示している。だから、空走感はハイブリッド仕様とさほど変わらない。エンジンが運転状態を保っていることもあり、エンジンブレーキを使うことに対する抵抗感が薄らぐのが、ハイブリッド仕様との違いだ。

 驚いたのは、ハイブリッド仕様とハイブリッドレス仕様の燃費である。バッテリー残量が30〜40%ある状態で都内を出発し、395.1km離れた亀山に着いたときのハイブリッド仕様の平均燃費は12.4km/ℓだった。2270kgの車両重量を考えれば文句の出ようもない。

 一方、エンジンのみの仕様に乗り換えた復路は、鈴鹿サーキットから都内まで389.5kmを走って15.1km/ℓだった。なんなんですか、このハイブリッドのプライドをずたずたに切り裂くような好燃費は。ハイブリッド仕様はオプションの20インチタイヤ(トレッド幅が前後ともにワイド)を装着していて燃費に対しては若干不利に働いたかもしれないし、ハイブリッド仕様は4WDで、車重は300kg以上重い(そして価格は約360万円高い)。

 しかし、これほど過度な燃費の逆転現象が起きるとは……。それでもどちらを選ぶと問われれば、筆者はハイブリッド仕様を選ぶ。静かでスムーズでダイレクトなEV走行の価値は、いったん味わうと病みつきになるし、エンジンとモーターのポテンシャルをフルに解き放った発進加速は、サウンド効果も抜群のロケットブーストで、これはこれで病みつきになる。したがって、Eハイブリッドに1票入れます。

PHEV仕様の東京〜亀山の平均燃費は12.4km/ℓ(画面では12.5km/ℓになっているが)
素のパナメーラ(V6 FRモデル)の燃費はなんと15.1km/ℓ!

ポルシェ・パナメーラ 4E-ハイブリッド スポーツツーリスモ
全長×全幅×全高:5050×1935×1430mm
ホイールベース:2950mm
車重:2190kg

エンジン
2.9ℓV型6気筒ターボ
排気量:2894cc
ボア×ストローク:84.5×86.0mm
圧縮比:10.5
最高出力:330ps(243kW)
最大トルク:450Nm/5250-6500rpm
モーター出力:136ps/400Nm
総合出力:462ps/700Nm
トランスミッション:8速DCT
駆動方式:フルタイム4WD
シャシー
サスペンション形式:Fダブルウィッシュボーン・Rマルチリンク
車両本体価格:1521万3000円

ポルシェ・パナメーラ
全長×全幅×全高:5050×1935×1425mm
ホイールベース:2950mm
車重:1815kg

エンジン
3.0ℓV型6気筒ターボ
排気量:2995cc
ボア×ストローク:84.5×89.0mm
圧縮比:11.2
最高出力:330ps(243kW)
最大トルク:450Nm/5400-6400rpm
トランスミッション:8速DCT
駆動方式:FR
シャシー
サスペンション形式:Fダブルウィッシュボーン・Rマルチリンク
車両本体価格:1162万円

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