MITSUBISHI ECLIPSE CROSS Driving Impression エクリプスクロスの評価は?より高性能なバリエーションを期待させる高度なデキ。三菱のこれからを予感させる意欲作
- 2018/11/23
-
工藤 貴宏

三菱における国際戦略商品として満を持して登場したエクリプスクロス。ディーゼルの登場も待ち遠しいSUVであるが、その評価をまとめている「モーターファン別冊 統括シリーズ」。今回は「Vol.106 2018-2019年国産&輸入SUVのすべて」から「三菱・エクリプスクロス」を抜粋してご紹介。
レポート=佐野弘宗[本文]/工藤貴宏[写真解説] フォト=中野幸次
新鮮なルックスに高い実用性 大トルクの力強い走りも◎
エクリプスクロスは三菱にとって、特に国内では本当に久々の新型車だ。これ以前の三菱の新型車といえば、日産と協業の軽自動車を除けば、2012年のアウトランダーを筆頭に、15年のパジェロスポーツ/モンテロスポーツ、そしてエクリプスクロスとほぼ同時期にお披露目された3列シートのエクスパンダーなどがある。いずれにしてもSUVばかりなのは偶然でもなく、現在の三菱は「SUVの三菱」で行くと、商品戦略を明確に方向付けている。
エクリプスクロスは「コンパクトSUV」というべきセグメントに属する国際戦略商品である。日本でコンパクトSUVというと、もうひと回り小さいBセグベースが想起されがちだが、エクリプスクロスはそれよりもう少し上級。Cセグの骨格設計を土台としつつ前後オーバーハングを切り詰めて、軽快でパーソナル、かつスポーティな存在感を売りにするタイプである。
これと同様の成り立ちやサイズ感を持つSUVとして日本で入手可能なものを挙げると、トヨタC-HR、アウディQ3、ジープ・コンパス、ジャガーEペイス、ボルボXC40、プジョー3008などである。お気づきのように、アウディQ3以外は、どれもがここ1〜2年内に新規発売されたバリバリの最新鋭商品ばかり。エクリプスクロスが目指すところは、ある意味で、いま世界で最もホットな市場といって良い。
エクリプスクロスのプラットフォームは三菱SUVであるアウトランダー/RVRの改良版。ホイールベースもこれら二台と共通で、そこにアウトランダーより短くて低いスポーツクーペルックを被せているのが、このクルマ最大の特徴である。さらに内装デザインも専用で、最上級「Gプラスパッケージ」ではスマホ連動機能をタブレット風の液晶パネルとタッチパッドで操るインフォテイメント機能を用意するあたりは、いかにも最新の国際戦略車だ。
エクリプスクロスは、今までの三菱SUVらしからぬクーペルックが新鮮ではあるが、それでもレジャービークルとしての最低限の居住性や実用性を犠牲にしていない生真面目さは、良くも悪くも三菱らしい。リヤウインドウが強く傾斜したファストバックデザインで、荷室容量や後席乗降性が少しばかり割を食っている面はなくはないが、絶対的な居住性や積載性能は他社同クラスと比較しても優秀である。さらに最低地上高や走破性も「あくまで三菱SUVの基準です」と開発陣が胸を張れる
レベルにあるのだという。
搭載されるエンジンは今のところ1.5ℓの直4ガソリンターボのみ。新開発のダウンサイジングエンジンで、従来の2.4から2.5ℓに相当する太いトルクを売りにするが、エクリプスクロスのシャシー性能はまだまだ余裕しゃくしゃく。ブレーキ制御による左右トルク配分制御も入った四輪駆動機構「S-AWC」もさすが三菱技術の集大成だけに、積極的にアクセルを開ける運転で真価を発揮するスポーティな味つけである。当初公表されていたディーゼルがいつ登場するかはわからないが、いずれにしても、クルマそのものは、より高性能なバリエーションを期待させるほどの高度なデキである。


スペースは充分だけど…… 実証実験 三菱 エクリプスクロス 居住性はどうか? 後席の快適性は?
184cm(♂)177cm(♂)164cm(♀)の3名が、三菱 エクリプスクロスのサイズ感チェック。居住性は? 後席の乗り心地は?

G Plus Package
全長×全幅×全高(㎜):4405×1805×1685
室内長×室内幅×室内高(㎜):1870×1490×1240
ホイールベース(㎜):2670
トレッド(㎜) 前/後:1545/1545
車両重量(㎏):1550
エンジン種類:直列4気筒DOHCターボ
総排気量(㏄):1498
最高出力(kW[㎰]/rpm):110[150]/5500
最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):240[24.5]/2000-3500
燃料タンク容量(ℓ):60(レギュラー)
トランスミッション形式:CVT
駆動方式:4WD
タイヤ・サイズ:225/55R18
最小回転半径(m):5.4
JC08モード燃費(㎞/ℓ):14.0
車両本体価格:309万5280円
三菱 エクリプスクロス:力強さの点では満点! CVTならではの柔軟かつリニアな変速にも満足。
競争激しいSUVカテゴリーに三菱が満を持して投入したモデルだけに、完成度も高い。1.5ℓダウンサイジングターボエンジンと三菱得意のS-AWCシステム、個性的なスタイリングとライバルと互角に戦えるポテンシャルを持っている。このエクリプスクロスをジャーナリスト、世良耕太が試した。
三菱の粋を結集、三菱エクリプスクロス、収納スペースを総チェック!! 容量は?使い心地は?
三菱エクリプスクロスを測って測って測りまくる。高さは? トランクは?
|
|

自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanwebおすすめのバックナンバー
自動車業界 特選求人情報|Motor-FanTechキャリア
「自動車業界を支える”エンジニアリング“ 、”テクノロジー”情報をお届けするモーターファンテックの厳選転職情報特集ページ

三菱自動車工業株式会社 人事<海外人事担当>
年収 | 500万円〜700万円 |
---|---|
勤務地 | 東京都港区芝浦3丁目1−21 田町ステーシ... |
トーテックアメニティ株式会社 機械設計
年収 | 380万円〜600万円 |
---|---|
勤務地 | 愛知県,三重県,岐阜県,静岡県 |
これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。
日産キックス600km試乗インプレ:80km/h以上の速度域では燃費...
- 2021/03/26
- インプレッション
BMW320d ディーゼルの真骨頂! 1000km一気に走破 東京〜山形...
- 2021/04/03
- インプレッション

日産ノート | カッコイイだけじゃない! 燃費も走りも格段に...
- 2021/02/20
- インプレッション
渋滞もなんのその! スイスポの本気度はサンデードライブでこ...
- 2019/08/11
- インプレッション
PHEVとディーゼルで燃費はどう違う? プジョー3008HYBRID4と...
- 2021/06/28
- インプレッション
スズキ・ジムニーとジムニーシエラでダート走行の燃費を計って...
- 2019/08/09
- インプレッション
会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ

フェアレディZ432の真実 名車再考 日産フェアレディZ432 Chap...
- 2018/08/28
- 新車情報

マツダ ロータリーエンジン 13B-RENESISに至る技術課題と改善...
- 2020/04/26
- コラム・連載記事

マツダSKYACTIV-X:常識破りのブレークスルー。ガソリンエン...
- 2019/07/15
- テクノロジー

ターボエンジンに過給ラグが生じるわけ——普段は自然吸気状態
- 2020/04/19
- テクノロジー

林義正先生、「トルクと馬力」って何が違うんですか、教えて...
- 2020/02/24
- テクノロジー

マツダ×トヨタのSKYACTIV-HYBRIDとはどのようなパワートレイ...
- 2019/07/27
- テクノロジー
Motor-Fanオリジナル自動車カタログ
自動車カタログTOPへMotor-Fan厳選中古車物件情報

三菱 エクリプスクロス
G 2.2 G ディーゼルターボ 4WD フルセグメモリーナビ・前席シートヒーター・LEDヘッド...
中古価格 238.9万円

三菱 エクリプスクロス
ブラックエディション 4WD■愛知仕入■寒冷地仕様■禁煙車■ 衝突軽減サポート/BSM/レーンアシス...
中古価格 267.6万円

三菱 エクリプスクロス
G モード切替4WD S-AWC CVTフロアシフト A/C 7.7インチメモリーナビ・フルセグ...
中古価格 253.3万円

三菱 エクリプスクロス
G シートヒーター トランクスルー フロアマット ナビ CD 音楽プレーヤー接続 Bluetoo...
中古価格 234.8万円

三菱 エクリプスクロス
G メモリーナビ バックカメラ スマートキー 衝突被害軽減ブレ-キ Pセンサー バックモニター ...
中古価格 313.7万円

三菱 エクリプスクロス
Gプラスパッケージ ワンオーナー 禁煙車 ETC 雹害車両 横滑防止 衝突被害軽減 オートクルー...
中古価格 186万円