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  • 2019/05/07
  • 遠藤正賢

【試乗記:トヨタ86GR】驚異的なまでのオンザレール感。すべてが調和するよう設計・チューニング・生産できる“匠”の“業”がそこにある

ただし車両本体価格は496万8000円

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トヨタ86GR
ドライバーの感覚ひとつで思いのままに取り回せる“手の内感”や操る楽しさを体感できる「直感ハンドリングFR」をコンセプトに、トヨタがスバルと共同開発した小型FRスポーツカー「86」。これをベースにトヨタガズーレーシングが開発し、2017年12月に発売したコンプリートカー「GR」に、首都高速道路および都心・近郊の一般道で試乗した

REPORT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu) PHOTO●遠藤正賢、トヨタ自動車

トヨタ86GRMN

 86は2012年2月にデビューして以来ほぼ毎年着実に改良を積み重ねているが、その間にも86を取り巻く状況は大きく変化した。その中に挙げられるのが、2016年2月の「86GRMN」発売、同年8月“KOUKI”へのマイナーチェンジ、そして翌17年7月の「GR」シリーズ発足だろう。

トヨタ86GRMN

 今回試乗した「86GR」は、648万円という価格ながら限定販売台数100台に対し購入抽選への応募者が3000人を超えたという「86GRMN」に採用されたチューニングメニューの多くを“KOUKI”に与え、新生「GR」シリーズにおいて上から2番目の「GR」として発売したモデル、ということになる。

86GRのフロントマスク
86GRのサイドエアバッグ付きレカロシート

 具体的な変更点を確認すると、「86GRMN」と共通なのはフロントスポイラー&フロントバンパーサイドフィン、サイドステップ、JTEKT製の高トルクバイアスレシオトルセンLSD、アドヴィックス製フロント6POT&リヤ4POT対向モノブロックブレーキキャリパー+フロントがフローティング構造のドリルドブレーキローターなど。アルカンターラを表皮に用いたレカロ製バケットシートはカラーを赤から黒に変更のうえ、サイドエアバッグを装着している。

86GRのFA20型2.0L水平対向4気筒直噴NAエンジン
86GRのリヤバンパー&センターマフラー

 なお、エンジン内部にもチューニングを施す数量限定販売の「GRMN」に対し、「GR」はGRMNのエッセンスを注ぎ込んだ量販スポーツモデルという位置付けになるため、パワートレインは219ps/7300rpm、217Nm/5200rpmとされたGRMNに対し、GRはベース車の“KOUKI”「GT」と同じ207ps/7000rpm、212Nm/6400-6800rpmというスペック。また外観上の特徴ともなっているセンターマフラーは可変バルブレスに変更された。

 6速MTも1速が2.907、2速が2.036へとクロス化されたGRMNに対し、GRは他の6速MT車と同じく1速3.626、2速2.188というギヤ比。ただし最終減速比は“KOUKI”で従来の4.100から4.300に変更されたため、GRMN、GRとも同じ4.300となっている。

86GRのリヤスポイラー
86GTリミテッドのリヤスポイラー

 またGRMNでは量産性とコスト度外視で採用されたCFRP製リヤウィング・ボンネット・ルーフ・トランク・フェンダーガーニッシュやポリカーボネート製リヤクォーター&バックウィンドウ、リヤパフォーマンスロッドはGRでは用いられず。だがリヤスポイラーは専用のリップ式で、コンパクトながらウィング形状の「GTリミテッド」よりもむしろ控えめで機能本位なのは好感が持てる。

86GRのリヤシート
86GRのトランクルーム

86GRの後席を倒した状態
86GRのボディ補強部位。1がフロントステアリングラックブレース、2がリヤサスペンションメンバーブレース

 追加のボディ補強もGRではフロントステアリングラックブレースとリヤサスペンションメンバーブレースのみに留められているが、その代わりにGRMNでは省略された後席が確保され、その背もたれを倒した状態でトランクスルーによる4本のタイヤ積載を可能とした。

フロントには215/45R1791Yのミシュラン・パイロットスポーツ4と7.5Jのレイズ製鍛造アルミホイール、アドヴィックス製モノブロック対向6POTブレーキキャリパーを装着
リヤには235/45R1791Yのミシュラン・パイロットスポーツ4と8.5Jのレイズ製鍛造アルミホイール、アドヴィックス製対向4POTモノブロックブレーキキャリパーを装着

 ダンパーは空力パーツなどの変更に伴いGR専用チューニングが与えられたザックス製の非調整式で、スプリングは「GT」に対し10mmローダウンされたもの。GRMNに続きレイズ製の専用鍛造アルミホイールを装着するが、タイヤはリヤがGRMNの235/40R17から235/45R17へと外径アップ(「GT」は前後とも215/45R17)されたうえで、銘柄もブリヂストン・ポテンザRE-71Rからミシュラン・パイロットスポーツ4に変更されている。

 そしてこの86GRも86GRMNと同様、スバルの群馬製作所本工場(群馬県太田市)で作られたホワイトボディがトヨタの元町工場(愛知県豊田市)へ輸送され、GR専用パーツが「LFA工房」の熟練した職人の手によって組み上げられる(詳細は下記記事参照)。

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