スバル・レガシィアウトバック:500マイル(約800km)走ってわかる「なぜ北米で大人気なのか」。800km走った燃費はどうだったか?
- 2019/11/12
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MotorFan編集部 鈴木慎一
SUBARUレガシィアウトバックは、日本よりもアメリカで高い人気を誇るツーリングワゴンだ。少し背が高く、大柄。いかにもどこへでも行けそうなタフで頼りになるクルマ。そのレガシィアウトバックでロングドライブにでかけた。テーマは『500 miles a day』。アウトバックはどんなクルマだったか。
『500 miles a day』は、そもそもレガシィじゃなかった!

個人的に、スバル・レガシィといえば、ロッド・スチュワートである。ロッド・スチュワートの『Sailing』が流れるCMが記憶に残っている。そして、確かキャッチフレーズは、『500 miles a day』だったような気がしていた。
1日に500マイル(約800km)走れるグランドツアラーだ、と言っていたような気がしていた。今回、レガシィアウトバックを借り出すにあたって、調べてみたら、『500 miles a day』とCMで謳っていたのは、アルシオーネSVX(1991年~)だった。記憶とはいい加減なものである。
とはいえ、ロングドライブをするために、レガシィアウトバック(正式にはこういうが、以後「アウトバック」と表記する)を借り出してみたのは本当だ。11月8-10日に開催されたセントラル・ラリーを取材するために、東京〜愛知県長久手のモリコロパーク(愛・地球博記念公園)を往復しようと考えたのだ。セントラル・ラリーは来年復活するWRCラリー・ジャパンのテストイベント的な意味を持つイベントだ。「ラリーといえばスバル」という単純な発想もないではない。
もうひとつ、アウトバックを借りた理由は、このクルマがアメリカで大変に愛され人気の高いモデルであるからだ。

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北米では、すでにSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)を採用した新型アウトバックが今秋から販売されている。新型に切り替わるまで、現行アウトバックの北米での売れ行きは鈍ることなく(というより、モデル末期が近くにしたがって伸びていった)売れ続けたのだ。なぜ、アメリカ人はアウトバックを選ぶのか? それも知りたくてロングドライブに出かけたわけだ。
現行モデルは5代目(BS系)と呼ばれる。現行アウトバックがデビューしたのは2014年のニューヨーク国際モーターショーだ。北米仕様には3.6ℓの水平対向6気筒エンジンモデルも当初は存在したが、国内仕様は2.5ℓ水平対向4気筒(FB25)自然吸気+リニアトロニックCVTのみ。借り出したスバル・レガシィ アウトバック X-BREAKも2.5ℓ水平対向4気筒を搭載している。

早朝5時。東名・川崎IC近くで同僚をふたり拾って、往路は男性3名で長久手を目指す。
ちょっと時間を戻して、前日の夕方、東京・恵比寿のスバル本社にアウトバック X-BREAKをお借りしにいった。エンジンをかけると、ひと昔ほどではないにしろ、直4エンジンではない、ボクサーらしい音と振動を味わうことができた。
ところが、ガソリン満タンなのに、メーター内の航続距離は「320km」となっていた。500マイルどころではない。こりゃ大変だ。編集部に戻るまでの都内をトロトロと走っていると燃費は8.2km/ℓ。うーむ。
編集部のパレット駐車場に入れると、全長×全幅×全高:4820mm×1840mm×1660mmという数字以上に大きく見える。分厚いのだ。最低地上高は200mmに上げられ、SUVらしいお化粧を施されたアウトバックは、多少無骨だが「頼りになる相棒、タフな道具感」がする。このあたりがアメリカ人に響くのか。
インプレッサもレヴォーグもフォレスターもXVもアイサイト搭載車は全車サポカー補助金対象車
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