フィアット「500」が全面改良でピュアEVに! 欧州では3月4日からローンチエディションの予約受付を開始
- 2020/03/06
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MotorFan編集部

3月4日、FCAは全面改良を受けてピュアEVに生まれ変わった新型「500(チンクエチェント)」をミラノで発表した。欧州ではコンバーチブルモデルをベースにした500台限定のローンチエディション「La Prima(ラ・プリマ)」のオンライン予約受付を開始。充電用ウォールボックスを含む車両価格は3万7900ユーロ(約450万円)だ。
42kWhバッテリーの搭載で最大航続距離320kmを実現
1957年に登場した「NUOVA 500」から数えて3代目(1936年に誕生した“トポリーノ”の愛称で親しまれた初代からでは4代目)となる新型500は、FCA初となるピュアEVに生まれ変わった。新開発プラットフォームを採用したボディは、現行型より全長と全幅でそれぞれ60mm、ホイールベースで20mm拡大。キュートなボディフォルムは「NUOVA 500」から続く特徴を踏襲している。

EVドライブトレインは87kW(約117ps)を発するモーターに42kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせる。これを原動力に9.0秒の0-100km/h加速と、最大航続距離は320km(WLTPモード)を実現。バッテリーは85kWの急速充電に対応しており、容量の80%までを約35分で充電できる。なお、最高速は150km/hでリミッターが介入する。

走行モードは「ノーマル」「レンジ」「シェルパ」の3つを設定。「ノーマル」モードは、エンジン搭載車にできる限り近づけた設定。「レンジ」モードでは、アクセルの操作だけで高い制動力が発生するので、ワンペダルドライブが可能だ。そして「シェルパ」モードは航続距離を最大化するもので、車速が最高80km/hに制限されるほか、エアコンやシートヒーターといった機能がオフになる。
エクステリアは、ライト類にLEDを採用し洗練されたルックスを実現している。テールエンドなどには新しい車名バッジを装着。「500」の最後の“0”が“e”となり、新型がEVであることをさりげなくアピールする。


インテリは各要素を効率的に配置し、「端正なシンプルさ」や「各要素の美しさ」、「視覚的な明快さ」を表現。幅広くスレンダーなダッシュボード、かつてシフトレバーのあったフロントシートの間には、モジュラー式の収納スペースが設置され、快適性がさらに高まっている。ショルダールームやレッグスペースが拡大されたほか、リチウムイオンバッテリーを搭載してもラゲッジルーム容量は従来モデルと同じ容量を確保している。

インフォテイメントシステムは、10.25インチタッチスクリーンを組み合わせる「Uコネクト5」。スマートフォンとの連携に対応するほか、エマージェンシーコールをはじめとするコネクテッド機能が盛り込まれた最新世代版である。装備面ではこのほか、インテリジェント・アダプティブクルーズコントロールやレーンセンタリングなど、最新の運転支援システムが導入され、セグメントで初めてレベル2の自動運転を実現している。

新型の登場を記念して、ファッションブランドの「ジョルジオ・アルマーニ」や「ブルガリ」、家具ブランド「カルテル」とのコラボレーションによるワンオフモデルも発表。イタリアを代表するラグジュアリーブランドの世界観が「サスティナビリティ」をテーマに表現されているのが特徴だ。

これら3台のワンオフモデルは、チャリティオークションにかけられ、その収益はハリウッドスター、レオナルド・ディカプリオが地球環境と生物の多様性を守るべく設立したNPO「アース・アライアンス」に寄付される予定だ。


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新型がEVとしてデビューしたフィアット500。デザインは現行フィアット500に、もちろん似ているが、サイズはどうだろう?
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