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新型トヨタ・ハリアー・デザイン考2 挑戦するカタチもまたハリアーらしさ

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「斜めうしろ」のファストバックスタイルに魅了

3代目ハリアーの斜め後ろの見え方。ルーフスポイラーが左右に回り込み、リヤウインドウを立て気味にすることができている。
 しかし一番注目したいのは、斜め後方からの見え方だ。3代目と新型を比較してみるとわかるが、SUVはどうしても大きな投影面積を持ってしまうことから、クロスオーバーを名乗ってもこの角度からはどうしてもバン感が出やすい。リヤフェンダーや大きなリヤバンパー、そしてリヤウインドウとハッチゲートによる構成が「箱」に見えやすい。
 ここをできれば、リヤまわりが小さくキュッと引き締まったクーペのように見せたいところ。新型ではブリスター状のフェンダーとその上の細く絞られてくるキャラクターはフェンダー周りの退屈さを払拭。その後につながる大きなバンパーもブリスターの造形に呼応しリヤまわりを絞る。さらにその下に水平の大きな折れ線を入れることで、見る者にここ以下がバンパーであると定義している。その下にメッキ状のガーニッシュとつや消しブラックのアンダーカバーがつながる。
 この構成によって、小さなリヤエンドと小さなバンパーまわりを表現できている。しかし実際には全長部分となるのは、その下のつや消しブラックのガーニッシュに見える部分。実はここがバンパーの外側部だ。
 さらに、新型のほうがリヤウインドウの傾斜を強めていることがわかる。3代目がルーフスポイラーを左右にまわりこませてブラックアウト化し、そのぶんリヤウインドウを立たせて荷室容量を拡大している。ブラックアウトすることで、それよりも傾斜しているDピラー(リヤピラー)部分が全体のカタチをファストバック的に見せている。とはいえ、リヤウインドウの傾斜を意識してしまうと、やはりバン的な造形が見えてくる。新型ではそうしたギミックを廃して、純粋なファストバックのスタイルをとっている。
 この新型ハリアーのデザインには見れば見るほどに、なるほど! と思える工夫がある。その結果が、見事に美しいデザインを実現。クロスオーバーのパイオニアは、さらに攻めのデザインを引っさげて登場したといえるだろう。

新型の斜め後ろからの見え方。大きなリヤビューを極力小さく見せることで、往年のクーペやファストバックのような、キュッとした小さなイメージを表現。

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