ルノー・キャプチャー:高水準のフレンチコンパクト界で「プジョーSUV2008>ルーテシア>208」という個人的感想のなかのどこに入るか
- 2021/03/06
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MotorFan編集部 鈴木慎一
いつの間にかもっとも競争の激しいカテゴリーになった(成長した)BセグSUV。このカテゴリーでフランス車の存在感が高まっている。いうまでもなくプジョーSUV2008とルノー・キャプチャーだ。両モデルともモデルチェンジ間もない新型モデル。人気のハッチバックモデル(208とルーテシア)を持つわけだが、最後に登場したキャプチャーの出来はどうだろうか? 短時間だが試乗する機会を得たのでレポートする。
欧州でももっても売れているBセグSUVがルノー・キャプチャーだ。先代(つまり初代)キャプチャーも2013年から累計170万台以上売り上げた人気モデルだったが、フルモデルチェンジを受けた新型の出来もいい。いまもっとも競争が激しいBセグSUVのカテゴリーのリーダーに相応しいモデルに仕上がっている。
このところフレンチ・コンパクトに勢いがある。プジョー208とSUV2008、ルノー・ルーテシアとキャプチャーのことだ。両社ともにこのセグメントに新しいプラットフォームと新しいパワートレーンを持ち込んだ。今回、ルノー・ルーテシアを短時間ながら試乗するにあたって、とても高い期待を抱いていたのは、前に乗せていただいたルーテシアの印象が良かったからだ。

新型ルノー・ルーテシア | いきなりBセグハッチバックの「優等生」 この一台ですべてこなせる
ルノーのBセグハッチバック、ルーテシアが日本でもデビューした。前型ルーテシアが「R.S.」やルノースポーツの印象が強かった...
フランス車らしさは少し薄れたけれど、その分自動車としての完成度は上がり、走りも使い勝手も燃費も高いレベルでまとまっていたルーテシア。そのSUV(クロスオーバー)版がキャプチャーなのだから、そりゃ期待するでしょ。しかも、欧州での人気も高いとなれば、安心して走り出せそうってことだ。
と、走り出す前に、ルノー・ジャポン広報部によるプレゼンテーションを聞いた。
プラットフォームはルノー日産・三菱の新しいBセグ用、CMF-Bを使う。
これは、ルーテシア、新型日産ノートと同じだが、ホイールベースは、ルーテシアから55mmストレッチされている。



ボディサイズはルーテシア比で
全長:+155m
全幅:+70mm
全高:+120mm
ホイールベース:+55mm
と大きくなっているが、それでも
全長×全幅×全高:4230mm×1795mm×1590mm
ホイールベース:2640mm
とやはりコンパクトだから扱いやすい。サイズ拡大が続くCセグだと少し大きすぎる、これまでのBセグだと少し小さい、という絶妙なサイズを狙ったわけだ。サイズ的には、VWゴルフの前型(ゴルフ6)の背が10cmほど高いと思えばいい。
ちなみに前型キャプチャーとの比較では
全長:+95m
全幅:+15mm
全高:+5mm
ホイールベース:+35mm
となっている。
キャプチャーとルーテシアの関係は、プジョーSUV2008と208と相似形だ。ボディサイズで言えば、
■ルノー・ルーテシア インテンス テックパック:全長×全幅×全高 4075mm×1725mm×1470mm WB2585mm 1200kg
■ルノー・キャプチャー インテンス テックパック:全長×全幅×全高 4230mm×1795mm×1590mm WB2640mm 1310kg
■プジョー208GT:全長×全幅×全高 4095mm×1745mm×1465mm WB2540mm 1160kg
■プジョーSUV2008:全長×全幅×全高 4305mm×1770mm×1550mm WB2610mm 1270kg
パワートレーンの出力は
■キャプチャー(154ps/270Nm)>ルーテシア(131ps/240Nm)
■SUV2008(130ps/230Nm)>208(100ps/205Nm)
である。どちらも(ルノーもプジョーも)、4WDの設定はなくFFのみである。
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