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これは見たい! 【オートモービル・カウンシル 2021】 もはやコレクターズアイテムなのか!! シトロエンC6

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オートモビルカウンシル の楽しみは、なんといってもあまり見たことのない車をじっくりと見られること。そんな中、割とオートモビル・カウンシル では常連なのだが、注目が上がりつつあるモデルを発見。シトロエンC6である。

低くて胴長な形がたまらない

シトロエンC6。ウインドウが大きく、リヤドアも大きく開く。快適な後席が自慢だ。

シトロエンC6は、2005年から2012年まで製造された、シトロエンのフラックシップモデル。なんだ、そんなに古くないのでは? と思うものの、誕生からは16年が過ぎているし、生産終了からも9年だ。
最大の魅力は、この低く胴長なスタイルにあるのだが、これを見ただけではあまりピンとこないはず。実はハイエンドのシトロエンは伝統的にこのスタイルを継承している。
1955年誕生のDSからして、ながーいホイールベースとみじかなリヤオーバーハングで誕生。当時から油圧式のサスペンションを採用し、後席重視、乗り心地重視の姿勢がそのまま形になった。

参考 シトロエンCX 1975年モーターファン写真より。リヤタイヤを隠す優雅なスタイル。フォルム&プロポーションはC6と共通する。

その後は1975年にその後継としてCXが誕生。またもアクの強いスタイルは、癖になる魅力に満ちていた。この代まで、リヤホイールを隠すのもシトロエンのエチケットで、タイヤのない宇宙船のように見えるのもDS、CXの個性。このCXがリヤウインドウに内側に凹んだ形状を採用したのだが、周囲の反射をできるだけ減らすためだったという。
その後継が1989年に登場のXM。全く異なる造形はベルトーネによるものだったが、そのプロポーションはフォルムは歴代ハイエンド・シトロエンのオマージュに満ちていた。

こうした経緯から、2005年に誕生となったのがC6だ。CXにしてもXMにしても、一見ハッチバックに見えるが、独立したトランクをもつ4ドアセダンで、C6もその例に漏れない。
さらにCXで採用されていた、凹んだリヤウインドウのアイデアを継承するなど、やはり先代に経緯を払う点などは忘れていない。ただ一つリヤタイヤのホイールアーチは大きく開くことになった。カウリングをつけてしまうと、前後輪でのトレッドが大きく異なることになり、高速スタビリティが確保できないのもその理由だろう。
こうして見ると、各世代ともに似ていないのに共通のオーラを感じることができるのは面白い。デザインテイストが違えども、プロポーション、フォルムといったものが継承されているのがその理由だ。
しかし、実際には形を継承したのではなく、乗り心地、後席の快適さを第一に考えるその車造りが、このフォルムを守らせたのだと思う。
最近はセダンといえども後席を大事にしない車が多いので、ぜひともこのC6の姿勢を学んで欲しいものだ。

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