ロー&ロングで決めたダックスの派生種

ホンダ4MINIシリーズの一翼を担う『DAX(ダックス)』。過去には50のほかに70や90ccモデルも存在し、現行型では125モデルも絶好調! 初出の1969年から58年間も親しまれていることになる。さてそんな旧ダックスシリーズには個性的な派生種も!

トレッキングタイプのマイティーダックスST90や縦型エンジン+ファットなタイヤを組んだノーティーダックスCY50などが存在するけれど、一風変わっているのが1979年発売のST50M/C、通称“アメリカンダックス50”だろう。プルバックハンドルにロングフォークでチョッパー風に仕立て、角度をつけた“背もたれシート”でゆったりポジションを獲得。

アメリカンダックスは4速リターンのM型と3速遠心クラッチのC型があり、M型はテレスコピックフォーク、C型は倒立フォークといった違いがある。M型の方がロングフォークで軸間距離は少し長い。純正ボディカラーは撮影車のホワイトのほかブラックやレッドが揃う。

野性味あふれるパーツチョイス!

今回撮影したアメリカンダックスは、シーシーバー&バックレストを追加してソファのような座り心地を獲得。さらに、ハンドルもVERTEX製の絞りアップタイプに変更してクルーザーの雰囲気を高めている。

マフラーは本来アップタイプのメガファンだが、ジャズ用の社外スラッシュカットマフラーを移植してワイルドに! リヤサスペンションはOKD製の荒巻ショックに入れ替えて程よくローダウンさせている。

大きな変更箇所はこの程度だが、元々から個性的なスタイルなので存在感は抜群だ。本格的なクルーザーが良ければ、後年のジャズ、マグナ50、エリミネーター125などが候補にあがるけれど、黎明期の“ジャメリカン”時代にメーカーが工夫を凝らして製作されたアメリカンダックスはウィットに富んだユニークさがある!

ちなみにオーナーは女性で「可愛いですよね!」と満面の笑みで言われれば、こちらもうなずくしかない(笑)。その可愛いポイントは肉球型のエンジンカバーやブレーキペダルに現れている。

肉球型のクラッチカバーは砂型鋳造特有の質感がグッド。黒の結晶塗装が施されてムード満点! 足跡型ペダルもドレスアップだけでなく、面積が広くなるからしっかりと踏み込めるのがメリットだ。

手頃な88cc化。ライトカスタムで気軽に楽しむ!

なおパワーユニットはSP武川製シリンダーやダックスST70の純正ヘッドを使用して88ccにボアアップ。これにSP武川製強化クラッチやPC20φキャブレターでライトチューン。撮影当日はツーリング&ミーティングイベントなので、フルカスタムの4MINIとも同行するのだが、遅れを取ることなくついていけるポテンシャルを有している。

4MINIカスタムは突き詰めれば天井知らずで楽しめる一方、予算や時間などの兼ね合いで落としどころを見付けなければならないことも・・・・・・。その点で、元から個性的な車両をベースに選び、手軽に遊ぶのも一興だ。

ディテールチェック

ジャズ用を流用したスラッシュカットマフラーは1in2の二本出しスタイルでいかつさをアピール。サウンドも中々に重厚でした!
トップブリッジからステーを伸ばしてキタコ製の機械式タコメーター(60φ)を追加している。
アメリカンの世界観を崩さないレザーバッグやベルトがグッド!

撮影したのはこのEVENT!

「第24回 4MINIラウンドラリー」
■日時:2026年4月12日(日)

北関東を中心に活動する老舗4MINIチーム「Z改」が主催するイベントは毎回100台以上が参加。ツーリングが主体で、走りを追求したチューンドマシンからフルノーマル車、地面すれすれのローダウン車など様々な4MINIが集結。途中参加、離脱OKのゆる~いスタンスも魅力なのだ! 春秋に開催されているので興味がある人はWEBサイトをチェックしてみよう。
■Z改HP(https://zkai.sakura.ne.jp/)


【モトチャンプ】