BYD商用車部門は9月14日、IAA Transportation 2026において新世代のフラッグシップモデル「ETT 44」を発表した。651kWhという巨大なバッテリーを搭載しながらも、1.5MWの超急速充電に対応することで、長距離物流における「充電待ち時間」の実用性を担保している。最高出力1000hpを誇り、商用BEVの航続距離と充電時間の課題を、最新の充電規格と力技で解決する強力なアプローチである。

「 当社は既に乗用車でFLASH Chargingを実用化しています。本日、この技術を商用車にも導入し、まずはトラックから開始します。1.5MWの充電電力により、約20分で20%から80%まで充電でき 、最大248マイルの航続距離を実現します。充電時間を短縮し、走行時間を増やします」 と、BYDのエグゼクティブバイスプレジデント、ステラ・リー氏は述べた。

ETT 44は、大型電動トラクター。ネイティブな電動プラットフォームとしてゼロから設計されている。BYD独自のLFP(リン酸鉄リチウム)ブレードバッテリーを商用シャシーに大容量搭載し、高出力モーターによる駆動と、次世代のメガワットクラスの超急速充電システムを統合したヘビーデューティのトラック型BEVとした。

車両車両タイプ大型トラクター
ドライブ構成4×2
キャブハイルーフ、フラットフロアのスリーパーキャブ
寸法と重量長さ×幅×高さ6,400 × 2,530 × 3,820 mm
ホイールベース3,800 mm
車両総重量20,000 kg
総連結重量44,000 kg
車両重量10,950~11,140 kg
フロント/リアアクスル設計荷重8,500 / 12,500 kg
バッテリーバッテリー総電力量651 kWh
バッテリーセルLFP型ブレードバッテリー
公称電圧851.2 V
定格駆動電力743 PS
最大駆動電力最大システムピーク出力1,000 PS
充電CCS2 DC充電電源420 kW
CCS2充電時間(充電状態20~80%)60分以内
MCS充電電源1.5 MW+
MCS充電時間(充電状態20~80%)20分以内
パフォーマンスドライビングレンジ未定
最高速度56 mph
最大登坂能力25 %
最小旋回半径7.3 m
シャシーサスペンションECAS制御付きフロントおよびリアエアサスペンション
ホイールアルミニウム
タイヤフロント:385/55 R22.5
リア:315/70 R22.5
フィフスホイール2インチ(50 mm)固定式第五輪
安全および先進運転支援システムフルADASスイートACC、PCC、TSR、ISA、FCW、AEBS、LKA、AFL、LDW、LDP、LCW、DOW、MOIS、BSIS
安全装置EBS、ESC、HHC、ダイレクトTPMS、および車軸荷重表示
コネクティビティデジタルコックピット12.8インチの中央ディスプレイ、Apple CarPlay、Android Auto、およびFleetlink

BYDのアプローチの中核にあるのは、未来の輸送は車両単体によってではなく、車両、エネルギー、充電インフラ、そしてインテリジェントな車両運用がシームレスに統合されることによって定義されるという信念。独自の「モビリティ総コスト(TCM)」という理念に基づき、車両効率や充電性能から、エネルギー調達、インフラ利用、ライフサイクル管理に至るまで、事業者の事業のあらゆる要素を最適化できるよう支援していくという。