日産自動車が米国で初めて「日産リーフ」用双方向充電器を認可

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電気自動車のパイオニアである日産は、ビークル・トゥ・グリッド・サービスを提供するフェルマータ・エナジー社と協力し、米国で初めて日産リーフに使用する双方向充電器を承認したことを発表した。

フェルマータ・エナジーの充電器「FE-15」は、日産自動車から双方向充電システムに関する認証を取得し、日産リーフとの互換性が確認された重要な要件として認可されている。また、本認証を受けた充電器はリーフのバッテリー保証に影響を及ぼすことなく使用することができる。

双方向充電技術は、日産リーフを充電するだけでなく、車載バッテリーに蓄えられたエネルギーを建物や系統に送り返す技術である。日産リーフは現在、米国市場で唯一、車両から送電網にエネルギーを供給できる完全な電気自動車である。フェルマータ・エネルギー社の双方向充電器FE-15を導入したリーフのオーナーは、車を駐車してコンセントにつなぎ、地域の電気事業者の費用を節約し、車の総所有コストを削減することができる。

車両を保有する企業にとって理想的なのは、フェルマータ・エナジーのデマンドチャージ管理アプリケーションとFE-15充電器が、建物の電気負荷を継続的に監視し、より高価な高需要期には日産リーフのエネルギーを引き出して建物に電力を供給することができる点である。電力会社のデマンドレスポンス・プログラムがある州では、双方向対応の日産リーフ(MY2013以降)は、夏場などの電力需要のピーク時にバッテリーに蓄えられたエネルギーを安全に送電網に送ることができる。

日産は、長期ビジョン「アンビション2030」を支えるため、dcbelなどこの分野の主要なサードパーティ企業と協力し、住宅用アプリケーションを含むVehicle-to-Everything(V2X)市場におけるさらなる機会を継続して模索している。

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