アーバンSUV PHEVコンセプト

日産自動車は『北京モーターショー2026』において、中国市場向けの新エネルギー車(NEV)戦略の一環として、2台のSUVコンセプトカー『アーバンSUV PHEVコンセプト』と『テラノPHEVコンセプト』を世界初公開しました。

『アーバンSUV PHEVコンセプト』は都市部での利用を前提に開発されたモデルで、若年層ユーザーを主なターゲットに据え、先進的で洗練されたデザインと電動化技術を融合させることで、日常使いにおける快適性や利便性を重視している点が特徴とされています。

テラノPHEVコンセプト

一方、『テラノPHEVコンセプト』はかつて展開されていたSUV、『テラノ』の名を冠したモデルで、ブランドのヘリテージを継承しながら、最新のプラグインハイブリッドシステムと高いオフロード性能を組み合わせることで、都市走行からアウトドア用途まで幅広いシーンに対応可能な性能を備えているとされています。

こうした新型車の投入の背景には、日産が掲げる新たなビジョン「モビリティの知能化で、毎日を新たな体験に(Mobility Intelligence for Everyday Life)」の存在があり、この中で中国は日本や米国と並ぶ“リード市場”として極めて重要な役割を担うと位置付けられています。具体的には、中国は単なる販売先ではなく、まず国内市場として現地ユーザーに最適化された高い価値を提供する場であると同時に、もう一つの役割として、技術開発や商品開発のスピードを生かしたグローバルなイノベーション拠点、さらには輸出ハブとしての機能も期待されています。

N7
フロンティア プロPHEV
N6
NX8

実際に日産は2025年以降、中国におけるNEVの投入を加速しており、『N7』『フロンティア プロPHEV』『N6』『NX8』などの新型車を相次いで市場に投入していますが、これらは同社が長年培ってきた品質や信頼性と、中国市場特有のスピード感や先進技術を融合させたモデルとして開発されており、現地ユーザーから高い評価を得ているとされています。

さらに、中国で開発・生産された車両をグローバル市場へ展開する動きも強化されており、『N7』は中南米やASEAN向けに、『フロンティア プロ』は中南米やASEAN、中東向けに輸出が計画されているほか、『NX8』や今回発表された『テラノPHEVコンセプト』の量産モデルについても海外市場への展開が視野に入れられています。

このように中国を開発・生産・輸出の中核拠点として活用することで、日産はグローバル全体の競争力向上を図るとともに、2030年度までに中国市場で年間販売100万台規模を目指す方針を掲げており、電動化が急速に進む中で中国事業を成長の柱として一層強化していく考えです。