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  • 2019/06/24
  • Motor Fan illustrated編集部

希代の名機・N55をBMW M社がリファインして仕立てるM3/M4のエンジン──S55

世界のエンジン オールアルバム file 014:BMW S55

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BMW M3、M4が搭載する3.0ℓ直6エンジンがS55型。もちろん、ベースになっているのは、N55型だ。BMW M社の手で開発されたハイパワーユニットであるS55型のテクノロジーを見ていこう。(2019.6.24追記)
S55型のハイチューン版を積むM3 CS

 ハイパフォーマンスカーであるM3、M4が搭載する高性能直6ツインターボがS55だ。ベースとなったのはもちろんN55だが、ツインターボ化に加え、シリンダーのクローズドデッキ化、オイルパンのマグネシウム合金化、クランクシャフトを窒化処理したクロームモリブデン鋼に変更するなど、高出力と軽量化のための改良が随所に施されている。特殊な表面・端面処理をしたコンロッドや、マーレ製Si12Cu4Ni2Mg配合アルミ合金ピストン等、高回転を許容するコンペティション対応仕様となっている。

 また、M4 GTSが搭載するS55には、ボッシュが開発した水噴射システムを採用した。気筒内に水を噴射するアイデアは古くから存在する。気筒内の温度を下げて冷却損失を減らせることに加えてノッキング限界を進角化できるメリットがある。とくにハイパフォーマンスモデルで必要な全負荷域での燃費向上効果が大きいという(WLTCで最大4%の燃費向上)。排ガス性能の向上にも効果がある。

 もっともハイチューンであるBMW M3 CSが搭載するS55型のスペックは
最高出力:460ps/338kW)/6250rpm
最大トルク:600Nm/4000-5380rpm

 となっている。

左に水色に見えるのが水噴射用のパイプ。水はインテークマニフォールド内に噴射される(燃料はDI)。水の補給は3000km毎でいい。M4が採用した水噴射システムを開発したボッシュによれば、「特に3、4気筒のダウンサイジングエンジンで燃費を向上できる」と言う。
排気マニフォールドは高耐熱合金鋼の鋳造。ウェイストゲートは電動アクチュエーターで開閉する。軽量化に留意しており、ふたつのターボユニットの重量はN55シングルターボのそれとほとんど同じである。

■ S55
シリンダー配列 直列6気筒
排気量 2979cc
内径×行程 84.0mm×89.6mm
圧縮比 10.2
最高出力 317kW/5500-7300rpm
最大トルク 550Nm/1850-5500rpm
給気方式 ターボチャージャー
カム配置 DOHC
ブロック材 アルミ合金
吸気弁/排気弁数 2/2
バルブ駆動方式 ロッカーアーム
燃料噴射方式 DI
VVT/VVL In-Ex/○

実機でディテールをじっくり眺めてみる

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