違反すれば青切符や反則金が発生する「交通反則通告制度」とは?

新年度の2026年4月1日より、自転車の「交通反則通告制度」がスタート。これまで「交通反則通告制度」は、クルマやバイクに適用。しかし2026年4月1日からは、自転車の運転者(16歳以上が対象。16歳未満を除く)が一定の違反をした場合も、「交通反則通告制度」が適用され、“青切符”により検挙されることになった。
“青切符”とは反則行為となる事実の要旨等が記載された、違反者に交付される青色の要旨。正式名称は「交通反則通知書」。もしも交通違反で検挙された場合、たとえ自転車であってもクルマやバイクと同じく、青切符が交付。違反者は銀行や郵便局の窓口に納付書を持参し、反則金を納付する(反則金の納付は任意)。
自転車にも青切符が導入された理由は、自転車が関与する事故が多すぎるから。特に都市部では、自転車ユーザーのルール違反、マナー違反、モラルの欠如が社会問題となっており、警察には苦情も数多く寄せられている。
2026年4月1日からの法改正は、自転車の安全利用を促し、自転車が関与する交通事故を減少させるのが目的。自転車の交通違反の指導・取り締まりの強化は、これまで曖昧だった違反者への実効性のある責任追及も可能としている。
青切符交付の1位は「一時不停止」、2位は「ながらスマホ」

警察庁は2026年5月14日、「自転車に対する交通反則通告制度導入後1月間の運用状況について」において、導入から約1ヶ月間の自転車への青切符交付数が、計2147件(暫定値)だったと発表。
発表された資料によると、青切符交付でもっとも多かったのは「一時不停止」で、全体の約40%。2番目は走行中にスマートフォンを使う「ながらスマホ」で約33%。3番目は信号無視で約14%。
自転車は“普通に”歩道を走行。逆走(右側走行)する車両も多数。でも警察官が監視する姿は無し


自転車の「交通反則通告制度」がスタート直後は、SNSなどで「警察の取り締まり強化により、これまで歩道を走っていた自転車が、一斉に車道を走り始めるのではないか?」という意見も多かった。
道路交通法では、歩道と車道が区別されている道路では、自転車は原則として車道の左側を通行しなければならない。歩道を通行できる自転車は、運転者が13歳未満の子供や70歳以上の高齢者。または車道の通行が危険な場合など、特定の例外的な状況に限られる。
導入から2ヶ月が経過した東京都心部の状況を、筆者は数日に渡って注意深く観察していたが、街を走る自転車の様子は「交通反則通告制度」スタート前とあまり変わらない。具体的には、
・歩道などで自転車を取り締まる警察官は皆無
・車道の左側を走る自転車は、スポーツタイプや電動アシスト自転車がメイン
・多くのママチャリは歩道を走行。逆走(右側走行)する車両も多い
道路工事や連続した駐車車両等のため、車道の左側を通行することが難しい。著しく自動車の交通量が多い。車道の幅が狭いなど、通行すると事故の危険がある時などは、身の安全を確保するために歩道走行が許される。
身の危険を感じる度合いは個人差がある。重要なのは車道を走るか? 歩道を走るか? ではなく、周囲の状況に応じて安全に走ることだろう。もちろん自転車で歩道を走行する時は、いかなる場合も歩行者の安全を最優先であることを忘れてはならない。
ここ数ヶ月で劇的に変わったこと2点とは?

筆者の観察において、ここ数ヶ月で決定的に変わったことが2点ある。それは、
◎両耳にイヤホンをして走行する人が激減
◎スマホを見ながら運転する人が激減(皆、一度停止してスマホを操作する)
東京都心部における自転車の「交通反則通告制度」は、自転車のマナー向上と交通事故の防止に、じわり・じわりと効果を得ている気がする。
自転車が「青切符」で検挙される違反例と反則金(一例)
| 違反例 | 反則金 |
| 携帯電話使用等(保持) ※停止時は対象外 | 12,000円 |
| 歩道走行 | 6,000円 |
| 信号無視 | 6,000円 |
| 右側通行 | 6,000円 |
| 一時不停止 | 5,000円 |
| 両耳イヤホン装着運転 ※片耳は対象外 | 5,000円 |
| 無灯火 | 5,000円 |
| ヘルメットの着用なし | 任意なので違反に問われない |
東京都心部は「自転車に優しくて走りやすい!」
筆者は業務で頻繁に、電動アシスト自転車のシェアサイクル「バイクシェア」で東京都内を走行するのだが、都内はズバリ、走りやすい!
多くの車道には「自転車ナビマーク」の矢印が設置。また駐車車両が少なく(取り締まりが厳しいため)、比較的スムーズに走行OK。
また自転車用区分と歩行者用区分に分割した歩道が多いため、「怖くて車道を走りたくない」というママチャリ利用者などでも安心して走行できる。




4月1日から導入された自転車の「交通反則通告制度」。利用者が絶対に覚えておきたい最低限のこと | Motor Fan|自動車情報のモーターファン
都内で見かける“赤い電動アシスト自転車”のこと、じつはよく知らない。仕事、観光に便利らしいけど……「NTTのバイクシェア」を使ってみた。料金は165円 | Motor Fan|自動車情報のモーターファン
