パーツのサイズや隙間まで徹底的に吟味し、全体のシルエットを構築。ワンオフパーツを多用しながらも、違和感のない自然な仕上がりを目指している。

C100スタイルをベースにネオレトロを追求

ベースは1996年式のスーパーカブ50。しかし完成した姿は、まるで往年のC100を思わせるクラシカルな雰囲気をまとっている。

1996年式スーパーカブ50をベースに、C100用フロントフォークとレッグシールドを組み合わせてネオレトロスタイルを構築。ボトムリンクを残したままディスクブレーキ化した意欲作だ。

その理由は、スーパーカブC100用フロントフォークとレッグシールドを組み合わせたフロント周りにある。レトロなスタイルを演出しながらも、ブレーキはディスク化され、見た目と性能を高いレベルで両立。クラシックな雰囲気を大切にしながら、現代の走行性能を取り入れたネオレトロカスタムへと仕上げられている。

ボトムリンクのままディスク化した執念のワンオフ設計

最大の見どころは、ボトムリンク式フロントサスペンションを残したままディスクブレーキ化したことだ。

オーナーにとってボトムリンクは、スーパーカブのアイデンティティともいえる存在。そのため一般的なテレスコピックフォークへ交換することなく、自ら図面を引いてボトムリンク用アームを設計した。

キャリパーサポートのクリアランスやレバー比まで計算し、しなやかなサスペンションの動きを損なわない構造を実現。さらにフロントフォークはタイヤが収まるギリギリまで片側7mmワイド加工し、ハンドルまわりもメーターを中心に一直線へ並ぶようミリ単位で製作されている。

ACEWELL製デジタルメーターをフラットに収めるため、セパレートハンドルもミリ単位でワンオフ設計。ブレーキマスターにはNC750X用を流用している。

機械設計の経験が生んだ、美しい機能美

仕事で機械設計に携わるオーナーらしく、この車両には数多くのワンオフパーツが採用されている。

C100風のフロントまわりに加え、セパレートハンドルやコンパクトなメーターを組み合わせることで、クラシカルさとスポーティさを両立したコックピットを実現している。

使用する部品もバイク用に限定せず、自転車用や一般家庭向け製品まで視野を広げ、理想のデザインを追求。RBW製マフラーもエキパイの取り回しに合わせて加工し、車体全体の一体感を高めている。

純正リヤフェンダーをカットし、MTB用フェンダーをワンオフステーで装着。テールランプは照明用の真鍮ケースをベースにブラケットを製作し、クラシカルな雰囲気を演出している。

さらに、バッグサポートやリヤフェンダーまわりもバランスを重視して製作。大きすぎず、小さすぎず、各部の隙間まで丁寧に採寸することで、ワンオフとは思えない完成度を実現している。メカニズムへの深いこだわりと、美しいシルエットを両立した一台だ。

ディテールチェック

モンベルのショルダーバッグを、ワンオフ製バッグサポートを使ってフレームサイドへ固定。リヤショックはYSS製330mmを装着し、機能性とスタイルを両立した。
社外125ccエンジンにミクニ製TM24フラットキャブレターを組み合わせる。エアクリーナーには計量カップをかぶせ、雨水の侵入を防ぐアイデアもユニークだ。
フロントはCB50用、リヤはカブのハブへRCB製1.85Jリムを組み合わせる。タイヤはシンコー製SR244を装着し、フロント3.00、リヤ3.25サイズを選択している。

撮影したのはこのEVENT!

「第17回 カフェカブパーティin関西」
■日時:2022年5月29日(日)
■開催地:大津湖岸なぎさ公園(滋賀県)

2022年5月29日(日)に滋賀県で開催された「カフェカブパーティin関西」は琵琶湖のほとりという絶好のロケーションで大人気。コロナウイルスの影響により3年ぶりの開催ということもあり、多くのカブヌシが会場に集結した。


【モトチャンプ】