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【連載】クルマに乗って「オイシイモノ」を食べに行こう! ⑥メルセデス・ベンツ Bクラス メルセデス・ベンツ Bクラス「中途半端だって感じてるでしょ?」アナログ派・ヒトシ君×助手75の言いたい放題本音インプレ

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さて、今回のドライブは……。Mercedes-Benz B180|車両本体価格:392万円(試乗車はAMGパッケージ)

アナログ派自動車評論家・瀬在仁志(ヒトシ君)が助手の75(ナコ)とともに、話題のクルマに乗ってオイシイモノを食べに行くという食いしん坊企画の第6弾。道中、感じたことや気がついたことを言いたい放題しつつ、最終的にはオイシイモノにありつくという企画。今回は、気楽に使える高級車ということで、AクラスとCクラスの間で若干地味な印象を持つBクラスに乗り込みます。「ちょっと中途半端な感じなんだよね」という共通意見は払拭できるのか?!

講師:瀨在仁志(Hitoshi SEZAI)
助手:生江凪子(Naco NAMAE)

 今回のお題は、メルセデス・ベンツ Bクラス。現行Bクラスは、2019年にフルモデルチェンジを受けて3代目となった。プラットフォームはMFAでベースとなっているAクラスのトール版という位置づけは変わっていない。
 さて、本日の「言いたい放題本音インプレ」はいつもとちょっと違うスタートです。

メルセデス・ベンツ Bクラス:A/Cクラスの間で目立たぬ存在のBクラスを、再考してみる

2019年6月にBクラスがフルモデルチェンジし三代目となった。『ハーイ、メルセデス』でおなじみのインフォテインメントシステ...

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 小雨降るなか、御殿場IC近くのビジネスホテルに宿泊中のヒトシ君を助手75が迎えにいくところから、試乗開始。

助手75: あのさぁ~、9時に来いとは! 御殿場で試乗スタートっていうから、5時起きで来たわよ。アタシ、早朝運転とか、マジ不安だから富士スピードウェイへ行く別取材チームと一緒に連れ立ってきたわよ。

「まったくさぁ~」と大騒ぎだが、東京からはるばる運転して来たのは取材チームの若手。かたや75が運転を開始したのはルートが分かれる御殿場のICから。大して運転していないのに、東京から運転してきたかのような大げささである。

早朝出動で、はや笑顔がひきつる助手75


ヒトシ君: ごめんごめん。どうしても東京に戻れなくてさぁ。でもさ、オレだって結構忙しいんだぞ、言わないけど。
助手75: 声に出てるけど。だだ漏れだけど。で、お持ちしたわ。ご依頼のBクラス、ガソリンエンジン搭載のB180。Bクラスって、AクラスとCクラスの間に挟まれてちょっと地味よね? なんでBクラスを指定したの?
ヒトシ君: うん。このBクラス、モデルチェンジしたばっかりなんだ。Bクラスって地味だと思うでしょ? でも、よく注意して見ていると、結構走っているんだよね。ちょっと調べてみたんだけどBクラスのメインの市場はたぶんヨーロッパなんだ。先代のBクラスは欧州で2012~2018年の7年間で約58万台売れてるの。同じ時期にAクラスは88万台だから、それぞれ年平均約8万3000台、約12万6000台も売れているんだよ。合わせると約21万台にもなるって結構な数字じゃない?
助手75: ヘェ~。Bクラスのライバルってなると、BMWの2シリーズのアクティブツアラー/グランツアラーってことになるのかしら。
ヒトシ君: そうだね。サイズ的にもそうなるね。ま、小雨も降ってるし、ホテルの前っていうのもなんだから、とにかく出かけようよ。まずはジャンケンしよう!

 ここからどこに行かれるのかもわからないが、とにかく脊髄反応でじゃんけんをするふたり。散々あいこを繰り返し、結果案の定というか、お約束というか、ヒトシ君の勝利。

小雨降るなか「あいこ〜で、ショッ!」の声が響く……


ヒトシ君: それにしても残念なことに雨になっちゃったね。このあとの天気、スマホで調べてみてよ。
助手75: ノンノン。このクルマにはMBUXが載っているのよ。例の「ハーイ、メルセデス!」ってやつね。メルセデスって呼びかけると反応してくれるんだから、携帯を使おうなんて野暮よ野暮。「ハーイ!メルセデス、今日の天気を教えて!」

メルセデス: ……

メルセデス! メルセデス! と言い過ぎたのか、MBUXは考え込んでしまった
一所懸命読解しようとしてくれている。頑張ってる。ぐるぐる……の部分拡大


ヒトシ君: ブハッ。なにも言わないけど。
助手75: ちょっと! どういうこと?
PH担当: あのさ、もっとピンポイントのほうがいいんじゃない?
助手75: だいたい、どこ向かってるのよ?
ヒトシ君: そうだなぁ、今日はこのまま北上して長野県茅野あたりへ行ってみようか。食べてみたいラーメン屋さんがあるんだよ、うむ。
助手75: 茅野ね。茅野! 美味しいジェラート屋さんがあるわよ!
PH担当: いつも思うんだけど……絶対に負けじと行きたいところ探すよね。じゃんけんする意味あるの?

 PH(カメラ)担当の身もふたもない発言は華麗にスルーして、MBUXに茅野の天気を聞くと、「曇りです!」。

次は成功。MBUX、慣れたらなかなか良き相棒になりそう?!


助手75: そもそもさぁ~
ヒトシ君: でた! 75のそもそもさぁ。な、なぁに?
助手75: Bクラスって、どんな人が買うの? Aクラスっていうコンパクト・メルセデスがあるわけでしょ? ちゃんとしたセダンならCクラスがあるわけだし。
ヒトシ君: あのね。Cクラスは、文字どおりクラスが違うの。このBクラスは、いわゆる「Cセグメント」でしょ。CクラスはDセグメントなの。
助手75: ビーがシーで、シーがディーね。Cクラスのエントリー(C180)が463万円。で、このB、いかほどかしら?(ごそごそと広報車の仕様書を見始める)車両本体価格は392万円ですって。ん? ぬあぁああああ、この広報車、オプションがたっぷりついていて526万9000円って書いてある!
ヒトシ君: Cクラス、買えるじゃん。いやいや、違うな。金額だけじゃないよ。うん。この全長4425mm、最小回転半径5.0mというコンパクトさがいいんだよ。
助手75: Bクラスは、なんていうカテゴリーなの? ハッチバックでもないし、ワゴン?
ヒトシ君: そうだね。これは「都市型ユーティリティワゴン」っていう呼び方がいいんじゃないかな。
助手75: なるほどね。ちょっと背が高いから、なんだか見晴らしもよくて気持ちいいわね。乗り降りもしやすいし。そういえば、ワタシの友だちも、後席にチャイルドシートをつけて使うことを考えてBクラスを買った人がいるわ。子どもがいると、車高は高いほうがラクってことなのかしら。ところでこのクルマ、ちょっとエンジンがボーボーいってない? エンジンはどんなの?

形式:1.3ℓ直列4気筒DOHCターボ/排気量:1331cc/ボア×ストローク:72.2×81.3mm/圧縮比:10.6/最高出力:136ps(100kW)/5500pm/最大トルク:200Nm/1460-4000rpm


ヒトシ君: 1.3ℓの直4直噴ターボ。いわゆるダウンサイジング過給エンジンだね。136ps/200Nmだからそんなにパワフルじゃないけど、元気よく走ってる。トランスミッションは7速DCT。デュアルクラッチだからシフトにダイレクト感があっていいかなと思ったけど、市街地の微速の発進停止はちょっとギクシャクするかな。乗り心地はどう?

ふたりを乗せたB180は、国道138号線を北上。富士五湖道路を通って中央高速へ


助手75: うーん、長く座っていたら、お尻が痛くなってきた。本革シートで、お尻が滑るのがちょっと気になるかな。後席の乗り心地もあんまりいいとは言えないわねぇ。
ヒトシ君: そう? 前型よりも相当改善されていると思うけど……前型はリヤがトーションビームアクスルで、これがいまひとつだったんだよ。
助手75: (カタログを見ながら)新型もリヤはトーションビームアクスルですよ。
ヒトシ君: そうか。マルチリンクじゃないんだね。確かにちょっとドタドタするけど、ずいぶんよくなったよ。

ヒトシ君! 峠の釜めし屋さんです!(助手75)
うむ。とりあえず、ピットインだな(ヒトシ君)


 Bクラスは目的地に向かって諏訪ICを降りると、デデンとそびえる「峠の釜めし」の看板に吸い込まれるように駐車場へ。「峠の釜めし・諏訪店」である。この人たちはちゃんとクルマのインプレッションをしているのだろうか、と一抹の不安を抱えるカメラ担当をよそに、ふたりはキャッキャ言いながら店内へ吸い込まれていった(昼食のラーメン屋さんへ向かっているにもかかわらず、75は「今日の夕食~」と嬉々として釜めしを購入して戻ってきた。胃の構造に疑問しか湧かない)。

 そして峠の釜めし・諏訪店を出発して20分ほどで、ようやく本日の真の目的地「麺屋蔵人」へ到着。

この趣のある建物が「麺屋蔵人」さん。車高低めなクルマは駐車場の段差注意です
ヒトシ君は、順番を抜かれる! 撮影している場合じゃない! と気が急いています

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