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トヨタがヤリスクロスを出さなければならない理由 激戦区のBセグSUVの8%を狙う戦略モデルの登場。欧州でトップを狙う意欲作

  • 2020/05/02
  • MotorFan編集部 鈴木慎一
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トヨタが発表したヤリスクロス。日本では2020年秋、欧州では2021年半ばに販売がスタートするヤリスクロスが担う役割は小さくない。トヨタがヤリスクロスを出さなければならない理由を考えてみよう。

欧州で人気急上昇のB-SUVをトヨタは持っていなかった

新型トヨタ・ヤリスクロス

 新登場するヤリスクロスは全長4180mmというサイズで、カテゴリー的には「BセグメントSUV」となる。欧州トヨタの発表資料には「B-SUV」と表記してあるから、本稿もB-SUVと呼ぶことにしよう。

 もともとトヨタのSUVラインアップは、マーケットに応じて、きめ細かく車種設定がなされていて、一分の隙もない商品構成ができあがっていた。そのなかで、唯一といってもいい「隙」がB-SUVだったのだ。

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 ヤリスクロスはここを埋める車種である(「唯一と言ってもいい」とは言ったが、もしかしたらTNGA GA-Bベースの高級B-SUVレクサスという可能性は残っていると思う)。

 このヤリスクロスのターゲットは、欧州だ。当初、欧州が先(というより日本発売はないのかも)と予想していたが、発売は日本が先(20年秋)となった(欧州は21年半ば)。これは今回の新型コロナ禍が影響していると思う。

 発表資料には、
「The new Yaris Cross has been designed and developed for Europe, specifically to meet the requirements and preferences of the region’s B-SUV market.」
「新しいヤリスクロスは、特に欧州のB-SUV市場の要件と好みを満たすために、設計および開発した」

 と書かれている。

 現在、欧州のB-SUVのマーケットがどうなっているか見てみよう。

2019年B-SUV販売台数 in 欧州TOP10

現在欧州B-SUVでトップにいるのは、ルノー・キャプチャーだ
プジョー2008
シトロエンC3 AIRCROSS
VW T-ROC
VW T-CROSS

 トップのルノー・キャプチャーは約22.3万台、2位のダチア・ダスターは22.0万台、3位のVW T-ROCも20.8万台を販売している。

・キャプチャーとダスター(ともにルノーグループ)を合計すれば約44.3万台(ダスターはプラットフォームが一世代前でいわば廉価モデルだが)
・プジョー2008とシトロエンC3エアクロスを合計すれば約27.7万台
・VWのT-ROCとT-CROSSを合計すれば約31万台

 TOP10にトヨタはいないのだ。
TOP11以下も見てみよう。

2019年B-SUV販売台数 in 欧州TOP11〜

 ここまで広げてもトヨタはいない。

 そして、そもそもこのB-SUVのマーケット規模はどうなんだろう?

 トータルでBセグSUVの2019年の欧州市場規模は240万台。これは2018年から16%アップの数字だ。

 一方、ヤリスが属するサブコンパクト(Bセグ)の欧州の市場規模は2019年が約299万台。BセグSUVの240万台より大きいが、2018年比ではマイナス6%となっている。

 未曾有の事態となっている新型コロナウイルスの流行で世界の自動車市場が大混乱に陥っているが、「もしコロナ禍が起きなかったら」を仮定し、BセグSUVがこのまま「+16%」で成長し、サブコンパクトが「-6%」で減少したとすると、
2020年
BセグSUV 278万台
サブコンパクト281万台

 と拮抗する。つまり、BセグSUVは、コンパクトハッチの人気の高い欧州市場でも急速に受け入れられているということだ。人々は、ルノー・クリオよりキャプチャーを、プジョー208より2008を、VWポロよりもT-ROC/T-CROSSを選ぶようになってきているということである。
 
 となると、トヨタ・ヤリスにはヤリスクロスがなくては勝負にならないということになる。

トヨタ・ヤリスクロス

 トヨタは、欧州でヤリスクロスを「15万台以上」生産したい(=販売したい)と言っている。さらにいえば、B-SUV市場でシェア8%以上をとりたいと明言している。
 2019年の市場規模を考えれば8%は、約19.2万台。目論見通りマーケットが成長すれば22.2万台以上となる。
 要するに、このクラスでTOPを狙う!と言っているのだ。

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