小さいのに圧がスゴい! SCR WORKS流“本気モタード”が完成していた
オフロード遊び用として知られるホンダ・CRF110Fをベースにしながら、車体全体から漂う雰囲気は完全に“ストリートモタード”。しかもただホイールを換えただけでは終わらず、グロム用エンジンへのスワップをはじめ、足周り、制御系、外装、ライディングポジションまで徹底的に作り込まれている。小排気量車のカスタムという、どこか“かわいらしさ”を感じてしまうけれど、このマシンは違う。停まっているだけで妙な威圧感があるのだ。その理由のひとつが、車体全体の“密度感”だろう。
外装には、77DECALS製グラフィックキットを採用し、MOTULや無限ロゴを取り入れたレーシーなデザインで統一。さらに車体各部をブラックアウト化することで、CRF110F特有のオフロードっぽさを一気にストリート方向へ引き寄せている。そこへSCRWORKS製SEVENホイールとオンロードタイヤを組み合わせることで、ミニモタードとは思えないほど低く長く見えるシルエットを作り出していた。
しかも心臓部にはグロム用124ccエンジンをスワップし、制御系にはaRacer ECUを投入。エンジンスワップ車ならではの細かなセッティングにも対応しながら、公道仕様としてしっかり走れるバランスへまとめられている。さらにUSヨシムラマフラーを組み合わせることで、サウンドや吹け上がりもかなりレーシー。アップ気味にレイアウトされたサイレンサーは、モタードらしい軽快感を強く演出していた。足周りも完全に本気仕様となっており、フロントにはRACINGBROS製BISHOP31フォーク、リヤには同ブランドのMONO-Rショックをセット。さらにブレンボキャリパーやGクラフト製スイングアームまで投入され、コンパクトな車体ながら漂う空気は完全にフルサイズスポーツである。
KENDA製タイヤとの組み合わせによって、停まっているだけでも“速そう”に見えるのが面白い。ハンドル周りもかなり作り込まれている。PROTAPERバーにASVレバー、OPMID製コンパクトメーターを組み合わせ、余計なモノを削ぎ落としたレーシーなコクピットへ変貌。さらにスイッチ類や灯火類までコンパクトにまとめることで、全体の密度感をグッと高めている。こういう細かな積み重ねって、実車を見ると本当に効くのだ。しかも今回の車両、ただの撮影用デモ車ではなく、SCR WORKS主催ライドイベントにも実際に参加。街中を走る姿はかなりインパクトがあり注目を集めていた。
最近は4MINIカスタムもジャンルが細分化されてきたけれど、このマシンはそのどれにも完全には当てはまらない。USDM、レース、モタード、ストリート……その全部をSCRWORKS流にミックスした結果、生まれた一台という感じ。だからこそ、めちゃくちゃ目立つ。しかも走るとさらにカッコいい。これぞ“生きたデモ車”だ。



■MACHINE:CRF110F ■OWNER:SCR-WORKS

後方から見ると、このマシンの“本気度”がよく分かる。極太タイヤ(KENDA製130/70-12)にUSヨシムラサイレンサー、ブラックアウトされた足周りが組み合わさることで、完全にストリートモタードの空気感だ。

エンジン周りの密度感もこの車両のポイントだ。。グロム系124ccエンジンを違和感なく車体へ収めながら、Gクラフト製スイングアームやブレンボキャリパーなど、本気パーツを惜しみなく投入している。

CRF110Fベースとは思えないほど低く構えた車体シルエットが印象的。SEVENホイールの組み合わせによって、ミニサイズなのに異様な存在感を放っている。
ハンドル周り

ハンドルはPROTAPER製バーを採用し、CHIMERA製トップブリッヂを装着。ASVレバーやOPMID製コンパクトメーターを組み合わせることで、“競技車っぽさ”を演出している。

コンパクトサイズながら視認性がかなり高いOPMID製デジタルメーター。シンプルな表示レイアウトによって、レーサーライクなハンドル周りを崩さないのもポイントだ。

操作系にはASVレバーを投入して、STAGE6製グリップドーナツでオフ車感を演出。ハンドルまわりをスッキリ整理している。こういう細かな部分こそ完成度にかなり効く。コンパクトなNEMOTO製バーエンドミラーを装着することで、モタードらしいワイド感を強調。
エンジン周り

心臓部にはグロム(JC92)124ccエンジンをスワップ。シリンダーヘッドには冷却性能アップを狙い、DROW SPORTS製フィンを追加装着。吸気にはエアクリーナーは排除してエアフィルター仕様としている。

CHIMER製削り出しクラッチカバーがエンジン周りの存在感をさらに強調。マシニングラインが光を拾い、“見せるエンジン”としての完成度をグッと高めている。

イグニッションコイルにはaRacer製の強化タイプをチョイス。車体のレッドと合わせる。
排気系

アップ気味にレイアウトされたUSヨシムラ製マフラーがレーシー。小排気量とは思えない迫力ある後ろ姿なのもポイントだ。
足周り


フロントフォークにはRACINGBROS製グロム用BISHOP31を投入。ステム(アンダーブラケット)はSMR製となっている。12インチ×5J幅のSEVENホイールとの組み合わせで軽快さも強調。

リヤ周りは車高バランスを徹底的に煮詰めた仕様。CHIMERA製リンクプレートには、RACINGBROS製リヤショックを装着。コンパクトなナンバーステーによって、かなりレーシーな後ろ姿に仕上げられている。

Gクラフト製アルミスイングアームを投入しロングホイールベース化。スタイリッシュなスプロケットはVOLTEX製を前後共にチョイスしている。
ブレーキ周り

フロントブレーキは、ブレンボ製キャリパー+サンスター製WORKSディスク仕様で強化。小排気量オフ車ベースとは思えない本格装備で、“ちゃんと走るデモ車”としての本気度を感じさせる。

リヤもフロント同様に、ブレンボ製キャリパー+サンスター製WORKSディスクの組み合わせだ。
外装関連

ヘッドライトはスクエア形状のLEDライトをハンドル上部にセット。横長タイプを組み合わせることで、ストリートモタードらしさを演出している。さらに極小LEDウインカーを組み合わせるなどスッキリ整理。シャープな表情へ仕上げられている。

アルミ削り出しタイプのフューエルキャップはCHIMERA製。こうした細かなディテールのこだわりが、車両全体のカスタムレベルをアップしているのだ。

操作のキモともいえるステップは、TWOBROTHERS製のワイドタイプに交換。ローダウン化された車体に合わせて、サイドスタンドもBROCK’S製のショートタイプへ変更。停車時の車体角度を適正化している。

ベースマシンはこちら
2019年に登場したCRF110Fは、キッズから大人まで遊べるオフロード専用車。空冷109ccエンジンに自動遠心クラッチを組み合わせている。CRF450Rイメージのスタイリングも魅力。

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