“可愛いダックス”で終わらせない。北米カルチャー感が漂うストリート仕様
2022年に復活した現行ダックス125は、ホンダらしい遊び心とレトロ感を持ちながら、空冷124ccエンジン&4速ミッションを搭載。そしてモンキー125とは異なりタンデム走行も可能なことから、幅広い層に支持されている人気モデルだ。特徴的なT字型プレスフレームも含め、往年の“ダックスらしさ”を色濃く感じられる。そんなモデルを、北米ストリート寄りへ振ったのがこの車両。
オーナーはスクーターカスタムシーンにも深く関わる人物で、普段はシグナスXでもイベントへ参加。さらにハーレーダビッドソンも所有するなど、ジャンルを問わずカスタムを楽しんでいる。そして2026年春に開催されたSCRWORKS主催のライドイベントにも、このダックスで参加していた。当日はズーマーやUSDMスクーターなど、ロー&ロングなマシンがズラリ。そんな北米カルチャー色の濃い空間に、このダックスが自然に馴染んでいたのが印象的だった。理由はシンプル。この車両、“4MINI”でありながら北米ストリート感を強く意識したスタイルでまとめられているのである。
実はモンキー125やダックス125、スーパーカブC125といったホンダ4MINI系は、近年北米でも人気が高い。日本的なコンパクトさや遊び道具っぽさがウケており、USカスタムシーンでも独自進化を続けているジャンル。その流れの中で存在感を増しているのが、台湾発のパーツブランド“NEMOTO”だ。CNCパーツを多数展開しており、削り出しによる高い質感で注目を集めており、SCRWORKSでもパーツを取り扱っている。今回の車両も、まさに“NEMOTOテイスト”全開! マシン全体はブラック基調で統一。100mmローダウンされた足周りと、ミシュランCITY GRIP2の120/70-12&140/70-12という極太タイヤによって、独特な“低さ”と“塊感”を作り出している。しかも面白いのは、単なるスペック勝負になっていないこと。ブレンボ製キャリパーやRACINGBROS製リヤショックなどスポーティなパーツを使いながらも、ダックスらしい可愛さはちゃんと残しているあたりはさずがSCRWORKSといったところか。それでいてどこかUSストリートっぽい空気をまとっているのである。小さい車体なのに妙に存在感があるし、近くで見ると細かなCNCパーツや足周りの処理もかなり丁寧。購入してから2か月とは思えない完成度なのに、まだ「ここからさらに進化させたい」と話していたのも印象的だった。カスタムって、速さやスペックだけじゃない。自分の“好き”を自由に混ぜ込める、こういう遊びゴコロもやっぱり大切なのである。

■MACHINE:ホンダ・ダックス125 ■OWNER:葛飾区水元のユタカさん

購入からまだ2か月とは思えない完成度だが、オーナーいわく「まだ進化途中」。今後はホイールやシート、ステップ変更に加え、ヨシムラやOVER製マフラーも検討しているそう。完成形を決めず、その時々の“好き”を反映していく。この自由さこそ、カスタムの醍醐味なのかもしれない。

ブラックを基調にまとめられた車体は、100mmローダウン化された足周りとコンパクトにまとめたハンドル周りによって独特な存在感を放つ。フロント120/70-12、リヤ140/70-12というミシュランCITY GRIP2の組み合わせは迫力満点。それでいてダックスらしい可愛さやメッキパーツの雰囲気はちゃんと残されているのもポイントだ。

台湾で人気の高いNEMOTO製パーツを中心に構成され、現代的なストリート感を演出。純正T字フレームやアップマフラーを活かしながら、USテイストを自然にミックスしている。やりすぎ感がないのにしっかり個性的。まさに今っぽい“4MINIストリートカスタム”という仕上がりである。

SCRWORKS主催ライドイベントへ、このDAX125で参加。ロー&ロングなUSDMスクーターやズーマーカスタムが並ぶ中でも、不思議と違和感なく溶け込んでいたのが印象的だった。シグナスXやハーレーも所有しており、“ジャンルで区切らない遊び方”が自然と車体にも表れていた。
ハンドル周り

ハンドルはツルミワークス製を採用し、コンパクトかつタイトにメイク。低めに構えたポジションによって、ノーマルのダックスとは違うストリート感を演出する。さらにBREMBO製ラジアルマスターを組み合わせることで、メカニカルな雰囲気も強めている。

レバー&マスターはBREMBO製で統一。操作性だけでなく、コクピット全体の質感アップにも大きく貢献している。ブラック基調でまとめられたハンドルまわりとの相性も抜群だ。
足周り

フロントフォークは、RACINGBROS製をベースに、NEMOTO製CNCボトムケース+T-NETによる100mmローダウン仕様。低さだけでなく、フロント周りの塊感や剛性アップにも貢献している。タイヤはミシュランCITY GRIP2の120/70-12を装着。

マットな輝きが渋いリヤショックは、フロント同様RACINGBROS製を採用。イニシャル調整無段階、車高調整可能なハイスペックモデルだ。ノーマルよりワンサイズ太い140サイズのCITY GRIP2を組み合わせることで、適度なむっちり感を獲得。
ブレーキ周り

フロントにはBREMBO製キャリパーをCHIMERA製サポートを介して装着。さらにソリッドなデザインがクールなNEMOTO製フローティングディスクを組み合わせて制動力をアップ。

リヤは、BREMBO 製+NEMOTOディスク仕様。140/70-12というワイドタイヤとの組み合わせは迫力満点で、ローダウン化された車体との相性も抜群。
車体周りその他

ヘッドライトステーはNEMOTO製。サイドマウントされたバーエンドミラーや極小LEDウインカーとの組み合わせで、フロント周りをシャープ化。北米ストリートっぽい雰囲気を高めている。

ローダウン化に合わせてサイドスタンドをNEMOTO製に変更。車高を大きく落としているにも関わらず、駐車時の姿勢が自然なのは細かなセットアップがしっかり行われている証拠。こういう部分に完成度の高さが出る。

給油口には社外製アルミフィラーキャップを装着。普段は見落としがちなポイントだが、こうした細部の積み重ねが車両全体の完成度を引き上げる。

小ぶりでクラシカルな前後フェンダーはK SPEED製をチョイス。ノーマルの灯火類とのマッチングもグッド。
エンジン周り

SP武川製油圧クラッチキットを装着。見た目重視ではなく、操作性や扱いやすさまでしっかりアップデートされているのがこの車両らしい。

点火系には社外製イグニッションコイルを装着。鮮やかなレッドがさりげないアクセントとして効いている。こうした細部のパーツ選びにも、オーナーの“見せ方”へのこだわりが感じられるポイントだ。

ベースマシンはこちら
特徴的な“T字型プレスフレーム”やアップマフラーなど、1969年登場の初代ダックスを思わせるデザインを現代風にリファイン。空冷124ccエンジン+4速ミッションを搭載しタンデム走行も可能。レトロ感と遊びゴコロ、そして扱いやすさをバランス良くまとめた4MINIだ。

![by Motor-Fan BIKES [モーターファンバイクス]](https://motor-fan.jp/wp-content/uploads/2025/04/mf-bikes-logo.png)