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北米トヨタ(TMNA)は2021年9月に15万2916台を販売した。2020年9月と比較して22.4%減で、急ブレーキがかかった格好だ。
TMNAは2021年の第3四半期(7~9月)に、56万6005台を売り上げた。これは昨年同期と比較して販売台数とDSRベース(Daily Selling Rate=1日当たりの販売台数)で1.4%の増加である。
TMNAの1-9月の販売台数は合計185万7884台。販売台数ベースで29.1%、DSRベースで27.9%増加した。
1-9月の累計が29.1%増ということは、需要は引き続き高いレベルにあるということを表している。にもかかわらず9月の販売実績が22.4%減ということは、需要に対して供給が足りてない=クルマがあれば売れるのに売るクルマがない状況なのだろう。ここでも半導体の供給不足が大きく影響している。
北米トヨタ(TMNA )2021年9月販売実績
トヨタ部門 15万2916台(前年同期比-22.4%)
レクサス部門 2万2697台(-24.5%)
北米トヨタ(TMNA )2021年1~9月販売実績
トヨタ合計 185万7884台(+29.1%)
トヨタ部門 161万9078台(+28.6%)
レクサス部門 23万8806台(+32.3%)
北米トヨタ(TMNA )2021年9月販売実績
TOYOTAブランド
ヤリス 0台(前年同月比-100%)
カローラ 1万4275台(-28.2%)
スープラ 436台(-10.8%)
86 2台(-98.7%)
MIRAI 406台(+890.2%)
AVALON 1311台(-28.5%)
プリウス 2217台(-41.5%)
カムリ 1万9106台(-32.6%)
C-HR 1873台(-59.3%)
RAV4 2万1426台(50.9%)
VENZA 4224台(+159.9%)
HIGHLANDER 1万9101台(-14.4%)
4RUNNER 1万673台(+4.3%)
SEQUOIA 508台(-34.0%)
ランドクルーザー 23台(-83.2%)
SIENNA 7724台(+87.3%)
TACOMA 1万8086台(-13.6%)
TUNDRA 8828台(+1.0%)
レクサス・ブランド
IS 1536台(+0.3%)
RC 234台(-39.8%)
ES 2765台(-39.1%)
GS 0台(-100%)
LS 314台(+3.6%)
LC 240台(+83.2%)
UX 1210台(-20.7%)
NX 4773台(+29.2%)
RX 8572台(-11.3%)
GX 2830台(+18.5%)
LX 223台(-31.0%)
APVは好調を維持
APVとは(Alternatively-powered vehicles=代替パワートレーン車)のことで、トヨタでいえば、プリウスやカムリなど多くの車種に設定があるハイブリッド、プリウス・プライムのPHEV、MIRAIの燃料電池車がそれにあたる。
9月のAPVの販売台数は合計4万2945台で、販売台数とDSRベースで36%増加し、月間総売上高の28.1%を占めた。
年初来のAPVの販売台数は合計45万122台で、販売台数ベースで113.7%、DSRベースで111.9%増加し、総販売台数の24.2%に相当している。9月に限ってみれば前年同月比で40.8%増となっている。大きく貢献しているのは、RAV4 PRIME(PHEV)とMIRAIである。
9月、第3四半期、および年初来のAPVの売上高は、TMNAにとって史上最高記録だ。
TMNAの自動車事業担当シニアバイスプレジデントであるジャックホリス氏は、次のように述べている。
「私たちのチームは、お客様の世話をするための革新的なソリューションを探し続けているディーラーに車両を届けるために熱心に取り組んでいます」