排気量2LクラスにもV6を備えた、幅広い車種をカバーしたエンジン群
1986年に登場した“サイクロンV6”の愛称を持つ6G7系列は、三菱を代表する大排気量ガソリンエンジンであり、長年にわたって同社のフラッグシップパワーユニットとして活躍してきた。シリーズには2.0Lの6G71から3.8Lの6G75までが存在し、高級セダン、スペシャルティカー、SUVまで幅広い車種に搭載された。なかでも6G72は、自然吸気仕様に加えてDOHCツインターボ仕様も設定され、スポーツカーのGTOで高性能を発揮したことで知られる。
基本設計は60度V型6気筒。シリンダーブロックには高い耐久性を持つ鋳鉄を採用し、1ピース鍛造クランクシャフトやアルミ合金製インテークマニフォールドなどを組み合わせることで、優れた信頼性と力強いトルク特性を実現した。SOHC、DOHCの両レイアウトが用意されたほか、直噴“GDI”や可変バルブタイミング機構“MIVEC”など、その時代ごとの先進技術も積極的に導入されている。
かつてはディアマンテやデボネア、プラウディアといった高級サルーンのほか、GTOなどのスポーツモデルにも搭載され、後年はパジェロをはじめとする大型SUV・クロスカントリー4WD向けエンジンとして活躍の場を移していったが、2021年8月の4代目パジェロ生産終了と時期を合わせて同機も廃止となった。
三菱 6G75 主要スペック
エンジン形式: V型6気筒60度SOHC
総排気量:3827cc
ボア×ストローク:95.0×90.0mm
圧縮比:9.8
最高出力:185kW/6000rpm
最大トルク:338Nm/2750rpm
過給の種類:なし
シリンダーブロック/ヘッド材:鋳鉄/アルミ合金
吸気弁/排気弁数:2/2
バルブ駆動方式:ロッカーアーム
燃料噴射装置:ポート噴射装置
VVT/VVL:In◯/Ex×/◯
点火順序:1-2-3-4-5-6
(パジェロ)






