2026年6月の軽自動車販売台数トップ10

【2026年6月】軽自動車販売台数で1位に輝いた、ホンダ・N-BOX
順位メーカー・モデル販売台数前月比前年比
1位ホンダ・N-BOX19,527台141%120.9%
2位スズキ・スペーシア13,966台124.8%118.9%
3位ダイハツ・タント10,487台139.1%93.4%
4位ダイハツ・ムーヴ9,649台111.6%75.6%
5位日産・ルークス8,635台117.2%142.4%
6位スズキ・ハスラー8,026台111.8%96.7%
7位三菱・デリカミニ/eK5,697台152%94%
8位スズキ・ワゴンR5,107台113.8%70%
9位ダイハツ・ミラ4,995台111.7%107.1%
10位スズキ・アルト4,203台117%83.9%

N-BOXが首位を堅持、上位陣がしのぎを削る熾烈な競争模様

2026年6月のランキングでは、ホンダ・N-BOXが19,527台を販売し、首位を維持した。前年比は120.9%で、前年同月を大きく上回っている。

5月の13,850台からは5,677台増加しており、トップ10のなかでも前月からの増加幅が最も大きかった。6月は上位モデル全体で販売台数が伸びているが、そのなかでもN-BOXは2位以下との差を広げ、首位としての存在感をさらに強めた形だ。

また、ホンダはN-BOXの改良モデルを2026年7月17日に発売する。すでに高い販売水準を維持しているだけに、改良モデルの投入後に販売がどのように推移するのかもポイントになりそうだ。

2位にはスズキ・スペーシアが入った。販売台数は13,966台、前年比は118.9%だった。5月の11,189台から2,777台増加しており、N-BOXと同様に前年同月比・前月比の両方で販売を伸ばしている。

上位2車種はいずれも軽スーパーハイトワゴンであり、広い室内空間やスライドドアといった実用性の高いモデルへの需要は引き続き堅調だ。一方で、6月はN-BOXがスペーシア以上の伸び幅を見せたことで、両車の販売台数差は前月より広がった。

3位にはダイハツ・タントが入った。販売台数は10,487台、前年比は93.4%。前年比は100%を下回ったものの、前月比では大きく販売台数を伸ばし、順位も4位から3位へ浮上している。

4位はダイハツ・ムーヴで、販売台数は9,649台、前年比は75.6%だった。5月は8,647台で3位だったため、6月は順位をひとつ下げたが、販売台数自体は前月から増加している。

なお、前年同月の2025年6月は新型ムーヴが発売された月にあたる。そのため、2026年6月の前年比75.6%には、新型発売直後だった前年の販売水準との比較という側面もある。前年割れではあるものの、5月からは販売台数を伸ばしており、足元の販売がそのまま低調だったとは言い切れない。

5位には日産・ルークスが入った。販売台数は8,635台、前年比は142.4%と大きく伸び、前年同月から順位も上げた。

販売台数だけでなく順位も上昇しており、6月の上位陣のなかでも勢いが目立つ結果となった。一方、8,000台を超える販売台数でも5位となっていることから、軽乗用車の上位争いが高い水準で続いていることもうかがえる。

6位はスズキ・ハスラーで、販売台数は8,026台、前年比は96.7%だった。前年同月比では100%に届かなかったものの、5月の7,178台からは848台増加している。

スーパーハイトワゴンが上位を占めるなかで6位にランクインしており、実用性だけでなく、デザイン性やレジャー用途を重視する需要も一定数あることがうかがえる。

7位には三菱・デリカミニ/eKが入った。販売台数は5,697台、前年比は94%だった。5月は3,747台で9位だったため、6月は販売台数・順位ともに伸ばしている。

8位にはスズキ・ワゴンR、9位にはダイハツ・ミラ、10位にはスズキ・アルトが続いた。いずれも5月から販売台数を伸ばしており、ミラは前年比107.1%と前年同月も上回った。

上位ではスーパーハイトワゴンやSUVテイストのモデルが目立つ一方、ワゴンR、ミラ、アルトのような日常使いしやすいベーシックな軽自動車もトップ10を維持している。

軽自動車市場では、広さや装備だけでなく、価格や維持費、取り回しのしやすさを重視する需要も根強い。

実用性が市場の主軸、スーパーハイトワゴン勢の競争は熾烈

2026年7月17日に発売する、ホンダ・N-BOX改良モデル

2026年6月のランキングからは、軽自動車市場において「広い室内空間」と「日常での使いやすさ」が引き続き重要な競争軸になっている。N-BOX、スペーシア、タント、ルークスと、上位5車種のうち4車種をスーパーハイトワゴンが占めた。

ただし、同じカテゴリーに属するモデル同士の競争は激しい。ルークスは前年比142.4%まで販売台数を伸ばし、前年同月から順位も上げたものの、6月は5位にとどまった。8,000台を超える販売台数でも上位3車種には届かないことから、軽乗用車市場の上位争いが高い水準で続いていることがうかがえる。

一方で、ハスラーやデリカミニのようにデザインやレジャー用途で個性を打ち出すモデル、ワゴンRやミラ、アルトのように経済性や取り回しのしやすさを重視したモデルもトップ10に入っている。

軽自動車市場では実用性が大きな需要を形成しながらも、ユーザーが求める価値は一様ではない。限られた車体サイズのなかで、室内空間、価格、デザイン、趣味性といった異なる価値をどう打ち出すかが、各モデルの競争力を左右する構図になっている。

また、今後のポイントになるのが、2026年7月17日に発売するN-BOX改良モデルだ。すでに高い販売水準を維持するN-BOXが、商品改良によってさらに競争力を高めるのか、それともスペーシアやタント、ルークスなどの競合モデルがどこまで対抗するのか。

今後の軽自動車市場では、スーパーハイトワゴンを中心とした勢力図の変化も見どころになりそうだ。